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2010年5月24日 (月)

Doug Hall:彼の3つの願いとは何だったのだろう...

Doug_hall "Three Wishes" Doug Hall Trio (IGMOD)

このアルバムを購入した時のことは今でも覚えている。シチュエーションとしては以前紹介したJay Epsteinの"Long Ago"と同じようなものである(記事はこちら)。当時,私はある銀行に出向をしていたのだが,それはそれはかなりストレスフルな生活を強いられていた。よって,夕食休憩の時間を狙って,秋葉原にあったディスクマップに通っては,CDのチェックをしたり,購入したりしてストレスの発散を図っていたのである。このアルバムも,ディスクマップに新譜として置かれていたものを購入したもののはずである。これもIGMODレーベルということで,Jay Epstein盤と同じだが,当時はこういう結構趣味のよいアルバムを出していたレーベルである。

このアルバムは,ベースにMarc Johnsonが参加していることからしても,演奏の雰囲気からしても,ショップのポップではエバンス派という文字が踊りそうなものと言える。しかし,このDoug Hallのオリジナルを中心とした演奏は,エバンス派でひとくくりにするにはちょっともったいないのではないかと思わせるほど,優れた演奏集になっている。確かにエバンス的に響く瞬間もあるが,それが全編ではないのである。

このトリオによる緊密な絡みもいいし,ピアノのタッチもかなり美しい。私はどちらかと言うと,Enrico Pieranunziを想起したという方が正直なところである。Bill EvansもPieranunziも両方好きな私には,フィットするに決まっているという感じの演奏であり,これを埋もれさせるのは惜しいような気がする。しかしやはりマイナーのIGMODレーベルである。最近では別のレーベルからCD-R版の購入,あるいはダウンロードがCD Baby等で行えるようになっているので,入手は難しくはない。いずれにしても,私としてはストレスがたまっていた銀行出向時代に,結構このアルバムで癒されることもあったのかもしれないなぁなんて回想してしまった。

ところで,WebでDoug Hallを検索していたら,どうも昨年脳腫瘍でこの世を去ったようである(それがDoug Hall本人なのかどうかはよくわからないが...。しかし,記事の内容からすれば多分そうだろう)。しかし,こんなに素敵なアルバムを残していけたのだから,まだ幸せだったのではないだろうか(ちなみに,その後,Doug Hallは「慈悲」なんてタイトルのアルバムも発表している)。ということで,いろいろな思いが交錯するが,ちょっと甘めの星★★★★☆。ところで,ライナーに写る写真からすれば,ドラマーのBruce Hallとは兄弟だろうなぁ。そっくりだし。

Personnel: Doug Hall(p), Marc Johnson(b), Bruce Hall(ds)

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