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2010年5月 7日 (金)

John McLaughlinのレギュラー・バンドによる初スタジオ作

To_the_one_2 "To the One" John McLaughlin & the 4th Dimension (Abstract Logix)

本作のバンドである4th Dimensionは近年のJohn McLaughlinのレギュラー・バンドと言ってよいものだが,これまでDVD,オフィシャル・ブート及び本当のブート(これも変な言い方だ)によるライブ盤が発売されているだけで,その全貌はなかなか見えてこなかったバンドである。それでも,それらを一通りゲットしている私も病気だが,やっぱり好きなのだ,McLaughlin。私はMcLaughlinの前作,"Floating Point"をドラムスがうるさいだけの凡作だと酷評した記事はこちら)のだが,その頃から,このバンドを聞いてみたいという欲求だけが強まっていたのは事実であり,手に入る音源を聞いていても非常にカッコよかったから期待も高まっていた。その彼らの初のスタジオ録音作がめでたく発表になったが,このバンドはこれまで,Hadrien FeraudやDominique Di Piazzaも参加したことがあるため,ギタリストのみならず,ベーシストにとっても要注目のバンドである。今回は,新たにEtienne M'Bappeなるカメルーン出身のベーシストが新たに参加しているが,この人もZawinul Syndicate,Steps Ahead,更にはONJ等にも参加してきたようであるから,テクニシャンであることは間違いないであろう。そもそもMcLaughlinの眼鏡にかなうわけであるから,この人のプレイぶりにも注目してこのアルバムを聞いてみた。

結論から言うと,本作もどこから聞いてもMcLaughlinミュージックってことになるのだが,ベーシストを除いては,メンバーが固定されて結構な時間が経過しており,そのサウンドはかなりタイトなものと言ってよいだろう。少なくとも御年68歳のミュージシャンの音楽にしては,相当ヘビーなもので,凄い爺さんだと思わされる。そう。McLaughlinは結構若づくりだとは言え,もう70歳近いのであって,日本なら年金受給者ってことになるのだが,音だけ聞いていれば,そんなことは誰も想像できまい。

相変わらずのギター弾き倒しぶりには思わず笑ってしまうぐらいであるが,こうした音楽ばかりやられても,さすがに飽きると言われても仕方がない部分はあろう。まぁ,昔からMcLaughlinの音楽はそういうものだと思って聞いているファンとしては全然問題ないし,本作だけで完結するのであれば,それもよかろう。しかし,最近は強烈なフレージングとタイトなリズムという組合せが目立っているのは事実である。もちろん,ハード・フュージョンとしてはよくできており,テクニシャン同士の丁々発止のやり取りには爽快感さえ伴うと言ってもいいのであるが,それでもやはり胸焼けしそうなのである。この要因としてはドラムスの録音/ミキシングあるいはサウンドそのものによるところもあるかもしれないが,タイトさを打ち出すことに意識が強過ぎるようにも感じられてしまうのである。

そうした中で,新参加のM'Bappeであるが,やはり彼もテクニシャンである。プレイ・スタイルはおそらくFeraudやDi Piazzaと同じで,スラッピングはあまり使用しないタイプで,McLaughlinとユニゾンなんかやられてしまっては,まいりましたと言うしかあるまい。一方で,Gary Husbandがキーボードとドラムスの二足のわらじを履いているのが面白い。私がロンドンで,Wayne Krantz見たさに行ったJanek Gwizdala's Researchのライブでもドラムス一本で勝負していたHusbandであるから,ここでもMondesirと同様のタイトなドラミングを聞かせているのにはびっくりである。

ということで,私としては全面的にはいいとは言い切れない部分はあるものの,McLaughlinらしさ,あるいは彼のバンドらしさは十分に出ていると思えるので星★☆ぐらいとしておこう。

Personnel: John McLaughlin(g), Gary Husband(key, ds), Etienne M'Bappe(b), Mark Mondesir(ds, perc)

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コメント

良くも悪くもJohn Mclaughlinで予想した通りの音楽でしたね(笑)
とはいえ、Gary Husbandはじめ参加ミュージシャンがけっこう頑張っているので、そこそこ聴き応えも感じられる作品になっていると思います。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,TBありがとうございます。John McLaughlinの音楽というのは,私にとっては予定調和の世界とも言えて,これはこれで好きなんですよねぇ。ただ,こういうバンド形態だと,極論すると,どれを聞いても同じに聞こえるという部分もなきにしもあらずですが(苦笑)。

まぁそれでも,おぉ~,おぉ~,やっとる,やっとるって感じなんですよねぇ。やっぱり好きなんですね。

こういうサウンド、けっこう好みなので、ジョン・マクラフリンのいつものペースだな、というのはあっても、気にならず聴いてしまいます。しかし、ますます元気なリーダーですね。

5月には入手していたので、着いてすぐ聴いていれば、と思ったのが心残りです。あまりサッカーファンではない私でもワールドカップの影響は大きかったです(笑)。

TBさせていただきます。

910さん,またまたTBありがとうございます。買ってるディスクがかぶってますねぇ(笑)。

ある意味ここまで来ると予定調和だよなぁなんて思ってしまいますが,それでもスリリングな演奏は不変ですよね。

サッカーはしょうがないでしょう。4年に一度のお祭りですから。それにしてもFIFAランキング上位国は,日本代表とパスの精度,スピードが違います。

それはさておきこちらからもTBさせて頂きます。

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