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2010年5月 2日 (日)

まさに言い得て妙なる"Blue Hour"

Blue_hour"Blue Hour" Stanley Turrentine with the 3Sounds (Blue Note)

冒頭の"I Want a Little Girl"からして,雰囲気たっぷりのスロー・ブルーズである。これぞジャズっていうアンビエンスを生み出すに最高の出だしではないか。2曲目の"Gee Baby, Ain't I Good To You"でもスロー・ブルーズが続き,ようやく3曲目の"Blue Riff"でミディアム・テンポになるという構成であるが,何とも渋い。LPで言えばB面も同じような感じでスロー・ブルーズ三昧である。こんなアルバムを若者が聞いて,「いや~,"Blue Hour"って最高っすネ」とか言われたら,「ほんまかいな」という反応しかできないだろうが,私のような中年にはこれはしみる。

思えば,私はStanley Turrentineとも3 Soundsともあまり縁のない生活を送ってきたような気がする。もちろん,何枚かは保有しているが,決して彼らの熱心なリスナーだったわけではない。TurrentineについてはJimmy SmithとのFourmostで今は亡き"Fat Tuesday's"のライブ・レコーディングの場にいたのが懐かしいが,あのときもブルージーな雰囲気たっぷりの演奏をTurrentineはしていたのであった。思わず相の手を入れてくなる演奏だったと言えばお分かり頂けるだろうか。

Fourmostのような,結構なメンツのバンドの演奏に比べれば,こんなにスロー・ブルーズばかりやらなくてもいいんではないのかとも思わせる本盤が地味に聞こえるのは仕方がないが,それが今の私にとっては「滋味」なのである。

私が保有しているのは,このセッションのコンプリート盤の2枚組CDであるが,このセット,1枚目をオリジナルのフォーマットのままにしてあるという編集が大変よい。なぜならば,2枚目に収められている曲は,演奏そのものはよいとしても,本家の持つ濃厚なブルーズ感覚はそれほど感じられないからである。つまり,この2枚目を聞くと,Alfred Lionによるオリジナル"Blue Hour"のプロデュース/選曲がいかに素晴らしかったかを感じさせるものになっているのである。ということで,温故知新もかねて,星★★★★★。本当にしみる。かつ渋く,深い。

Recorded on December 16(Disk 1 & Disc 2 #1-3) and June 29(Others), 1960

Personnel: Stanley Turrentine(ts), Gene Harris(p), Andy Simpkins(b), Bill Dowdy(ds)

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