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2010年5月23日 (日)

ことのほか読了に時間が掛ってしまった1Q84 Book3

1q84_3「1Q84 Book3」 村上春樹(新潮社)

私は村上春樹の新作が出ると,いの一番に買い,できるだけ早く読んでしまおうと思っているクチだが,この本については,ことのほか時間が掛ってしまった。こんなことはあまり記憶にない。この第3巻の最初の方は,第1~2巻の内容を反芻するのに時間が掛ったというか,物語を思い出すのに手間取ったというのも事実である。しかも,この本を読んでいる途中で,海外出張もあったもので,ほかの本にも手を出している。あんまり気楽に読めないという気持ちが自分の中にもあったのかもしれない。

まぁそれはさておきである。時間はかかったが,ようやくの読了となった。一応,この第3巻で,主人公,天吾と青豆の話の決着はついたと考えることもできるが,謎も提示されたままになっているため,第4巻が出るだろうと考えることも当然可能である。牛河の空気さなぎや新たなるマザとドウタ,あるいはふかえりはどうなるんだ等,考え出したらキリがない。このあたりが村上春樹らしいと言えばそのとおりだが,やっぱり書くのではないかなぁなんて思っている私である。今度は主人公を変えて,何らかのサイド・ストーリーが生まれる可能性すら否定できない。まぁそれは今後の情報を待つしかあるまいが,1Q84と1984年をパラレルに捉えると,新しい「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」になっちゃうかもなぁとも感じる私である。

それにしても,村上春樹にしてはアクティブな展開が多い小説であったが,相変わらずのシュールな世界である。このわけのわからなさをどうとらえるかによって,人それぞれの受け取り方は違うだろうが,まぁ私はファンの弱みというか,やはり嫌いではない。第1~2巻でも感じたような人物造形のうまさも大したものである。

世の中では本書に関してもアンチ村上春樹と,村上春樹シンパが喧々諤々の論争を繰り広げているが,読書なんて個人的な体験なんだから,感想は違って当たり前である。しかし,私はこの小説を読んで,前の記事にも書いた「
私の凡庸な想像力を刺激する」という表現を改めて,ここでも使いたいと思う。解釈するのではなく,ストーリーに身を任せる。おそらくはこれが私と村上春樹の接し方なのだろうと今回も思わざるをえなかった。後半に向けての一気の展開は,前半の反芻によるページのめくりの遅さを忘れさせるものだったと言っておこう。これもやはり星★☆だろうなぁ。

よって,個人的には面白い小説だったと思うというのが結論である。

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