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2010年4月15日 (木)

WR色濃厚なMoutin Reunion Quartet

Soul_dancers "Soul Dancers" Moutin Reunion Quartet(Plus Loin Music)

私がMoutin Reunion Quartetの"Red Moon"をこのブログで取り上げた時,「これは一般的な4ビートというよりも,ロックを経験してきた(あるいは通り抜けてきた)世代による新たなジャズ」なんて書いた(記事はこちら)のだが,今回の彼らの作品はWeather Report色が相当に濃厚である。冒頭の"Sold Answers"から3曲目までは,まんまWRだと言っても過言ではない。やはり,この人たちはこうしたコンテンポラリーな指向を持っているということだろうが,いきなりWRとは思わなかった。しかし,これがかなりいけている。

しかし,彼らが単にWRをコピーしようとしたわけではないことは,アルバム全体を聞いていると明らかになってくる。4曲目はベースとドラムスの兄弟デュオによるMonkメドレーだし。だが,その後はエレピが効いている5曲目"Mr. N.R."(このN.R.はNorman Rileyって人らしい。詩人のようだ)からコンテンポラリーな響きに戻り,6曲目はずばりジャコパスに捧げられている。Francois Moutinはアコースティック・ベース専業なので,サウンド的にはJacoって感じではないが,曲はそこはかとなくそういう感じなのである。そして,それ以降は,比較的アコースティックな響きになっていき,前半とはだいぶ雰囲気が変わる。

よって,このアルバムは,この人たちの多彩な音楽性を示したものと言えるし,何でもできてしまうことを実証したものである。しかし,プロデュースとしては,LPならA面とB面で,音楽性に違いを持たせたような感じだろうが,どんな演奏をしてもレベルは高いのだから,私ならどちらかの路線で統一した方がいいのではないかと思ってしまうのも事実である。

そうした疑問は抱えつつも,演奏は十分にスリリングで,これはかなり楽しめるアルバムだと言える。星★★★★。その中で,私にとってのこのアルバムでの最大の収穫はPierre de Bethmannである。ブログのお知り合いの皆さんからは今頃何言ってんのって声も聞こえてきそうだが,今まで聞いたことがないから仕方ないのである。だが,この人大した逸材である。何と言ってもフレージングのキレが非常によい。この人のアルバムも同じレーベルから去年出ているようだから,そっちも聞いてみたいなぁ(爆)。

Recorded between September 27-30, 2009

Personnel: Francois Moutin(b), Louis Moutin(ds), Pierre de Bethmann(p, key), Rick Margitza(ts)

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コメント

>冒頭の"Sold Answers"から3曲目までは,まんまWRだと言っても過言ではない。
ですよねぇ。。
で、いいんだけど、その後の展開も考えて、ちと不思議な気がしてたんだけど、、
ザビヌルの訃報ってのが、、ありましたねぇ。。
きっと、好きだったんでしょうねぇ。。
って、録音は訃報のあとでしたかしら。。確かめなくちゃ。。(汗)

トラバしました。

すずっくさん,こんにちは。TBありがとうございます。Zawinulが亡くなったのは2007年ですよね。追悼するにはちょっと時期がずれてますが,それはさておきですね。

やはり,このアルバムのプロデュースはちょっと不思議ですね。やるなら徹底的にやるって手もあったように思えます。まぁ出来がいいから許しちゃいますが。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

あ、、こっちに書くの忘れた。
>Zawinulが亡くなったのは2007年ですよね。追悼するにはちょっと時期がずれてますが,

そうなんですが、調べたら、このバンドの前作って、2007なんですよ。録音はその年の早くなんで。
まぁ、微妙な間だけど、リリースするのはザビヌルの死後初めてだし。

で、考えたんですが、、めちゃトリュビュートしようと思ったら、もっと前にそれだけで、、だしたんじゃない?
なんとなく、、新譜作るし、、、そういえば、、、ザビヌル死んじゃったよねぇ。。ウェザーリポートかっこいいよねぇ。。
みたいな、、放し飼い的ヌルヌルな発想なら、、あり得るかも。

まッ、真実は、、闇の世界へ。。なんちゃって。
二日酔かなァ。がんばれぇ・・。。

すずっくさん,こんばんは。帰国致しました。

「放し飼い的ヌルヌルな発想」ってのが笑えますが,でもアルバムですからねぇ。ちゃんとプロデュースした方が私はいいと思うんですが。まぁいいか。

中年音楽狂さん、こんにちは。

このユニットは、まだ中年音楽狂さんとお知り合いになる前に、ブログ仲間の間でちょっとした話題になったんですよ。

もともとWR嗜好が強いユニットで、今回に限ったことではないと思います。

>私にとってのこのアルバムでの最大の収穫はPierre de Bethmannである。ブログのお知り合いの皆さんからは今頃何言ってんのって声も聞こえてきそうだが,今まで聞いたことがないから仕方ないのである。だが,この人大した逸材である。何と言ってもフレージングのキレが非常によい。


そうそう、フレーズのキレがいいでしょ。容姿はあまりキレがなくて、ちょっと抜けた感じがするんですけどね。でもひとたび鍵盤に向かうとトンデモナク、鮮やなフレーズが飛び出してくる、そのギャップがイイ感です。

かれのリーダー作では主にローズを弾いているのですが、僕的にはローズより生ピのベスマンが好きです。

偶然、今日、朝っぱらからステファン・ウシャールのアート・ブレイキーへのトリビュート盤聴いていたのですが、そこでも生ピでガンガン弾きまくっていましたよ。

ということで、一応、TB試みてみます。

crissさん,こんにちは。TBありがとうございます。今回はcrissさんのTBは入っています。謎だらけのこの相性(苦笑)。

私はこの人たちを初めて聞いたのが"Red Moon"だったので,WRっぽさというのはあまり感じなかったんですが,もう少し前の作品も購入してあるので,追って聞いてみます。

Bethmannが「容姿はあまりキレがなくて、ちょっと抜けた感じ」ってのは笑えました。

冒頭のWR全開な曲で、びっくりしてしまいました。
正直、このバンドに期待しているものと若干異なる方向性なので最初は違和感も持ったのですが、
あれだけ露骨にやられるとその潔さも含めて逆に心地よくなってきたというのもあるかなぁと。
いずれにせよ、満足度の高いアルバムであるのは間違いありませんでした。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。TBありがとうございます。

潔いと言えば潔いですね。だからこそ全編あれで押し切ればよかったのにと私なんかは思ってしまいますが。今後,あのバンド,どういう風になっていくのか,非常に興味深いですね。

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