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2010年4月 8日 (木)

これはやっぱり期待しちゃうよねぇ:Liebman Plays Ornette Coleman

Turmaround"Turnaround: The Music of Ornette Coleman" Dave Liebman Group (Jazzwerkstatt)

心あるジャズ・ファンがこのアルバムについて噂を聞けば,聞きたくなるのが人情という作品である。LiebmanはColtraneの影響が顕著だとしても,フリー的なアプローチも得意なミュージシャンであるから,彼がOrnette Coleman集を吹き込むという話を聞けば,Liebmanファンの私が鋭く反応したことは言うまでもない。

Ornette Colemanの音楽については,私はそれを「ど」フリーだと思ったことは実はない。彼の音楽はフォーク/カントリー・フレイバー,あるいはアーシーな感覚が強いジャズという気がするのである。正直に言ってしまうと,私はColtrane命のLiebmanが,Colemanの音楽と合うかどうかについては全く自信がなかったのだが,私はLiebmanがColemanをどう料理するのかという興味一点のみでこのアルバムを聞いたと言っても過言ではないのだ。では,結果やいかに。

このアルバムをよくよく聞いてみると,私の感覚なんてどうでもいいやっていうぐらい,Dave LiebmanはColemanの世界を彼らしいやり方で見事に再構築したと言うべきではないだろうか。そう。これがかなりよいのである。成功の要因は,LiebmanがColemanの音楽性の再現にこだわらなかったことに尽きる。私の考えではColemanの音楽はかなり癖があるものである。それを一聴して「いい」と思うのが難しいのは,誤解を恐れずに言えば,Duke Ellingtonの音楽と共通するものではないかと思う。しかも演奏しているのはLiebmanである。ある意味,知性が先走ってしまうことがあっても,全く不思議ではないのである。だが,ここでのLiebmanはColemanをあくまでもも素材として捉えて演奏しているように思えるのだ。

やはり素材がColemanであるから,かなり癖があるのは事実だが,聞きにくいという感覚はほとんどない。逆に言うと,Colemanの音楽が持つ自由な音楽性が,Liebmanにポジティブな影響を与えたのではないかと思える。特にミディアム以上のテンポの曲において,そういう感覚が強くなる。

いずれにしても,最近のLiebmanのアルバムの中では相当に楽しめる一枚だったということは評価しなければならないし,少しでも多くのリスナーの耳に届けてもきっと罰は当たらんだろうと思えるような佳作である。だからと言って,これが万人受けしたら怖い気もするが。しかし,今後、ライブで見てみたいという期待を込めて星★★★★としておこう。

しかし,やっている音楽がColemanだけあって,ギターのVic JurisがColeman大好きのPat Methenyのように聞こえる部分があったのはご愛嬌と言うべきか。まぁでも面白かったな,このアルバム。

Recorded on January 5 & 6, 2009

Personnel: Dave Liebman(ts, ss, wooden-fl), Vic Juris(g), Tony Marino(b), Marko Marcinko(ds)

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コメント

どうしてもオーネット・コールマンのメロディは強くて、編成も編成だし、やはり影響は大きいのかなあ、なんてことを考えてしまいましたが、でイブ・リーブマンらしさのあるところも多く、けっこうサウンド的には気に入りました。ギターはもっとオーソドックスな人じゃなかったっけ、と思ってました。なかなかやりますねえ。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。上海より戻りました。

Vic Jurisって昔はRichie Coleともやっていましたからねぇ。随分と感じが変わりましたよね。でも記事にも書きましたが,このアルバム,面白かったですよね。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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