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2010年4月19日 (月)

ピアノ・トリオによるClifford Brownトリビュートってのは珍しい

Joy_spring "Joy Spring" Bill Carrothers(Pirouet)

このブログでも,Bill Carrothersについてはサイドでの参加を含めて何度か取り上げたことがあるが,基本的には決してメジャーとは言えない人であろう。しかし,これまでのアルバムでも明らかなとおり,かなりの実力を持った人であり,このレーベルでのリーダー作も4枚目であるから,レーベル・オーナーからはそれなりの期待を掛けられているに違いない。そのCarrothersがなぜClifford Brownゆかりの曲ばかりを演奏しようと考えたのかは全く謎である。Clifford Brownへのトリビュートって,ヴァイブのLem Winchesterとか複数のトランペッターを迎えたHelen Merrill等がやっている(後者はゆかりがあるからまぁわかる)が,ピアノによるものってあるのかなぁなんて思ってしまうが,まぁいずれにしても珍しい。

まぁ元の素材がBrownieだけに,冒頭の"Junior's Arrival"なんて軽快に始まって,結構コンベンショナルな路線かと思わせながら,このアルバム,実は一筋縄ではいかないのである。"Joy Spring"なんてこのレーベルらしい(何と言ってもMarc Coplandのアルバムをバンバン出しているPirouetである)と言うか,何とも静謐な演奏で,とても"Joy Spring"と思えぬような演奏であり,へぇ~(あるいは何じゃこりゃ)と思わせる。また,"Jordu"なんてリズムをひねり過ぎではないかと思わせるような演奏で,これがこのアルバムの評価を難しくする要因にならないかと私は感じてしまう。ある意味では,Bill Carrothersの本質が掴めないというか,この人のこのアルバムにおける本心がよくわからないのである。

まぁ,ひたすらスイング感を打ち出してしまえば,凡百のプロダクションだという可能性もあろうが,Brownieという素材のよさがあるのだから,現代におけるインタープリテーションとかあまり考えずに,ここは素直に直球勝負でもよかったのではないかと思う。なぜならば,本作においては,スイング感を漂わせる演奏の方がはるかに魅力的だからである。ということで,私にとってはこのアルバムは悪くはないのだが,全面的には支持しづらいというのが本音である。"Powell's Prances"なんて,Bill Stewartもカッコよくて,この路線でもっとやればよかったのになんて思ってしまった。ラストの"I Remember Clifford"はしっとりとしていながらもいい演奏だが...。星★★★☆。

このアルバムはリズムがMarc Coplandの"Night Whispers"と同じということもあって,ついつい比較してしまうわけであるが,本音を言ってしまえば私としてはプロダクションの方向性が明確なMarc Coplandの方に私は魅力を感じてしまうなぁ。あぁ,それは私がネクラだからって話かも...(爆)。

Recorded on January 25 & 26, 2009

Personnel: Bill Carrothers(p), Drew Gress(b), Bill Stewart(ds)

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