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2010年3月 1日 (月)

ツボにはまったときのWynton Marsalisの恐ろしさ

J_mood"J Mood" Wynton Marsalis (Columbia)

ジャズ原理主義者としてのWynton Marsalisにははっきり言って辟易とさせられる部分があり,それによるトラッドを模した彼の演奏形態も私は全然いいと思ったことはない。そうしたWyntonに対して否定的な見解を持つ私でも,これは参ったと思わされるアルバムがある。本作などはその最たる事例であるが,いかにも60年代のMiles Davis Quintet的な雰囲気が横溢していて思わず唸ってしまう。このアルバムはWyntonのワンホーンであるから,もちろん全く同じではないし,雰囲気の話でしかないのだが,このアルバムを聞くたびにそうしたことを強く感じてしまう私である。これぞモダン・ジャズって感じ(特に新主流派的と言えば更に近いが,極度にフリーには傾斜しない)なのである。そういう意味ではジャズ好きのツボを刺激するアルバムと言えるのではないかと思う。

Wyntonは1961年生まれなので,私と同い年ということになるが,人間,同じ年齢でもえらい違いがあるもんだということはさておき,本作が吹き込まれた1985年当時,Wyntonは弱冠24歳である。Art Blakeyの元でシーンに登場した時から抜群のテクニックを披露していたWyntonのことであるから,この段階でもはや成熟したミュージシャンのような響きを聞かせるのが実に恐ろしいとも言えるし,当然のことと言えるかもしれない


このアルバムがワンホーンになり,ピアノにMarcus Robertsを迎えたのは,兄BranfordとKenny KirklandがStingとの共演に走った結果とも言えるが,このメンバー・チェンジは失敗してはいない。少なくとも,私のようなラッパのワンホーン好きにとっては,このフォーマットはWyntonの実力を知る上ではよかったのではないかと思っている。でもまぁ原理主義者のWyntonのことだから,当時はそんなBranfordもKirklandも「許せんっ!」ぐらいに思っていたのではないかと想像しているが,まぁそれがこういう作品につながったのだとすれば,それはそれでOKだったと言わざるをえない。

ということで,私は何だかんだと言いながらも,Wyntonのアルバムは結構保有しているのだが,ストリングス入りの"Hot House Flowers"を除けば,本作が一番好きかもしれないなぁ。先述のとおり,「これぞモダン・ジャズ」って感じなので,昼間に聞くより,夜に楽しみたいタイプの音楽だと思うが,それにしてもWyntonはラッパが本当にうまいわ。ある意味,この破綻のなさが好かれない理由なのではないかとも思っている私である。

いずれにしても,彼のアルバムもあまり聞かないので,今聞き返してみると,ほかのアルバムに関しては違う感慨もあるかもしれないが,やはりこのアルバムの第一印象はいまだに覚えているぐらい強烈だった。ということで,星★★★★☆。

Recorded between December 17 & 20, 1985

Personnel: Wynton Marsalis(tp), Marcus Roberts(p), Robert Leslie Hurst III(b), Jaff 'Tain' Watts(ds)

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コメント

おはようございます。EVAです。
この記事、何故か昨日気が付きませんでした。
私は彼が好きでアルバムも結構持っています。これもあります。全部LPですけれど...。(爆)
中年音楽狂さんは’61生まれでしたか。若くて羨ましい。
これからもどんどんアルバムの紹介をお願いしますね。

EVAさん,こんばんは。私も一部LPで持っておりますが,今はほとんどCDに切り替え済みです。いかんせん,LPはかさばるので,置いておくスペースがなく,実家に置いたままです。

'61年生まれで「若くて」と言われると面映ゆいですね。何処から見てもオッサンですから。

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