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2010年3月14日 (日)

私にとっては完全無欠:"Remain in Light"

Remaininlight "Remain in Light" Talking Heads(Sire)

出張から帰ってきて,ようやく音楽ネタに復帰である。出張中は調子が悪いこともあって,iPodで聞く音楽も,どうも胸に響いてこないという状態だったが,ようやく改善してきたところである。

さて,そういう状態でいきなりTalking Headsかいっ!という声も飛んできそうだが,私にとってこのアルバムは極めて重要な位置づけのものである。自分の好きな音楽というのはいくつもあるとしても,どこから切り取ってもこいつは凄いやと思わされるとは限らない。例えばユルユルの音楽に気持ちよさを感じることもあるから,「凄い」ことだけが音楽の評価にはならないというのは当然である。

Once_in_a_lifetimeしかし,そんな私にとって,テンションという意味でも,インパクトという点でも,更には音楽の出来そのものという意味でも,ケチのつけようがない,本当に「凄い」アルバムが本作品である。ある意味では,この作品と映像版"Stop Making Sense"(記事はこちら)があれば,Talking HeadsについてはOKと言ってもよい私だが,そうは言いつつ,あの特殊な形状で,かつエロいビジュアルのブツをどこに収納すればいいんじゃというベスト盤"Once in a Lifetime"は保有していても,本音はそうなのである。

とにかく,このアルバムに収められた音楽は,執拗にまで繰り返されるビートに乗って,演奏が展開されたものだが,アフリカン・ビートがどうこうというよりも,こうした連続/継続的なビートとファンクの融合というのがこのアルバムの最も重要なポイントだったのではないかと思える。そうした意味で,このファンク・フレイバーを生み出すためには,メンツの拡張も必要だったということになるのではないかと思う。この重層的な響きは4人だけでは厳しいし,ライブでの再現には黒人ミュージシャンが必要になったこともうなずける話である。

いずれにしても,私にとっては冒頭から強烈に迫ってきて,あっという間に1枚が終わってしまうのだが,LP時代にはA面ばかり聞いていたような気がする。それもこれも冒頭の"Born under Punches (The Heat Goes on)"があまりにも私への訴求力が強かったからにほかならないような気がする。とにかくこの1曲だけでもたまらん。

作品としてあまりにも世評を確立し過ぎると,反発したくなるのが常の天邪鬼な私にも例外はあるということで,これはもろ手を挙げて最高だと言いたい。しかし,上述のとおり,テンションも,インパクトも強烈である。くつろいで聞こうなんて思っては決してならないが,そうは言いつつも,強烈なグルーブに身を委ねることも可能だという摩訶不思議ながら,本当に素晴らしいアルバムである。星★★★★★。

それにしても,Robert Palmerが参加しているのは意外って言えば意外である。しかし,彼もとんがった指向もあったからまぁ不思議はないか。

Perrsonnel: David Byrne(vo, g, b, key, perc), Jerry Harrison(g, key, vo), Tina Weymouth(b, key, perc, vo), Chris Frantz(ds, perc, key, vo) with Brian Eno(b, key, perc, vo), Nona Hendryx(vo), Adrian Belew(g), Robert Palmer(perc), Jose Rossy(perc), Jon Hassell(tp)

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コメント

おはようございます。EVAです。
体調も戻って来たようで何よりです。
さて、今日のアルバムは全く未知のモノで当時、私の聴く対象に入らなかったジャンルです。
でも今は違います。何でも聴いてみて判断すれば良いと言う至って当たり前なスタンスになっています。
さてどうしようか、と大いに悩んでいます。(爆)

EVAさん,こんにちは。どちらかと言うとTalking Headsはニューウェイブ的に捉えられていたところもありますから,お聞きになっていないのはそういう理由かもしれませんね。

ただ,今このアルバムをEVAさんがお聞きにな手どのようにお感じになるかは非常に興味深いですね。是非お試し下さい。中古でも安く手に入りますので,まずはそちらからでも。

蛇尾です。
70年代、西海岸の音楽を中心に聞いていたボクにとって、
このTalking Headsは、80年代の「新しい波」の驚きでした。
映像版「Stop Making Sense」との2枚は、80年代ROCKの名盤本などでは必ず取り上げられるのも納得できます。
本当に素晴しい作品ですが、「こうした連続/継続的なビートとファンクの融合」を聴き続けるには、体力もいりますねぇ。
今日の記事の、映画「ハート・ロッカー」(まだ見ていませんが)にたいなものでしょうか。

蛇尾さん,こんばんは。お久しぶりです。

西海岸系の音楽がお好きな方(私もそうですが)にとってはインパクト強過ぎって感じがしないでもないですし,「体力がいる」というのはまさしくその通りですね。

はい。「ハート・ロッカー」も似た感じでした。テンション高過ぎです。こんな2作をブログで並べる私も私ですね。

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