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2010年3月30日 (火)

強面(?)ギタリストKirk Fletcherを初体験

Kirk_fletcher"My Turn" Kirk Fletcher(Eclecto Groove)

ある雑誌でこのアルバムが取り上げられていて,ちょっと気になっていたところに,Abstruct Logixからメルマガが届き,なんとMichael Landauがプロデュースということが判明し,ますます気になって買ってしまったアルバム。Kirk Fletcherのサイトによれば,カリフォルニア州出身の35歳のブルーズ・ギタリストである。これまでLandauに加えて,Fabulous ThunderbirdsやDoyle Brahmhall,更にはMichelle Branchらとの共演経験があるらしいが,その他にもLarry CarltonやRobben Fordとの共演歴もあるらしい。当然のことながら,それは彼らがブルーズ指向のアルバムを演奏する場合ではないかと想像される。しかし,本作にもLarry Carltonの息子のTravis Carltonが参加しているから,相応の付き合いがあるということかもしれない。それに加えて,ジャズ系のリスナーならChick CoreaともやっていたGary Novakの参加が気になるところであろう。

Kirk_fletcher_portrait 本作のカバーだけではわかりにくいが,とても牧師の息子とは思えぬ強面ぶりである。人を見掛けで判断してはいかんが,それにしても,いきなりこの人が前にぬ~っと現れたら怖いよなぁ(実はいい人なんだろうが...)。いずれにしても,初めて聞く人だけに,どんな音が出てくるかは興味津津であった私である。私はブルーズについては大して聞いていないので,偉そうなことを言える立場にはないが,本作は基本的には典型的なモダン・ブルーズと言ってもよいのではないかと思う。しかし,決してそれだけではなく,この人の多様な音楽性も記録されているようにも思える。例えば,7曲目の"Way Back Home"等が典型的で,単なる「ど」ブルーズではなく,レイドバックしながらも,ややフュージョン・ギタリスト的な演奏も展開している。また,9曲目"Let Me Havi It All"ではなんとJames Gadsonの参加を受けて,ファンキーに歌い,ギターを弾きまくるし,最後の曲の冒頭なんてルーツ・ロック的でもある。

まぁ,そうは言ってもやはりブルーズである。ジャズの源流はブルーズであるから,私はブルーズも聞いていて全く問題ないのだが,それでもブルーズばっかりやられては,さすがに飽きるということがないわけでもない。しかし,本作ではヴォーカルものとインストものがうまくミックスされていて,これは結構楽しめたアルバムである。特に私は後半の方が好きかなぁ。星
★。

Michael Landauはクレジットだけを見るとギターで全面参加のようにも見えるが,一部でツインでギターが聞こえるものがLandauのプレイであろう。ギタリストとしての個性は全然違うが,ライブの場でもこの二人は共演しているらしいから,意外に共通する部分が多いのかもしれない。Landauと言えば,Robben Fordとの共演アルバムももうすぐ発売のはずだなぁ。でも彼のソロ・アルバムって,実はあまり面白いと思ったことないのも事実(バックでこそ光ると思えるのだ)なので,どうしようか迷っている私である。

Personnel: Kirk Fletcher(g, b, vo), Michael Landau(g), Dave Melton(slide-g), Travis Carlton(b), Bobby Tsukamoto(b), Iver Olav Erstad(org, key), Luke Miller(org, key), Tom Fillman(ds), Gary Novak(ds), James Gadson(ds), Paulie Cerra(sax, vo), Paul Litteral(tp), Karen Landau(spoken word)

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