2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

2017年おすすめ作

無料ブログはココログ

« Thomas Savy:バスクラ・ピアノレス・トリオへの挑戦は大成功 | トップページ | Jeff Lorber:90年代前半に買ったアルバムのうちの1枚 »

2010年3月22日 (月)

異色(?)のメンツによるChet Bakerトリビュート

Some_other_time "Some Other Time: A Tribute to Chet Baker" Richie Beirach / Michael Brecker / Randy Brecker / George Mraz / Adam Nussbaum / John Scofiled (Triloka)

お彼岸で実家に帰ったときに,久々に取り出して聞いてみたアルバムである。私が在米中(90年~92年)に買ったアルバムが本作同様に実家には結構埋もれているので,こういうのを久々に聞くのもまぁいいことである。

メンツだけ見ると,なんじゃこりゃ~(なんでBrecker BrothersとJohn ScofieldがChetトリビュートやねん?)の世界だが,このアルバム,久しぶりに聞いてみたら結構よかった。そもそもChet Bakerトリビュートということもあり,Bakerが曲を取り上げたBeirachが主体になってメンツを集めたようで,曲によって演奏者は変わるので,常にこのメンツで演奏しているわけではない。しかし,トリビュート・アルバムとしての体裁は整っているので,アルバム全体のトーンは,統一されていて心地よいのである。

必ずしも,Chet Bakerにゆかりのある曲ばかりを演奏しているのではないが,それでも何ともいい雰囲気での演奏なので,全編を通じて楽しめるし,参加しているミュージシャンも好演で応えていると思う。どの曲もそれなりによく出来ていると思うのだが,私が最も気に入ったのは,ピアノとベースのデュオで演奏されるタイトル・トラックである。何とも美しく仕上がった"Some Other Time"である。ここにChetのラッパを乗せたいと思うのはきっと私だけではあるまい。Michael Breckerは2曲目だけの参加であるが,"Sunday Song"と"Inborn"でしみじみとしたソロを聞かせる。

しかし,やはりここはChet Bakerトリビュートであるから,Randyの活躍が著しいのは当然である。こういう演奏を聞いていると,Randy Breckerのトランペッターとしての実力がよくわかろうというものである。一方,John Scofieldについては,1989年当時のスタイルでこのメンツとここでの曲をやるのはちょっと違和感がある。決して悪い演奏ではないのだが,私にとってはアルバムの雰囲気と相容れないところがあることは否めない事実である。"Paradox"ではスインギーにRandyと小節交換を展開するが,やはりジョンスコの音よりもフィットするギタリストがいるだろうと思えてしまうのである。私はジョンスコは好きなギタリストではあるが,このアルバムに関しては個性が強過ぎて,若干の不均衡を感じるということである。Michaelはその点,場をわきまえたという感じの演奏なのと結構違う。

それでも,最初から最後まで結構楽しんで聞けることは間違いない。星★★★☆。一時期,このアルバムを出したTrilokaレーベルって結構アルバムをリリースしていたように思うのだが,その後どうなってしまったのだろうか。久々にJackie McLeanの同レーベル作でも聞いてみることにしようか。

Recorded on April 17 & 18, 1989

Personnel: Richie Beirach(p), Michael Brecker(ts), Randy Brecker(tp, fl-h), George Mraz(b), Adam Nussbaum(ds), John Scofield(g)

« Thomas Savy:バスクラ・ピアノレス・トリオへの挑戦は大成功 | トップページ | Jeff Lorber:90年代前半に買ったアルバムのうちの1枚 »

ジャズ(2010年の記事)」カテゴリの記事

コメント

なかなかこれに反応できる人も限られるような気もするので、私が。一応兄弟目当てで買って保有しております。

全体的にはランディもマイケルもあっさり目、っていうかお仕事的なソロ。という状況で本領を発揮するのがランディと言うことなんでしょう。今聴き返してますが、確かにランディ完璧だわ。マイケルはがんばってるけど、つい手抜き感が出てしまう感じ。

といいつつ、これ多分リッチーバイラーク企画なんですよね。というわけで、例によってリッチーバイラークのタイムが気になってしょうがない。Questの頃はあんなに好きだったのに、なんかタイムが前のめりで駄目だ。スコフィールドの異質感はおっしゃる通りですが、その前にバイラークがどうにかならないかと思う私であります。

こやぎ@でかいほうさん,こんばんは。確かにこのアルバムにコメントが入ることは予想していなかったですなぁ。

企画は間違いなくRichie Beirachですが,タイム感はよくわからないものの,BeirachとChet Bakerってのは,Beirachの曲をBekerが演奏した以外のつながりってあまり感じられないですし,まぁ確かによくわからんというところはありますね。しかし,ご指摘のような感覚はあまり持たなかったところが,プレイヤーとしての資質に欠ける私の難点かもしれませんねぇ。

まぁでもこのアルバム,Randy Breckerを聞いて楽しみましょうという感じが持てたのは結構良かったとは思います。温故知新ですわ。

何故か、、持ってます。
でも、確か、中古。
で、ここのブログにアップされてから、ずっと、、探してるんです。
どうやっても探し出せない。。

もう少し、、暖かくなったら、、おうちの屋根裏部屋の整理をして、、
本棚CDの棚を入れるつもりです。。
どうにか、、しなくちゃ。

すずっくさん,こんにちは。

どうやっても探し出せないってまるで私の昨今の状況みたいですね。見つからないと気になって気になって仕方がないですよね(笑)。

先日も実家に戻ってあるはずだと思っていたものが,じつは家に持ち帰っていたりして,同じようなストレスを感じてしまいました。でも収納がなぁ...。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 異色(?)のメンツによるChet Bakerトリビュート:

« Thomas Savy:バスクラ・ピアノレス・トリオへの挑戦は大成功 | トップページ | Jeff Lorber:90年代前半に買ったアルバムのうちの1枚 »

Amazon検索

2018年おすすめ作