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2010年3月18日 (木)

Brad Mehldauの新譜が出た:でも現物はまだだ...

Highway_rider "Highway Rider" Brad Mehldau(Nonesuch)

以前このブログでも告知をしたBrad Mehldauの新譜が発売された。もう店頭に並んでいるのは確認済みだが,私はCDが米国からデリバリーされるのを待っている状態である。私が米国から取り寄せているのは,Nonesuchレーベルのサイトで購入すると,Bradのコメントとデモ音源のダウンロードができるからであるが,何と国内盤にはその音源がCDに収録されるとのことである。そんなものをボーナストラックにするってのもなんだかなぁって気はするが,まぁそれはさておきである。

私は現物を待つ状態でありながら,実は音源には既にありついている。それはNonesuchでの購入者には自動的に320kpbps高音質MP3のダウンロード権限が付帯しているからである。つまり,現物は来なくても,高音質にリッピングされた状態の音源で聞けてしまうという,何たる手厚いサービス!さすがNonesuch。消費者の心理がよくわかっている。こういう些細なことだけでも評価したくなるが,肝腎の音楽はどうか?

本作は"Largo"に続くJohn Brionとのコラボ作である。私はMehldauの通常の姿が好きな人間であるから,ある意味新機軸と言ってよい"Largo"には特に強い思い入れはなかったのだが,だからと言って毛嫌いをしているわけではないという程度の感覚である。だから,今回,その続編的な位置づけでこの作品が出ると知っても,へぇ~という程度のものだったのだが,このある意味,以前のECMレーベル的なジャケットを見ると,これまたへぇ~という感じだったのである。そこから出てきた音楽はと言えば,これまたいつものトリオの感覚とは大きく異なるものであった。

ちゃんとしたレビューは機会を改めたいが,今回,一聴して思うのは,これはかなり渋い作りというか,最初に聞いたイメージは映画音楽のようだということであった。冒頭にMehldauの美しいピアノが聞こえた瞬間から私はそう感じてしまった。もちろん,ハードなスウィンガーも入っているのだが,全体を貫くトーンは,どちらかというと地味に聞こえるのである。しかし,それは出来が悪いというのではなく,おそらくこれは聞くたびによさがにじみだすタイプの音楽ではないかと思えるのだ。だから,私は本日はこのアルバムに星をつけることはしないで,もう少しこの音楽と時間を掛けて対峙してみたいと思うのである。いずれにしても,同じBrionと組みながら,"Largo"とは随分と感じは違うものを作ってきたなぁというのが正直な感想である。次回,ちゃんとレビューするときは,"Largo"と何が違うのかという点も含めて書いてみたいと思う。だが,現在アルバムの積んどく状態がひどいので,少し時間が掛るかもしれない。

でも,こんな渋いアルバムを作ってしまっては,中古盤屋に多数並ぶ可能性も否定できないなぁというのが第一印象と言っては言い過ぎか。私にとってはいいアルバムだが。

Personnel: Brad Mehldau(p, org, key, perc, vo), Jeff Ballard(ds, perc, vo), Joshua Redman, (ss, ts, vo), Larry Grenadier(b), Matt Chamberlain(ds, vo), Dan Coleman(cond), The Fleurettes(vo)

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コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
2枚組みをかなりお安く手に入れて1枚目だけ昨日ききました。
ファースト、同じ感想ですが、大作ですね。
ここにある意図にたどり着くととても収まるのかもしれませんが、それはこれからで、これファーストでは語れませんね。

monakaさん,おはようございます。

このアルバムは,まだ私にはその全貌をつかみきれていません。しかし,Joshua Redmanの使い方からしても,やはりどう聞いても渋いですよね。大作であるがゆえに,これをちゃんと聞きこむのは大変ですが,お彼岸の連休に合わせてよく聞いてみようと思っています。

はじめまして。
いいアルバムだと思います。
聞き応えもあるし、ひきつけて離さないものがある。
しかしボリュームがあるので、それが逆にセールスには足かせになるんじゃないかな、などと余計な心配をしてしまいます。

chilicanさん,こちらでははじめまして。趣旨ご理解頂きありがとうございます。

確かにボリュームはありますが,価格的には相当安く売られていますから,相応のセールスは確保できるのではないかと思います。しかし,記事にも書きました通り,一聴地味な印象があるので,手放す人が多いかもしれませんね。

トラバありがとうございました。

わたしは、コアなメルドーファンではありませんが、とても気に入りました。

でも、どのくらい愛聴盤になるのか未知数です。
でも、最近は少なくともかなり聴き続けたのですが、その独特な虚無感閉塞感が少ない分、閣下とか、、どうなんだろうと興味津々です。

すずっくさん,こんにちは。

私としては,このアルバムについて評価するにはもう少し時間が必要な気がします。あと2~3回聞けば,何とか記事にできるかなぁなんて思っています。それにしても「虚無的閉塞感」とは,またうまいことをおっしゃりますなぁと感心することしきり。

ジャズからクラシック(現代音楽)のクロスオーバー的な作品は好きなので、このアルバム、けっこうハマってしまいました。

作曲からクラシックアレンジまでメルドーが手掛けていれば、まさに彼の世界ですものね。ジャンルにこだわらず、彼のスゴさを感じさせてくれた2枚組ではありました。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。

Nonesuchのサイトでも報じられていますが,Brad Mehldauはカーネギー・ホールから2010-11年のシーズンの常任作曲家というポジションに任命されています。実はこのアルバムの収録曲も,そのオープニングとして今年の11月にライブで演奏されることが決まっているというのが,このアルバムを解釈する上での鍵になるのだと思います。

それを意識して,このアルバムを作り上げたのだという気もしている今日この頃です。だからと言って,彼のジャズ・ピアニストとしての活動が制約を受けないことを私は期待していますが,どうなんでしょうね。

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