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2010年2月 8日 (月)

Rosario Giulianiのイメージを覆すコンテンポラリーな作品

Trio_ostiko "Trio Ostiko" Rosario Giuliani / Pippo Matino / Benjamin Henocq (VVJ)

私の中で欧州アルト・サックス・プレイヤーと言えば,Stefano Di Battista,Perico Sambeat,そして本作のRosario Giulianiということになっているわけだが,彼らはどちらかと言えば,保守本流というタイプのミュージシャンだと思っているところに,本作の登場である。ブログのお知り合い,crissさん,すずっくさんのご紹介記事にもあるので,本作が私の持つGiulianiのイメージを覆す作品であろうことは,事前からある程度は想定できたが,ここまでやっているとは思わなかったという点でまずは驚いた私である。

冒頭のWayne Shorter作"Footprints"から飛ばす,飛ばすって感じだが,全編を通じてかなりハイパーな演奏が続くと言ってよい。バックのMatino~Henocqというコンビがこれだけ弾きまくり,叩くまくりでは,Giulianiも煽られて当然と言えば当然だが,それにしてもこれは強烈である。そもそも私がこのリズム隊を聞くのは初めてだが,Matinoはスラッピングをはじめ,なかなかのテクニシャンであり,欧州のベーシストにはこういう人が多いなぁと妙な感心の仕方をしてしまうが,いずれにしてもこの人はなかなか聞かせる。一方のHenocqもテクニックがあるのはわかるが,聞いている環境や録音のせいもあるかもしれないが,私にはどうも腰の据わらない軽いドラムスに聞こえてしまうのである。例えば,Dennis Chambersだったら,サウンドは明らかに違うものとなっていたはずである。スピード感溢れる演奏だけに,これでもう少し重量感があればというのはないものねだりだろうか。しかし,トリオ全体で言えば,十分に楽しめる演奏にはなっているとは思うのだが,それでもなぜGiulianiがこうした演奏に取り組もうとしたのかはやはり謎である。

また,この演奏を聞いていて,私がプロデューサーだったら,Mike Sternあたりのギターを絡めると更に面白かったのではないかと思ってしまった。特にスローな曲では,Sternのコーラスが効いたギターがかぶってくると想像して一人でほくそ笑んでいた私である(爆)。

いずれにしても,コンベンショナルなジャズと,ハード・フュージョンのはざまをいい具合に行き来するという感じのこのアルバムでも,欧州のジャズ・ミュージシャンの懐の深さは明らかになったという点では,先日レビューしたLuca Mannutzaと同様の感覚を私にもたらしたアルバムであった。星★★★★。でもGiulianiのファンがこれを聞いたらどう思うのかは非常に興味深いなぁ。

Personnel: Rosario Giuliani(as), Pippo Matino(b), Benjamin Henocq(ds)

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コメント

おぉ。。素早いお仕事でっす。

私は、デニチェンでなくて、、エノクでいいや。(結構きっぱり)
このくらいで、良いです。満足しちゃいます。
最近の日課はこのFootprintsで覚醒することです。

で、あれがあれしてあれです。
もう、お納めください!って、感じですよ。
閣下もお待たせしましたね。
もしや、今週は出張ですか?

で、"Out to Lunch!"は実話です。
スタイルもいいのですよ。だって、ジャズダンスの先生だし。。
で、小説みたいな話の続きがあるんですねぇ。。

すずっくさん,こんばんは。このアルバムならHenocqでOKだと思いますよ。でもデニチェンならもっと好きだっただろうということです。まぁ見果てぬ夢ですが。

で,あれはあれしてあれって私にはもうわかりませんわ。ということで福岡からでした。

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イタリアノのアルトサックス吹きといえば、私的にはスティファノバティスタでっす。(命)が、、ひいき目に見ても、最近のバティスタのアルバムはエンターテイメント色が強くなってきてル気がしてマスです。まぁ、でも、、好きなナントカといいまして、今のところは我慢で...... [続きを読む]

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