2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

2017年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 久しぶりに「ダーティハリー2」を見た | トップページ | 小曽根真参加のGary BurtonのECM作 »

2010年1月25日 (月)

Ulf Wakenius:Keith Jarrettを弾く

Notes_from_the_heart "Notes from the Heart" Ulf Wakenius(ACT)

Ulf Wakeniusと言えば,このブログではファンク・アルバム,"Grafitti"を取り上げたことがある(記事はこちら)が,一般にはOscar Petersonとの活動で知名度が上がった人だと思う。しかし,このアルバムを聞いていると,この人の本質はどこにあるのかよくわからなくなるような美的なサウンドに溢れ,この多様性はBebo Ferraとも共通しているように思えてくる。

これはそのUlf WakeniusがKeith Jarrettの曲ばかりをギター・トリオで演奏したアルバムであるが,先日,中古盤屋でゲットしてきたものである。このアルバムを聞いて思うことは,Wakeniusの弾くギター・サウンドはそれだけでも美しいのだが,その素材となったKeithの書く曲,あるいは純粋即興の部分が極めて美しいメロディ・ラインを持っていることが際立っているということである。最近は純即興か,スタンダードしかやらなくなって,(書かれた)オリジナルを演奏する機会というのはめっきり減ってしまったKeithだが,こういう曲を聞かされると,十分魅力的な曲ばかりなのだから,またオリジナルを演奏してくれないものかと思いたくなるのは私だけではないはずだ。

そうした素材のよさはあるとは言いつつも,ここはWakeniusのまさにタイトル通りに心のこもった演奏ぶりをほめたい。ちゃんとトリビュートしようという精神が,ちゃんと演奏に表れていると言うべきであり,助演陣も出しゃばり過ぎず,つつましいのが好印象。そこはかとなくPat Metheny的なサウンドも思わせる部分もあるが,Methenyがスローな曲を演奏する時と同様,メロディを紡いでいくような感覚が絶妙である。へなちょこギタリストの私でも,思わずコピーをしたくなるような演奏だと思ってしまった。

演奏については,一聴するとスイートな感覚を覚えるものの,甘さ一辺倒ではなく,ハーフ・ビターという感じのほどよい甘さに私には感じられた。これはおそらく私の好みに合っているからそう感じるのだろうが,いずれにしても結構これって私のスイート・スポットだなぁと思い,ついつい点も甘くなって星★★★★☆。Wakeniusと言えば,記事にもしないでほったらかしの"Love is Real"も素敵なアルバムだったので,さっさと記事をアップせねば。

ちなみに,この作品,オスロのレインボー・スタジオで録音されており,エンジニアはお馴染みJan Erik Kongshaugである。なるほど,ECM的な響きも感じられるのは当然である。ECMは昔はギタリストの宝庫であったから,昔だったらWakeniusのアルバムがECMから出ていてもおかしくないが,この企画はManfred Eicherは認めないだろうな(余談)。

Recorded on March 21 & 22, 2005

Personnel: Ulf Wakenius(g), Lars Danielsson(b, cello, p), Morten Lund(ds)

« 久しぶりに「ダーティハリー2」を見た | トップページ | 小曽根真参加のGary BurtonのECM作 »

ジャズ(2010年の記事)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます
ウルフワケーニスは以前にミニコンサートで見たことがあります。良かったですよ!
このCDも良さそうですね!探してみようかと思います

takeotさん,こんばんは。返事が遅くなってすみません。

これはKeithの曲を弾いたというのがそもそも勝因だと思います。本当に美しいメロディ・ラインに溢れていて,それだけで嬉しくなってしまいました。是非お聞きになってみて下さい。

閣下、すみません。トラバだけ先にいったままになって。。

今、このMy Songが流れてます。
良いよねぇ。。浮き世の憂さはどうーーでもよくなってしまいそうです。
しかし、キースって、良い曲書きますねぇ。。
あ、私的には全編で、時々控えめにはいる、ダニエルソンのソロでも私的には昇天します。好き♪

ギターリストは器用な人が多い気がします。
ベボフェラより、より多様性が歩きがします。
この人とオスカーピータソンの共演は考えつくけど、ベボフェラは頭に浮かばないモン。
Love is Realもいいです。はやくあげなさい。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

「ギターリストは器用な人が多い気がします。」というのは私には当てはまりませんが(爆)。それにしても,このアルバム,ええですねぇ。"Forever You"はなんだか値段がすごく高いので,中古で捜しますわ。"Love Is Real"はなるべく早めにアップ致します~。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Ulf Wakenius:Keith Jarrettを弾く:

» NotesfromtheHeart/UlfWakenius [MySecretRoom]
大好きなスウェーデンのギターリスト、ウルフワケニウスの新譜はキースジャレット集です。はじめて、この情報を彼のHPでみたときは、ちょっと興奮しました。で、心配もしました。キースの曲は、短い印象的なメロディと、、そして、溢れるつうか、終わりなきインプロゼー...... [続きを読む]

« 久しぶりに「ダーティハリー2」を見た | トップページ | 小曽根真参加のGary BurtonのECM作 »

Amazon検索

2018年おすすめ作