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2010年1月 6日 (水)

もっと早く買っときゃよかったTomasz Stanko

Stanko"Dark Eyes" Tomasz Stanko Quintet(ECM)

私もECMレーベルのファンなので,このアルバムが出たことは認識していたし,ジャケも素敵っ♥と思っていたのだが,バックのメンツがこれまでのMarcin Wasilewskiトリオから変更になっていて,う~むと思って買い控えをしていたアルバムである。いろんなところに顔を出して何かと話題のJakob Broにも,注目のピアニストと言われるAlexi Tuomarilaにも私としては関心がなかったし,どちらかと言うと,私にとってはStankoはECMレーベルの中ではプライオリティが低い方なのだとまず告白してしまわなければならない。しかし,ベースは昨年末に"Dear Someone"というナイスなピアノ・トリオ・アルバムを出したAnders Christensenだということを認識し,かつブログのお知り合い,スズニカ男爵夫人ことすずっくさんが2009年のベスト盤に挙げておられて俄然聞きたくなってしまい,あわてて買ってきたアルバムである。発売から3カ月以内なので,新譜扱いとさせて頂いたが,ちょっと遅いよなぁ。

昨年,ポーランドに出張する機会があり,現地にStankoやWasilewskiのポスターが貼ってあるのを見て,ありえねぇと思っていた私であるが,やはりポーランドでは重鎮なのである。そうしたStankoがバックを改編した理由はよくわからないが,いずれにしろデンマーク,フィンランド混成軍をバックにした東欧/北欧混成バンドは,やはりそういうクールな音楽をここでも展開している。冒頭の"So Nice"なんていかにもの静謐なサウンドであるが,それはタイトル・トラックの"The Dark Eyes of Martha Hirsch"で4ビート的な展開を示しても,温度が低めの音楽になっているのである。そうした意味では昨日レビューしたBilly Harperと対極的な音楽だと言ってもよい。

しかし,ECMレーベルのファンの多くはそうだと思うのだが,このいかにも低温と言うべきサウンドにはまってしまうと抜けられない世界なのである。当然のことながら,私もこのサウンドは支持するのだが,いかにもNYCを描いたような曲名("Terminal 7","Grand Central","Amsterdam Avenue"等)があるにも関わらず,そんな関連性を全く見出せない曲や,最初はどこがサンバやねんと思わせる"Samba Nova"等,一筋縄ではいかないのである。だが,ECMレーベルにしてはというか,Stankoにしてはビートが明確な曲が結構含まれているのは珍しく,これまでのStankoとはちょっと違う感覚を受ける。これも共演するミュージシャンの与えた効果なのかもしれないが,これはなかなかよかった。ということで,素直にもっと早く買っときゃよかったと反省した私である。だから天邪鬼はいかんのだ。星★★★★。

それにしてもライナーに写るStankoの写真を見ると,まるでLeonard Cohenのようだと思ったのは私だけだろうか?

Recorded in April 2009

Personnel: Tomasz Stanko(tp), Alexi Tuomarila(p),  Jakob Bro(g),  Anders Christensen(b), Olavi Louhivuori(ds)


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コメント

マルチンファンの閣下がヘソを曲げたくなる気持ちは良くわかります。
私もホランド閣下のクリポタいない作品をお買い上げしてもブログにあげる意欲がわきませんものね。
個人のブログなので、そのまま好みや気持ちが反映しちゃいますよね。

スタンコって、追っかけてるってわけでもないんだけど、細く長く聴いてる気がします。
リンク先のお友だちが大使館でのライブにいったんだ。羨ましかったけど、行動する人の特権だもんね。
去年の暮れにはマイミクさまがロンドンでスタンコ聴いてるの。
みんな素晴らしい行動力。そして、女性。


今日は帰ってきてからずっとピアノトリオ等聴いてました。
ベボフェラの大昔のアルバムもちょっと聴きました。
それだけで、真っ暗になってしまった。

では。。。

あ、忘れた。

>Leonard Cohen

似てない。(きっぱり)

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

Stankoのライブって,今後の日本では相当可能性低いですよねぇ。いいなぁ。

Leonard Cohenについては失礼しました。でも個人的な見解なので...。

こちらからもTBさせて頂きます。

いろいろなサウンドの曲をやっていますけど、ヒネクレてはいるし、温度感も低めなので、やっぱり聴く人を選ぶアルバムなんでしょうか。でも、こっち方面にハマると、やっぱりいいよなあ、と思えるアルバムでもあります。スタンコ節、って書いちゃいましたけど、聴いたときはやっぱり彼は彼、という印象が強かったのだと思います。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

この温度感ってのは確かに好みはあるでしょうけれども,ECMのファンにとっては,こうでなきゃって感じです。いずれにしても,私は好きでした。

Tomasz Stanko Quintet のドラムを叩いている Olavi Louhivuori が自身のバンドとともに来日します。12/16-18、新宿 Pit Inn でライヴがあります。詳細はhttp://www.bigstream.co.jp/artist/1112_jazz/index.htmlまで。ご参考に。

invsさん,情報ありがとうございます。なかなか力の入ったイベントのようですね。それだけ集客力があるってことなんでしょうか。いずれにしても,こうしたイベントを通じて,ミュージシャンの魅力が理解されるというのはいいことだと思います。

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