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2010年1月15日 (金)

荒唐無稽ピカレスク・ハードボイルド

Photo_3 「兇弾」 逢坂剛(文藝春秋)

私は何だかんだ言って逢坂剛の本は結構読んでいるが,この人,私の中では作品の出来に波があるのは辛いのだが,それでもついつい夢中になって読まされてしまうという人である。

そんな逢坂剛はシリーズ物も結構書いているが,本書の元ネタである「禿鷹」シリーズは,超悪徳刑事ハゲタカこと禿富鷹秋の死を以て4作で完結したと思ったら(結局全部読んでいる私),本作は禿鷹外伝ときた。まぁなかなか魅力的なヤクザやおかしな刑事が登場するから,そういうのもありかなと思って読み始めたら,これがやめられない。

話は荒唐無稽である。途中からは禿富の妻,司津子が俄然主人公のようになってくるのだが,それを取り巻く登場人物はくせものばかりだし,シチュエーションも,ここまでくると「ありえねぇ~」という世界である。よって,この本を読んでいて,途中であほくさくなって投げ出す読者がいてもそれはそれで不思議ではないのだが,ある意味,このありえない世界を笑い飛ばすぐらいのつもりで読んでいれば腹も立たないだろう。

それにしても,警察内部にこんなワルばっかりだったら困るよねぇと思わされつつ,渋六興業のヤクザの方が善人じゃんと思ってしまうところが,この小説のツボである。このシリーズを映像化した場合,どういうキャストが最適かと考えるだけで楽しいというのが,この荒唐無稽さの副次的な効果と言っておこう。格好の通勤時間の暇つぶしにさせてもらっただけでなく,結末にかけては珍しくも自宅でも読み続けたってことはそれなりに面白かったってことだろう。星★★★☆。

ということで,これで禿鷹シリーズは完全に終了だろうから,次は2~3年に1冊のペースで刊行されているイベリア・シリーズ第6作の出版を待つことにしよう。でもあれも出来,不出来が激しいんだよなぁ...。

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コメント

こんばんは

思わず好きな作家の本が採りあげられたので書き込みをさせてもらいます。

逢坂剛のこのシリーズ、私も好きで読んでいましたがこの本はまだです。外伝ですか? カムイみたいですね。日本には稀有なハードボイルド作家ですね。百舌シリーズも結構好きです。

Toshiyaさんのブログは話題が広いので飽きませんね。Pink Floydの記事も面白かったです。私も『Wish You Were Here』は傑作だと思います。

山帽子さん,こんにちは。

「百舌」シリーズは続けようと思えば続けられるでしょうが,「禿鷹」はこれで終了でしょう。逢坂剛はハードボイルド作家として私もかなり好きなんですが,作品によって波が大きいのが悩ましいです。

当ブログは話題が広いのか,私が精神分裂症なのかよくわかりませんが,引き続きよろしくお願いします。

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