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2010年1月 8日 (金)

東野圭吾の見事な構成力

Photo_4 「新参者」 東野圭吾(講談社)

「このミス」の評価はあてにしていない私だが,結構評判なので,この本を読んでみた。東野圭吾って,「容疑者Xの献身」ぐらいしか読んでいないので,作風ってのはよくわからないのだが,本作を読み通して,連作短編の趣ありと思っていたら,やっぱり連載小説だったのねぇ。しかも第1章から最終章完結まで5年に渡っているというのが凄い。

この本が評価されるとすれば,一つ一つのチャプターの中に差し挟まれた挿話が,ちゃんと辻褄が合っていて,東野圭吾という作家の構成力が,5年に渡る断続的連載という長丁場の中で発揮されたことにあるのではないかと思う。一冊の単行本として見てしまえば,大したことがないようにも思えるが,長い連載の中でのこのストーリーテリングと構成は立派なものである。

東京の下町という風情のある舞台を描いているから,まぁそれだけでも「わかる~」と思う東京人も多かろうが,そういうところもこの小説の魅力であることは間違いない。いい人過ぎる加賀恭一郎という刑事像はちょっとね~というところもあるが,それでも面白く読ませてもらった。下町の人情はステレオタイプ的だという指摘も可能だし,ギミックも何もないけれでも,これはやっぱりよくできた小説だったと思える作品である。星★★★★☆。見事な決着の付け方であった。映画にしたら面白いのではないだろうか。

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コメント

Toshiyaさん、おはようございます。

東野氏の本で、今、秘密、というタイトルの文庫本が手元にあります。昨年の夏、こちらに住む日本人の方に譲って頂いたものです(まだ、未読ですが)。適当に読みやすそうな書体なら、何でも結構です、と言ってお願いしたら、この、秘密、という本が入っていました。

このお正月休みに、文庫本を3冊ほど読んだのですが、
(一冊は、半分以上の飛ばし読み!)藤原伊織氏のテロリストのパラソルという本が、私には、かなりビンゴで、読み応えがありました。直木賞と江戸川乱歩賞を同時に得た作品だそうです。

まだ20冊ほどの文庫本がありますが、中々読めないのが残念です。次回の休暇まで、お預けです(笑)。

全く関係ありませんが、フレズ氏の写真は、まだ、お送りしていませんでしたよね。個人メールアドレスに、添付させて頂きました。

ということで、新年早々、記事ズレコメントで失礼致しました(汗)。

Laieさん,こんにちは。

藤原伊織はこのブログでも2007年に2本記事をアップしていますので,書籍・雑誌のカテゴリーをご覧になってみて下さい。彼は優れたストーリーテラーでしたが,早逝が惜しまれます。

写真ありがとうございました。個人的なコネクションでああいう写真が残せるのは羨ましい限りです。

Toshiyaさん、こんにちは。

今、手持ちの東野氏の、秘密、という文庫本を読み始めたところです。次の休暇まで、お預けにしておこうと思っていましたが、記事にされているの見たら、我慢できなくなりました(苦笑)。中々読みやすいし、快調に読み終えそうです。現実にはありえないだろう、という内容と、現実に起こりえる日々の出来ことが対照的に書かれているのが、面白いです。

Laieさん,こんにちは。私は先ほど大作「白夜行」を読了したところです。別途記事としてアップしたいと思いますが,文庫で900ページ近いストーリーを一気に読ませるのは大したものです。ただ,こちらの本はかなりピカレスク度が高いので,好みは分かれるかもしれません。

いずれにしても,エンタテインメントとしては面白かったです。また,別の本も読んでみようと思わせる人でした。

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