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2010年1月31日 (日)

David Sanbornのソウルごころ

Only_everything "Only Everything" David Sanborn(Decca)

私は以前は結構David Sanbornに入れ込んでいたものだが,最近はR&B指向が強くなるとともに,彼もだいぶ枯れた感覚が強くなってきて,あまりアルバムも買わなくなっていたのだが,今回はDeFrancescoのオルガンにGaddのドラムスという編成で,極めてアーシーな音がしそうなので,久々のSanborn盤購入となった。

そもそもこのアルバムは,Ray Chales及びHank Crawford,David "Fathead" Newmanへのオマージュであるからソウルフルなのは当たり前であるが,一時期のスタイリッシュなSanbornを想像すると,随分とイメージは異なっている。現在のSanbornのファン層は昔と変わらないのか,あるいは新たなファン層を開拓しているのかはわからないが,私はソウル・ミュージックも好きなのでこういうのもOKである。若干,録音のせいかアルトがキンキン響くような感覚もあって,本来ならもう少し泥臭いミキシングでもいいのではないかと思うが,それでもフレージングもサウンドも一発でSanbornとわかるのは,やはりこの人のスタイリストぶりを実証しているということにはなろう。とにかく,全編に渡ってここまでソウルフルなSanbornというのは,私の記憶にはない。

一方で不満もないわけではない。せっかくSteve Gaddが全編で叩いているのだから,彼のドラミングを活かしたスリリングな展開があってもいいと思うし,Joey DeFrancescoのオルガンにはもう少し黒さを感じさせて欲しいとも思う。そんな中で,そうしたサウンドを一発でブルージーな世界に引き込むJoss Stoneのヴォーカルは大したものだといいたい。とてもまだ22歳とは思えぬ本物のソウルを感じさせるシンガーである。ということで,ベスト・トラックは彼女が参加した"Let the Good Times Roll"である。もう一人のゲストであるJames Taylorは私にはミスキャストのように思える。もともとこの人は私は好きだが,ここで演奏されるようなR&Bやソウル的な音楽とはアンマッチだろう。

ということで,評価は微妙であるが,ちょいと甘めの星★★★☆ぐらいにしておこう。でも私にとってのSanborn最高作は今も昔も"Straight to the Heart"であることには変わりはない(同作に関する記事はこちら)。

しかし,この編成,サックスはテナーとアルトの違いはあるが,こやぎ@でかいほうさんの放し飼いトリオと一緒ではないか。それにしては全然サウンドがちゃいますなぁ(笑)。

Personnel: David Sanborn(as), Joey DeFrancesco(org), Steve Gadd(ds), Bob Malach(ts), Frank Baslie(bs), Tony Kadleck(tp), Mike Davis(b-tb), Joss Stone(vo), James Taylor(vo), Gil Goldstein(arr)

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コメント

おはようございます。EVAです。
私もサンボーンは好きで数枚LP時代から持っていますが、一押しの「Straight to the Heart」は知りませんでした。
彼のスタイルは独特で私もそれが他のミュージシャンとの差別化と見て楽しませて貰いました。
切り口が鮮やかで好きです。今後タイミングを見て↑の一押しのアルバム考えたいと思います。(爆)

EVAさん,こんにちは。Sanbornのアルバムは私も結構持っているのですが,プレイバックの回数では"Straight to the Heart"が私の場合は断トツで多いと思います。それぐらい好きです。

まぁ他の人のアルバムでも,一瞬で彼の色に染めるソロもいいですよね。Micheal Franksのバックでもいいですが,Gil Evans Orchestraの"Priestess"におけるアルトのソロなんて悶絶ものです。あ~,"Priestess"が猛烈に聞きたくなってきました。

いや、わざわざ比較対象にしなくても(笑)。まあ真逆ですからね。といいつつ、明日は放し飼いマイナス私プラス平田志穂子でソウルナイトやるはずです。

私のサンボーンベストはクロスオーバーの定番"Hidaway"とやっぱりオルガンフューチャーの"Upfront"かな。特に後者のSteve Jordanの切れのあるドラムが最高ですな。

こやぎ@でかいほうさん,こんばんは。いやいや,わざわざ比較対象にするところがギャグなわけで(爆)。

いずれにしてもあなたが参加しなければ放し飼いとは言えませんなぁ。別バンド名も考えておいた方が活動範囲が広がったりして。

Sanbornについては"Hideaway"も"Upfront"もいいですが,まぁそれは人それぞれってことで。

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