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2010年1月26日 (火)

小曽根真参加のGary BurtonのECM作

Whiz_kids"Whiz Kids" Gary Burton Quintet(ECM)

このアルバムの国内盤が出た頃は「神童」なんてタイトルがついていたが,原題からすれば「有能な若手を集めた」アルバムってところか?その有能な若手とは小曽根真とTommy Smithってことになるのだろう。小曽根真がBerkleeでGary Burtonに師事していたのはよく知られた事実だが,小曽根がECMレーベルにおいてGaryのバンドで録音したのは本作と"Real Life Hits"のみのはずである。早いものでこのアルバムが出てから既に20年以上の年月が経過してしまった。今や小曽根は日本を代表するピアニストの一人となったと言ってもよいだろうが,そうした彼の活動を振り返る意味で久しぶりに聞いてみた。

本作で小曽根は2曲のオリジナルを提供しているが,2曲目の"Yellow Fever"なんて,リズムのせいもあるかもしれないが,まるでChick Coreaの曲のようで微笑ましい限りである。もう1曲の"La Divetta"もどこかで聞いたような感覚を覚えさせる曲であり,こういうのを聞いていると小曽根も発展途上だったのかと思わせるようなサウンドである。それでも,小曽根は結構なソロ・スペースを与えられており,Burtonの信頼も厚かったのだろうと思わせる演奏ぶりである。

もう一方のTommy Smithだが,この人のサックスがGary Burtonの繊細なヴァイブの響きとマッチしているかというと私は疑問を感じる。そもそもTommy Smithでなくても,Burtonとサックスの組み合わせはあまり成功しているとは思えないのだがどうだろうか。同じECMで後年Arild Andersenのライブ盤で聞いたTommy Smithは結構良かった(記事はこちら)から,これはバンド・サウンドとの相性だとしか思えないのである。

アルバム全体を聞いていても,そうしたサックスとのアンマッチがやはり私としてはどうも気持ちが悪い。ただ,サックスの音が消えると,いつものGary Burtonだなぁって感じになるというのが正直なところである。それが冒頭の"The Last Clown"から最後のChick Corea作"The Loop"まで変わらない印象であった。ということで,全体的に見れば悪くはないが,もろ手を挙げて推奨しかねるという意味で,星★★★が精一杯って感じの出来である。いずれにしても,Gary Burtonを聞くならこのアルバムからというものではない。

それにしても,このアルバムの5曲目はChristian Jacobのオリジナルだが,彼も当時で言えばまだ20代ではあったものの,Berkleeで教鞭を取っていたらしいから,その縁での採用かもしれない。いずれにしても,Burtonのボストン人脈ってよくよく見てみると面白いと思う。

Recorded in June 1986

Personnel: Gary Burton(vib), Tommy Smith(sax), 小曽根真(p), Steve Swallow(b), Martin Richards(ds)

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コメント

メインブログの’05年にこのアルバムを取り上げていたので、TBさせていただきます。自分はまだこの当時、ECMのアルバムコメントの手直しで、ブログにアップしながらの作業をしていました。

小曽根の印象はこのアルバムではまあ良かったかなという感じですけど、その後Sonyから再発で出た彼のリーダーアルバムを4枚購入、まだ聴いてないながらもその後のVictorやVerveのアルバムをショップの閉店セールでまとめ買いをした原点はここのあたりにあったのではないかな、と思います。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

小曽根真もまだまだ若かったということでしょうが,ピアノにはやはり才能を感じさせますよね。私は彼のアルバムはそれほど所有していませんが,優れたピアニストであるとは思っています。ガーシュインとかも弾いてしまうのも,Chick Corea的かなぁって気はしますが。

こちらからもTBさせて頂きます。

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