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2009年12月31日 (木)

2009年を回顧する(最終回):ジャズ編

Chiaroscuro いよいよ大晦日である。このブログも始めてから丸3年が経過したということになるが,飽きっぽい自分にしてはよく続いている方だと思う。ブロガー3年限界説を打破するぞ(爆)。それはさておき,2009年を回顧するシリーズもいよいよ大詰め,ジャズ編と相成った。

今年もいろいろな音源を聞いたが,地元のショップ以外はなかなかCDを漁りに行く機会がない中,頼りになるのはブログのお仲間の情報と,ショップのサイト情報である。もちろん,ひいきにしているミュージシャンについては,彼らのサイトで情報の収集も図り,できるだけUp-to-dateな状態を保つようにはしたつもりではいるが,それにも限界がある中,やはり持つべきものはお仲間である。

Mostly_coltrane そうした中で,私の中で,最も期待をさせ,そして完全に期待に応えた作品はRalph Towner/Paolo Fresuの"Chiaroscuro"である。まさしく,これこそこのご両人,更にはECMレーベルに期待する音楽であった。そういう意味で,私は本作を今年の最高作としたい。これがなければ最高作はSteve Kuhnの"Mostly Coltrane"だったはずである。こちらも甲乙つけがたい傑作であり,この2作を出したという事実により,Label of the YearはECMということになるのである。レーベルの40周年を祝うような素晴らしい作品を連発したManfred Eicher恐るべし。ECMにはStefano Bollaniのトリオによる作品もあったしなぁ。やはりこのクォリティの高さは尋常ではない。

Photo そして今年の最大の嬉しいニュースは大西順子のカムバックであろう。長年の隠遁生活で,多少音楽も枯れたかと思いきや,鋭さは健在。彼女がいない間に雨後のたけのこのように日本ジャズ界にも女性ピアニストが現れたが,彼女を凌駕する存在はまだいないと確信させられるような素晴らしい作品を長いインターバルの後でもリリースしてきたのは立派だった。これからも日本ジャズ界を牽引して行って欲しいものである。

Not_by_chance ということで,これらの3枚を今年のベストとしてもいいのだが,ほかにも挙げたいアルバムがいくつかある。中でも記事にした当初はこれほどよいと思っていなかったのだが,何度も聞いていると,実は凄く良くできたアルバムではないかと思わせるのがJoe Martinの"Not By Chance"である。こういうのをスルメ盤という。噛めば噛むほどというか,聞けば聞くほど,その良さにはまっていっていく自分がいた。当初私はこのアルバムに星★をつけたが,今では次席に据えてもいいのではないかと思えるほど評価が上がった作品である。このほかにChris Potter関連作としてUndergroundもMonterey Quartetもよかった。ということで,今年1年を通してのMVPはChris Potterだったと言ってもよいだろう。

Brilliant_moments そして発掘音源/映像としては山下洋輔トリオの結成40周年記念盤,"Brilliant Moments"が楽しかった。何年経っても,この人たちの音楽の爽快感は素晴らしいなぁと思う。返す返すも日比谷野音の復活ライブに行けなかったのは残念である。

ということで,今年もいろいろなアルバムを聞いてきたが,それなりに楽しめる年だったと言ってよいように思う。ここに挙げたもの以外でも,Enrico Rava,Branford Marsalis,Marc Copland,Enrico Pieranunzi等は強い印象を残した。そして忘れちゃいかん,Fred HerschのJobim集は見事なまでにHerschの音楽になっていた。ほかにもまだまだあるが,これ以上書き出すときりがない。もちろん,裏切られたガックリ盤もあるにはあったが,それは仕方ないことである。そんな中で,来年に向けて期待感を高めてくれたのがWayne Krantz。Krantzをロンドンで聞けたのはよかったが,あのときは自分のバンドではなかった。2月にはKrantz/Carlock/Lefebvreでの来日が迫っているので,ライブに向けて,また復習のために彼のアルバムを聞くことにしよう。

いずれにしても,当ブログを1年間ご愛顧頂きありがとうございました。来年はまた気分も新たにいろいろな音楽に接していきたいと思うが,ちょっと新譜を買うのは控えめにしないと,未聴盤が山のようにあって,かなりまずい状態である。まずはその解消が来年の当初の目標ってことになるかもしれない。ちなみに今年はブログのお仲間であるすずっくさん,crissさん,rhodiaさんにお会いするチャンスに恵まれたのが嬉しかったが,さて来年やいかに。

では皆さん,よいお年をお迎え下さい。

2009年12月30日 (水)

2009年を回顧する(その3):音楽編(非ジャズとライブ)

本年の回顧の3回目はジャズ以外の音楽とライブである。今年は,私には珍しくライブに行く機会が比較的多かった年だったが,やはりたまにでも足を運ぶと,ライブにはライブのよさがあって,また行きたくなってしまう。また,海外出張の機会を使って,ジャズ・クラブに行けたのも久しぶりのことであった。

Sgそうした中で,今年のベスト・ライブは何だったかというと,感動度ではSimon & Garfunkelの武道館公演だったということになるんだろうなぁと思う。誇張抜きでライブで感動に涙したのは久しぶりのことであった。演奏ということでは年頭のPat Metheny Groupによる懐かしの曲の演奏が楽しかった。私の中ではこの2本が双璧である。そうした中でClapton & Beckを見逃したのは痛恨事であったが,まぁそれも仕方あるまい。海外で見た中では,NYCでのPat Martinoのバックで叩くJeff 'Tain' Wattsのドラミングが記憶に残る。

音源の方はどうだったかなぁというと,買っていても,ブログにアップできていないものも結構あるのは事実である。だが,基本的には2009年のおすすめ盤としてブログの右側に掲載したものがその中心であるが,加えて私の記憶に残ったものということで書かせてもらうと次のようなものになろう。

Bob_dylan<ロック>Bob Dylanの"Together through Life"が感覚的には最高で,Joe Henryの"Blood from Stars"がそれに続く。近年のDylanの好調ぶりは顕著であるが,プロデューサー業を含めて言うと,今年はJoe Henryの年だったといってもいいだろう。下に出てくるRamblin' Jack Elliottや,惜しくもベストの選からはものの,これも掛け値なしの傑作だったAllen Toussaintの"Bright Mississippi"も含めた総合的な観点で,今年のMVPは間違いなくJoe Henryである。ここ暫くは彼の時代が続くと考えて問題あるまい。

Smokey_robinson <ソウル/R&B>年末近くになって出たSmokey Robinsonの"Time Flies When You're Having Fun"が最高であった。このメロウさこそ,私がソウルに求める重要な要素である。次点はAllen ToussaintとLeela James。前者はジャズ的なアプローチながら,演奏に真のソウルを感じさせるということ,後者は選曲の妙を評価したい。とは言いつつ,きっちりソウルをフォローしていたわけではないので,まだまだいいアルバムはころがっているはずである。

Ramblin_jack_elliot <フォーク/SSW>今年聞いた中での最高作にしていいということであれば,Donnie Frittsの"One Foot in the Groove"を挙げたいが,今年発売されたものということであれば,間違いなくRamblin' Jack Elliottの"A Stranger Here"である。この2作は本当に素晴らしいアルバムだったと思う。ちょいと毛色が違うところではBrian Bladeの歌ものアルバムもこのカテゴリーでは高く評価したい逸品であった

Photo <歌謡曲/J-Pop>音楽として評価するというよりも,私が今年カラオケで一番歌った曲はフィルハーモユニークの「みちしるべ」だ。このブログに記事をアップしたときにも,いろいろとケチはつけているものの,この歌はなかなかに魅力的なものであった。相変わらず,彼らが売れたという話は聞かないが,無視するには惜しい曲である。

Amchitka <リイシュー/発掘盤>何はなくともJoni Mitchell / James Taylor / Phil Ochsによる"Amchitka: the 1970 Concert That Launched Greenpeace"である。Joniの若々しい歌声を聞けただけでも私は本当にうれしかった。そのほかにもKraftwerkのリマスター盤(ドイツ語版)は新たな発見があったし,Neil Youngが弾き語りで"Harvest Moon"の曲を歌った"Dreamin Man Live  '92"が渋くも心洗われるような歌唱ぶりであった。本来なら,ここにNeil Youngのアーカイブ・ボックスが入ってきて然るべきかもしれないが,さすがにあそこまでは手が出なかった私なので,評価できない。そもそも既発音源をボックスに入れるというのが許せなかった私である。そして忘れちゃならんのがThe Beatlesリマスター盤。NHKすら巻き込んでの大騒ぎだったなぁ。

ということで,いろんな音楽を聞いたような気もする反面,大して聞いていないよなぁと思えてきたのも事実であるが,それでも結構,各ジャンルで充実していた1年だったのではないかと思えるセレクションである。

2009年12月29日 (火)

2009年を回顧する(その2):映画編

Gran_torino_2今年は出張中の機内でも結構映画を見たし,劇場にも私にしては結構足を運んだ方だろうと思う。なんだかんだでトータルで40本ぐらい見た勘定になるが,特に劇場で見たものにいいものが多かったという感覚が残っている。特に今年の前半は「グラン・トリノ」と「ミルク」に心を揺さぶられてしまった。エンタテインメントという観点では007の新作もなかなかよかったし,「ターミネーター4」もそれなりに楽しめたが,上記2本のような深い感動はエンタテインメント系の映画には期待できないのは当然である。また,西川美和の新作「ディア・ドクター」も相変わらずよく出来ていて,彼女に対する期待はますます高まってしまった私である。よって,私の中でのベスト3本は「グラン・ トリノ」,「ミルク」,「ディア・ドクター」ということになるが,更に絞り込むなら,感動度ということで「グラン・トリノ」ってことになるかもしれない。でもやはりどれも捨てがたい魅力を持った映画である。

この3本を見て頂けばおわかりになるとおり,これらは現代の映画界を席巻するCGとは全て無縁の映画であるとともに,しっかりとしたシナリオに支えられた映画である。結局,私はテクノロジーではなく,映画的な感動を求めている人間なのだということになるのだろうが,私がこのブログで,CG依存の映画を酷評するのもそうした理由によるものである。CGを乱用した一見派手な映画は,その場限りということであれば楽しめるものであっても,結局は後に何も残らないものばかりである。私が最近の007を評価するのは,生身のアクションを重視しているからだということとも共通する要素であるが,世界の映画人はCGの利用は「最小限」にとどめるぐらいの矜持を持って欲しいものである。使うなというのではない。使い過ぎがよくないというだけである。ということで,いつもいつも苦言を呈することになっているが,CGを使うとしても,うまい使い方ってのがあるはずだとだけ言っておきたい。

いずれにしても,映画はやはり劇場で見るのが正しい姿ということで,来年もできるだけ劇場に足を運びたいと思う。

2009年12月28日 (月)

2009年を回顧する(その1):書籍編

1q84_1_2 今年はこのブログであまり書籍に関して記事をアップする機会がなかったし,新作ってのも大して読んでいないのだが,今年最大の話題作にしてベストセラーと言えば,村上春樹「1Q84」ということになろう。私はこの本に関する記事を書いたとき,「それでもって,今回の作品であるが,私は人物の造形(主人公だけでなく,脇役も含めて である)が非常に面白い一方,説明不足で終息してしまう部分,あるいはこれからどうなるのかが読めない部分もあるから,私は本作には続編が伴うのではないかと予想している。本作が上・下巻ではなく,Book1/2という体裁なのもそれを示唆しているように思えるからである」 な~んて書いているが,やっぱり出るのねBook3ということになったのは皆さんご承知のとおりである。それは当然の流れとも言えるかもしれないが,おそらくは来年に出版された際には,また無茶苦茶売れるんだろうなぁ。それでもそれだけ読者に期待を持たせる村上春樹という作家は大したものだと思うわけである。

Windfall_of_lightだが,今年の出版物を振り返ってみて,私が最も嬉しかったのはECMレーベルのアルバム・カバー・アート集"Windfall Light: The Visual Language of ECM"かもしれない。音楽レーベルの枠をはるかに超越したレベルでのアートワークを提示し続けるECMレーベルの40周年を祝するには最適な書籍だったと思う。ということで,今年を代表する2冊とするには私の読書量は不足し過ぎているが,私の記憶というかたちで上げさせて頂きたい。

それにしても,読みかけの本も多数あるし,こんなことで書籍編なんて書いているのもおこがましいような気もするなぁ。

2009年12月27日 (日)

予想よりはるかによかったBobby Watson参加作

At_ease "At Ease" Benjamin Koppel & Bobby Watson(Cowbell)

私はBobby Watsonが結構好きである。彼のリーダー・アルバムにはあんまり面白いものがないのは厳然たる事実だが,ライブでこの人を見ると,プレイヤー,ソロイストとしての実力はあまりに素晴らしく,どうしても燃えてしまうのである。今は昔の話になるが,1991年のJVCジャズ・フェスティバルで見たときのBobby Watsonはそれこそ最高だったと言ってよい。ほかのソロイストを完全になぎ倒していたものなぁ。

そんなBobby WatsonがBenjamin Koppelと発表した双頭リーダー作が本作であるが,曲は全てKoppelのオリジナルだから,Watsonは客演と考えるのが妥当である。よって,実は買う前はお気楽セッション・アルバムか?という危惧があったのも事実である。しかし,ピアノはKenny Wernerだし,ドラムスはAlex Rielだからこれは意外にいけるかもという判断のもと購入に至った。

それでもって聞いてみたら,これがかなりいけているではないか。これは決してお気楽セッション・アルバムではないし,単なるアルト・バトルのアルバムでもない。ちゃんとアルバムの曲の構成もメリハリがきいているし,いかにもバトルでございますっていう感じもなく,ちゃんと作られているというところがまず嬉しい。その上で,KoppelとWatsonの勝負ということになれば,やはりフレージングにはWatsonに一日の長ありである。やはりこの人はうまいのである。

私にとってはこのアルバムはWatsonのソロを聞いているだけでも楽しいが,更にその魅力を増幅させたのがKenny Wernerのピアノである。Wernerは地味なピアニストと言ってもいいだろうが,この人が入っていると,アルバムに締りがなくなることはないと言ってもいいぐらい,平均点の高い演奏を繰り広げる人である。リーダーとしての派手さはないとしても,優れたバイ・プレイヤーである。Kenny Wernerと言えば,あのTom Harrellとの"Sail Away"も最高だったしなぁ。

ということで,メンツにも恵まれたこともあり,このアルバムはジャケットのシャビーな雰囲気からは想像できないぐらいの佳作になっていたのはある意味で想定外だったが,私にとっては嬉しい誤算であった。星★★★★。

Personnel: Benjamin Koppel(as), Bobby Watson(as), Kenny Werner(p), Pierre Boussaguet(b), Alex Riel(ds)

2009年12月26日 (土)

まだあるWayne Krantz参加作:でもゆるいFive Elementsみたいだ。

Balance"Balance" David Binney(Act)

このアルバムにはWayne Krantzが参加しているばかりでなく,その他のメンツも結構豪華なため,購入と相成った。リーダーのBinneyについては彼のアルバム"Third Occasion"をこのブログでも取り上げたことがある(記事はこちら)し,彼がプロデュースしたKrantz参加作であるJonathan Haffner(本作にもちらっと参加)の"Life on Wednesday"も取り上げている(記事はこちら)。それらの作品がいかにもNYC的サウンドだと感じさせた人であるから,このアルバムの音もある程度は想像がつくものである。

出てきた音楽もある意味で予想通りであり,結構とんがった印象を与えるものであることは間違いない。しかし,この音楽を聞いていて,私はどこかで聞いたようなサウンドだなぁと感じたのである。それはビートが強力な曲ほど明らかで,それはSteve Coleman & Five Elementsのサウンドに近いと言えるのではないかと思う。だが,Colemanの音楽はキメ重視というか,かなりタイトなサウンドを聞かせるのに対し,Binneyの音楽は,それよりはルースな感覚が強い。Five Elementsは音楽がパターン化して,飽きられるのも早かったが,それはリズムもタイトさばかりが目立って,肝腎の音楽の全体像がどれを聞いても同じに聞こえるようになったからではないかと思う。その点,Binney一派の音楽は,まだそこまでは行っていないで,適度にユルさを保っているので,アルバム全体を通して楽しむことは可能である。また,編成も曲ごとにいじっており,リーダーの目指す多様性は表出されていると評価できる。

ただ,Krantz目当てでこのアルバムを聞いた場合,ソロ・スペースが十分与えられているわけではないところはやはり痛い。これはKrantzの個性が強過ぎて,ホーンのバックではそれほど活躍する余地がないことのあらわれではないかとも思えてしまう。結局のところ,Krantzの個性が最大限に発揮されるのは,人のバックではなく,自らがメイン・ソロイストとなるギター・トリオという編成だということにほかならないのである。そのあたりに,Chris Potter Undergroundを抜けた理由もあるのではないだろうか。

だが,Krantzがこうした音楽に対して何らかのシンパシーを感じていることは間違いなく,これはこれで,一つのKrantzの実像の一つであるから,彼の音楽を知る上では,やはり避けては通れない作品だと思える。星★★★。いずれにしても,このアルバムもまたまたNYC的な感覚が濃厚であった。こんなアルバムがActレーベルから出てるってのが不思議だなぁ。

Recorded in July and August, 2001

Personnel: David Binney(as, ts, synth), Wayne Krantz(g), Uri Caine(p, synth), Tim Lefebvre(b), Jim Black(ds), Adam Rogers(g), Fima Ephron(b), Donny McCaslin(ts), Tanya Henri(vo), Peck Almond(brass), Kenny Wollesen(broom), Jon Haffner(as)

2009年12月25日 (金)

ホリデイ・シーズンに聞きたい音楽

Josquin"Josquin Desprez: Motets et Chansons" The Hilliard Ensemble (EMI)

世の中は信仰する宗教に関係なく,クリスマス,クリスマスと喧しいが,私は結構頭が固いので,キリスト教を信仰しない人間がクリスマスで大騒ぎすることには強い違和感を覚えている。信仰する宗教は人それぞれだからこそ,海外からのグリーティング・カードには"Season's Greetings"あるいは"Happy Holidays"と書いてあることも理解していない諸君は相当におちゃらけだと皮肉の一つも言いたくなる。以前,クリスマスのロンドンに滞在したことがあるが,公共交通機関さえ止まってしまうことに驚かされたことがある。しかし,この日は,本来,家や教会で祈りを捧げる日であるはずであることを思えば,それも当然のことかもしれないのだ。それに比べれば,米国のクリスマスはもう少しカジュアルだったかなぁ(あれからもう20年近く経ってしまった...)。

私はキリスト教には帰依してはいないが,心情としてはキリスト教にかなり近いものがある(意外だと言われようが,事実は事実である)から,こうしたシーズンには日頃の行動はさておき,宗教音楽が聞きたくなる。以前にも書いたが,私にとってのクリスマスの定番は"Messiah"ということになるが,それ以外だと男性コーラスでの宗教音楽を聞くことが多いかもしれない。その中でも,これは美しいなぁと思わせてくれるのが,このHilliard Ensembleによるジョスカン・デプレ集である。このアルバム,宗教曲ばかりというわけではないが,それでもこうした響きを聞いているだけで,少しは敬虔な気持ちになれるという意味で,日頃の所業を反省するための音楽として聞いている私である。

このアルバムは現在も,ジャケットが変更になったものが,相当の安値で入手できるが,こんな音楽があんな値段で聞けること自体はたいへんめでたいことである。もちろん,こういう音楽を聞いて退屈だと感じる人も多かろうが,この何とも言えぬ美しさは体感するに値するものだと言っておきたい。

そうは言いつつ,こうした音楽を取り上げると,「似合わねぇ~」という声が飛んできそうである。まぁ,人それぞれということで。

2009年12月24日 (木)

Return of 中年音楽狂:中年音楽狂 in 北海道(最終回)

タイトルだけ見ると,Art Pepperかっ!というお叱りを受けそうであるが,無事に東京に帰還である。富良野でのヴァケーションはあっという間に終了ということとなったが,最終日もぎりぎりまで滑走を続けたことは言うまでもない。幸い北の峰ゲレンデもだいぶオープンしたが,上の方に行けないのでは今イチ感はぬぐえないところである。しかし,天候にも雪質にも結局は恵まれていたことは幸いであった。特に朝一番の富良野ゾーンのコンディションは最高であった。だからスキーはやめれられない。

それにしてもである。最終日は国民の祝日であるから,ゲレンデも混み合うことを予想していたのだが,予想に反して,人口密度は非常に低いものであった。スキー(及びボード)人口が減っているのかもしれないし,こんな年末に遊んでいる暇人はいないということなのかもしれない。それでも,昔のスキー場の混雑ぶりを知る私のような世代にとっては隔世の感がある。う~む。微妙である。

帰りは旭川空港から羽田に飛んだのだが,旭川の雪による空港の除雪作業のため,到着便が遅延し,私の便も出発に相応のディレイが発生した。そんな風景を見ながら,映画「大空港」を思い出していた私は相当古い?でも本当にそういう感じだったのである。あれほどの緊迫感はないとしても,いろいろな作業車が行きかう姿に既視感を覚えていた私である。

いずれにしても無事東京に帰還したが,年末に向けて最後の一仕事が待っている。東京には帰還しても,社会復帰が可能かどうかは大いに疑問である(爆)。

2009年12月23日 (水)

中年音楽狂 in 北海道(4)

富良野も4日目。さすがに筋肉が悲鳴を上げている。昨晩からの雪で早朝のゲレンデは最高に近い状態だった。未圧雪のゲレンデを滑っていると、あたかもスキーがうまくなったように曲解するが、それが誤解なのはすぐばれる。

そもそも私は技術はないくせに速いだけが取り柄のようなヘボいスキーヤーであるから、実は新雪に弱いのが午後にはボロが出てくるのである。

ついに北の峰ゲレンデも一部オープンしたので、最終日である23日はおそらく滑走エリアが増えるはずである。最後なのでできるだけ楽しんで帰りたいが、体力が持つか?

不安である。

2009年12月22日 (火)

中年音楽狂 in 北海道(3)

富良野3日目も好天に恵まれた。気温も比較的高く、スキー日和だったなぁ。

しかしこういう旅ではスキーだけではなく、食も楽しみである。昨日食べたウニご飯は絶品だったが、悩ましいのは私の痛風によろしくないということである。

以前、ルスツにスキーに行ったとき、痛風発作に襲われた苦い経験を持つ私は結構ドキドキしているのだが、それでもうまいものはやめられまへん。

史上最高体重を更新している私だが、ダイエットは来年の目標にすることにして(爆)、この滞在は楽しむことにしよう。

ところで、音楽ネタが書けないので私も悩ましいのだが、まぁこればかりは仕方がない。これまでだったら記事の書きだめをしていたが、なかなかそうもいかなくなってしまった。戻り次第、また頑張ろう。と言ってもすぐ今年の回顧時期である。選定にまだ悩んでいる私。

2009年12月21日 (月)

中年音楽狂 in 北海道(2)

富良野二日目。午前中は天気にも恵まれ、昨晩の雪でコンディションもまずまずであった。

まぁそうは言っても徐々にバーンが固くなって結構午後は大変であった。

それよりも何よりも自前のブーツが合わないのが致命的である。これじゃスキーを楽しむどころではなく、辛い方が先であった。皆さん、ブーツ選びはくれぐれも慎重に。まぁこれは私の失敗だが、去年はこんなことはなかったけどなぁ…。

2009年12月20日 (日)

中年音楽狂 in 北海道

休暇で北海道は富良野に来た。目的はスキーだが、富良野はそもそも積雪開始が遅いと言われているが、今回の寒波で問題解消と思いきや、北の峰ゾーンはクローズだそうである。

考えられない事態だがこればかりは仕方がない。富良野ゾーンは滑走可能なので、そちらで滑ることにしよう。

2009年12月19日 (土)

今年はクラシックを買っていないなぁ...という中で

Pollini"Bach: The Well-Tempered Clavier I" Maurizio Pollini(Deutsche Grammophon)

よくよく考えてみると,今年はクラシックの新譜をほとんど買っていない。食指が動くものがないというか,そこまで手が回らなかったというのも事実だが,Schiffのバッハとか,ArgerichのDG集成盤とかのボックスを買っていたので,全然聞いていないわけでもない。しかし,新譜となるとお寒い状況である。

そんな私でも,これは買わないわけにはいかないと思ったのがこのPolliniの初バッハ盤である。Polliniとバッハというのははっきり言ってうまく結び付かない部分もあるが,同様に予想外と言ってもよかったArgerichのシャープなバッハに参ってしまった私であるから,これも相応の期待を持って購入である。なんてたってPolliniですから。

だが,デリバリーからかなりの時間が経過しても,なかなか手が伸びない。そうこうするうちに,これが新譜かいっ!という声も聞こえてきそうな時期になってしまった。もちろん,ほかのジャンルの音楽をどっさり買っているからというのもあるが,ちょっと聞くのがこわいと思っていたのかもしれない。そもそも平均律ならRichterがあればいいじゃんという話もあるし,Schiffもいいしねぇ。事実,私も以前ならばPolliniの新譜が出れば,必ずと言っていいほど「いの一番」で入手していたものが,最近ではそういうこともなくなってしまった中でのこのアルバムである。

冒頭のプレリュードから,かなりソフトなタッチが飛び出してきて,おぉっ!Polliniも枯淡の境地かと思わせるが,その後はきっちりした印象の演奏が続いて,さすがPollini,ちゃんと聞かせる演奏にはなっている。しかし,平均律を聞きたいと思ったときに,このアルバムを私が選択するかどうかとなるとやや微妙である。余計なものをそぎ落とした筋肉質な演奏と言ってもよいのかもしれないが,ちょっと私には硬過ぎるかなぁという感じである。これは長年Richterに馴染んできてしまったがゆえの要因であり,決してPolliniの責任ではないが,私の中でのイメージとの落差というところだろうか。もちろん,大Polliniであるから,優れた演奏であることは間違いない。ただ,私も年を取ってきて,音楽に求める要素に変化が生じてきているということであろう。そういった好みを反映して,星★★★★。

そう言えば,Schiffのパルティータ(ECM盤)も買ったまま全然聞いていないや。早く聞かねば。

2009年12月18日 (金)

ハスキー・ヴォイスのMPBって珍しいなぁ

Maria_gadu"Maria Gadu" Mara Gadu(Som Livre)

これは雑誌で取り上げられていたのを見て気になって購入したアルバムであるが,これがブラジル音楽としては,結構ユニークな感じであった。そのユニークさは,このMaria Gaduの声にあると言ってもよいが,これがジャズ界ならAnita O'DayやHelen Merrillを思わせるよう声で,ハスキーな感じがブラジルっぽくないのである。これは私の思い込みかもしれないが,ブラジルの女性ヴォーカルってのは,スムーズでクリアな声質の人が多いように思うのだが,この人は,これまで聞いたことがないような感覚を生み出している。バックの演奏は典型的なMPBって感じとの組み合わせが何とも新鮮であった。

また,このアルバムで特筆したいのが,ていないなジャケット制作である。これはかなりしっかり作られていて,これだけで評価したくなるような出来である。一部,文字の印刷がかすれているように見える部分があるのが不思議だが,これが意図的なものかどうかはわからないとしても,無機質になりがちなCDのパッケージを一段上のレベルに上げているように思わせることは,それとして評価していいように思う。

いずれにしても,まだ22歳らしいから,これは期待できる新人が出てきたと言ってもいいのではないかと思う。これが最高かどうかってのは微妙な部分もあるが,今年はあまりブラジル音楽を聞いていない中で,非常に印象に残る一枚であった。星
★。

Personnel: Maria Gadu(vo, g), Dadi(b), Stephane San Juan(ds) & Others

2009年12月17日 (木)

中年音楽狂 in 青森

3 出張で青森にやって来た。出張時の楽しみは食だが、今回は強烈だった。あぶり馬刺、つぶ貝の刺身、白子の天ぷら、はたはたの田楽、しじみバター、かきフライ、その他もろもろ。


2_3 どう考えても私の痛風には最悪やんけ!でも全部うまかった。



雪は深いし、気温も低いが、この食材は魅力だす。
1_2

2009年12月16日 (水)

忘年会シーズンにつき(2)

いくら不況の世の中と言えども、忘年会の回数は減る気配がない。今年、発売されたアルバムでも未聴のものが結構残っていて、ベスト盤を考えなきゃならない中、かなりまずい。

まぁそうは言ってもプロじゃないんだからいいやと開き直ってもいいのだが、タイムリーさってのも重要だしなぁ。

しかし毎日、二日酔いのような状態では無理かなぁ。こういうときに限って地方出張が重なるし。コメントを頂いても返事もできないのは大変申し訳ないです。ちょっとお待ち下さい。

ということで言い訳ともぼやきともとれる駄文を書いてしまった。反省。

2009年12月15日 (火)

Freddie Hubbard対Lee Morgan:暑苦しいのは当然だが...

The_night_of_the_cookers"The Night of the Cookers: Live at Club La Marchal" Freddie Hubbard (Blue Note)

私はBlue Noteレーベルのフリークではないが,それでもたまに聞くとこのレーベルははずれが少ないし,ジャズのガッツを感じさせてくれる演奏が多くて,やはり名レーベルだと思わせてくれる。それでもって,このアルバムはFreddie HubbardとLee Morganのバトルが聞けるのだから,そりゃ熱く燃える演奏でしょうよと期待したくなるのは当然である。そうした期待からいつか買おうと思いつつ,買いそびれていたものであるが,今回は本作を2枚組のCD中古盤でようやくゲットしたものである。2枚組全4曲という長尺ものの集まりであるが,実は2人の共演は2曲のみである。

結果的に言うと,これはあくまでもHubbardのグループにMorganが参加したものであるが,演奏は荒っぽいというか,かなり雑である。もちろん,このご両人であるから,燃えるようなソロを展開して,聴衆も湧かせているが,冷静にCDで聞いている私には,ちょっとこれはねぇ...という感じなのである。もちろん,こういうセッティングであるから,聴衆を煽るような演奏を当初からやっていこうという思いもあろうが,こちらはそれを聞いてどんどん冷めていく感覚を覚えてしまった。バトルを盛り上げるため,バックは延々と同じリズムを繰り返しているが,それもどうなのよと思わせる原因かもしれない。

私としては,実はこのアルバムで,これはいいんじゃないと思ったのが,2人が共演していない2曲だというのも皮肉ではないか。即ちMorganだけで吹く"Walkin'"とHubbardだけで吹く"Jodo"である。2人が一緒に吹くとお祭り的というか,どうも節度に乏しい感じがしてしまうのだ。まぁ,そんな聴き方をしないで,会場の聴衆になったつもりで楽しめばいいじゃないかという声もあろうが,それでも私にはやや受け入れにくい作品となっている。

そんな中で,ソロを吹きだすとかなりいけているのがJames Spauldingである。Spauldingってかなり過小評価されているとは思うが,この演奏を聞けば,かなり実力はあったはずだと認識できる。Spauldingもかなり熱いし,そこにコンガまで入ってくるので,更に暑苦しい感覚もありである。まぁ,でもそれがBlue Noteの一部の特長かもしれないが,総体的に言えば評価としては星★★★ってところだろう。

尚,私が購入したのはRVGリマスター盤だが,聞いている限り,結構音揺れがあるように感じられるのはマスター・テープに起因するものだろうか?それとも私の装置がおかしいのか?

Recorded Live at the Club La Marchal, Brooklyn, NY on April 9 & 10, 1965

Personnel: Freddie Hubbard (tp), Lee Morgan(tp), James Spaulding (as, fl), Harold Mabern (p), Larry Ridley (b), Pete La Roca(ds), Big Black (congas);

2009年12月14日 (月)

Sadeの新譜がついに出るようである。

Sadesoldieroflove 前作"Lovers Rock"(同作に関する記事はこちら)から待たされること約9年,ついに,ついにSadeの新譜が出るようである。間にライブ盤があったとは言え,本当に寡作の人々である。26年でスタジオ・アルバムは6作目だもんなぁ。

Sadeのサイトによれば,タイトルは"Soldier of Love",発売は2010年の2月8日だそうである。それにしても何とSadeらしいど真ん中なタイトルだろうか。これは何をおいても発売日に買わねば。でもこれは嬉しいニュースだなぁ...。

2009年12月13日 (日)

Smokey Robinsonの新作:こいつは最高だ!

Smokey_robinson "Time Flies When You're Having Fun" Smokey Robinson(Robso)

年の瀬も押し詰まってきている中,何とも素晴らしいアルバムの登場である。私はSmokey Robinsonを熱心に聞いてきたリスナーではないし,彼のファンとも言えない人間である。しかし,このアルバムは,歌唱,演奏ともに非常に優れたものであり,私は一発で参ってしまった。それも冒頭の"Time Flies"から既にやられていたという「頭ガツ~ン」盤である。まさしくタイトル通りである。楽しんでいれば,時はあっという間に過ぎ去っていく。

とにかくSmokey Robinsonの声がセクシーである。来年には70歳になるとはとても思えない。また,それを支える伴奏のグルーブが最高である。このゆるやかなグルーブに身をまかせればそれで幸せになれると言い切ってしまおう。とにかくたまらん。次にNorah Jonesが当てた"Don't Know Why"が来るのは意外だが,ちゃんとSmokeyの歌になっているのも好ましい。

このアルバムでは,孫世代と言ってもよいJoss Stoneや娘世代のIndia. Arie,更には弟世代のCarlos Santana等を迎えているから,もっと賑々しくやってもいいのだが,そこを適切なソウル・フィーリングとグルーブでまとめ上げたこのアルバムは,渋いながらも素敵なアルバムとして,ソウルでは今年随一のものと評価したくなるような作品である。まぁ,若干後半になって曲のクォリティが落ちるような気がしないでもないが,そんなことは気にせず,この素晴らしい歌声と伴奏に耳を傾けようではないか。年末年始に向けて,何度もプレイバックしたくなるようなアルバムである。ちょっと甘いかもしれないが,この素晴らしくコンテンポラリーな作品を仕上げた爺さんに免じて星★★★★★としてしまおう。Leon Wareといい,Smokey Robinsonといい,オールド・パワー恐るべし。

Personnel: Smokey Robinson(vo), Ricky Minor(b), Freddie Washington(b), CC THomas(b), Alex Al(b), Ricky Lawson(ds), Gary Gold(key, ds), Luis Conte(perc), Paul Jackson Jr.(g), Ray Parker Jr.(g), David Williams(g), David T. Walker(g), Phil Upchurch(g), Dean Deleo(g), Tarigh Akoni(g), Carlos Santana(g), David Garfield(key), Joss Stone(vo), India. Arie(vo), Amon Bourne(vo), Karrie Benoit-Morales(vo), Serena Henry(vo), Dorian Holley(vo), Darryl Phinesy(vo) and Others

2009年12月12日 (土)

素のMilesバンドみたいな音がするブート盤

Miles_barcelona"Barcelona 1984" Miles Davis(MegaDisc)

これはタイトル通り,1984年にバルセロナで吹き込まれたコンサート音源のブートレッグである。1984年と言えば,アルバムで言えば,"Decoy"と"You're Under Arrest"の間ぐらいで,バンドもジョンスコとBob Bergを迎え,タイトなまとまりを示し,Milesも比較的好調な時期である。試聴した限り,結構音もいい感じだったので購入したものだが,最終的に私の購入の後押しをしたのが,Tina Turnerの"What's Love Got to Do with It"が収められていることであった。ちなみにこの音源,「Milesを聴け!Version 8」にも入っていないから,新発見の音源ということであろう。

既にこの段階で,レパートリーには"Time After Time"が入っているが,それよりも"What's Love"である。この曲もスタジオ録音されていながら,お蔵入りしたという話もあるが,さもありなんである。Milesは好調のはずなのに,肝腎の「あの」フレーズで真っ当に音が出ないのである。これはまずいと思ったのか,この曲を演奏したのはごく短期間だったようだから,まぁこの音源の貴重度はそこにつきるということにはなる。

加えてもう一つ面白い点はDisc 1の特に前半が,何のエフェクトも施さないような,ほぼ原音ではないのかと思わせるような音で収められていることである。エコーもディレイもほとんど感じられないのだ。これが何とも不思議な感覚を呼び起こす。これが「素」のMilesバンドの音なのか。しかしである。この音源,バランスが悪かったり,フェイド・アウトがあったり,更には編集がなぁ~と思わせる部分もあって,名作ブートに比べれば,やはり今イチ感がぬぐえない。そもそもこの年のバンドのライブを聴くなら,モントルーのコンプリート・ボックスの演奏を聞いているのが本来の正しい姿であって,"What's Love"に釣られて買ってしまった私の選択は正しいものだったとは言えないなぁ。まぁ,こういうことも経験してみないとわからない世界であるから,まずは反省,反省。ここでの演奏は悪くないが,そんな暇があるなら,ちゃんとモントルーを聞かねば。

Recorded Live at Montjuich, Barcelona on November 8, 1984

Personnel: Miles Davis(tp, key), Bob Berg(ts, ss), John Scofield(g), Robert Irving III(key), Darryl Jones(b), Al Foster(ds), Steve Thornton(perc)

2009年12月11日 (金)

"The Hard Fusion"って感じである

Blues_for_tony"Blues for Tony" Holdsworth / Pasqua / Haslip / Wackerman(Moonjune)

国内盤はとっくに出ているのに,輸入盤がちっとも入ってこないこのアルバム,私はAbstract Logixのサイトで,同じメンツでのDVDと抱き合わせで注文したものだが,送料込みで5,000円もしないぐらいで買えてしまった。円高恐るべし。

それはさておき,このメンツがTony Williams Lifetimeの曲の再演も含めて演奏するのだから,ハード・フュージョンになるに決まったようなものである。聞こえてきた音はやっぱりハードだ。だから"The Hard Fusion"なんてタイトルに書いてしまったわけである。

ここでは,超タイトなリズムに乗ってHoldsworthは相変わらずのウネウネ・フレーズを炸裂させるのだが,それよりも私はAlan Pasquaの演奏ぶりにある意味で驚かされてしまった。PasquaもNew Lifetimeに在籍していたから,当然,こうした演奏もできるということはわかっていながらも,私の中ではPeter Erskineのアメリカン・トリオで楚々としたピアノを聞かせるイメージの人だから,この演奏ぶりにPasquaという人の多様性を思い知らされたのである。実はこのバンドの中で,最もカッコいいと私が思ったのは実はこのPasquaかもしれない。

演奏はどこから聞いても楽しめるが,あっという間に聞けてしまうぐらいの適正な尺でDisc 1と2に演奏が収められていて,私のような通勤リスナーには片道で2回繰り返し聞ける丁度よい長さなのがいいねぇ。こういう聞き方ができると記事を書くのも楽だが,それにしてもこの演奏は何とも言えぬカッコよさである。一部でBrand X的な響きが感じられる曲もあるが,やはりこの4人である。十分に各人のよさを活かした実力発揮の快演を聞かせてくれていて,Holdsworthのファンとは言えない私でも本当にうれしくなってしまった次第である。今年聞いたフュージョン系の新譜の中でも記憶に残る一枚になった。星★★★★☆。ハード・フュージョン・ファンは必聴である。

Recorded Live in 2007

Personnel: Allan Holdsworth(g), Alan Pasqua(key), Jimmy Haslip(b), Chad Wackerman(ds)

2009年12月10日 (木)

この本は私へのクリスマス・プレゼントである

Windfall_of_light"Windfall Light: The Visual Language of ECM" Edition of Contemporary Music (Lars Muller Publishers)

私が発売を心待ちにしていた本がようやく到着である。この本はECMのアルバム・カバー・アートを集成したものであり,1996年に出た"Sleeves of Desire"の続編にあたるものである。これがまたまたECMレーベルのファンなら必携と言うべき素晴らしい出来である。

カバー・アートの集成と言っても,アルバムの並びはバラバラで,どちらかと言えば,デザインのタイプ別にコンパイルしたという感じである。まぁ巻末に1001番から始まり,Keithの新作3枚組までのアルバム・カバーは全部並べてあるから,網羅性を求める人は巻末から見ればよかろうが,私にとってはこの本はゆっくりと解説を読み解きながら対峙したい書物である。。

私も曲がりなりにも仕事でデザインに若干ながら関わりを持つ人間であるから,こういう書物には大いに啓発されてしまう。尚,"Sleeves of Desire"は今やAmazonのマーケットプレースでは6万を越える値段が付いている。この本も興味ある方は価格高騰あるいはなくなる前に買っておいた方がいいだろう。

まさに私にとってのクリスマス・プレゼントのようなタイミングでデリバリーされた逸品。星★★★★★。まさに目の保養である。

2009年12月 9日 (水)

Wayne Krantz温故知新

Leni_stern "Closer to the Light" Leni Stern(Enja)

私がこのアルバムを買ったのは随分前のことであるが,その動機は,2曲だけ参加しているDavid Sanbornのソロがカッコよかったからにほかならない。しかし,たまたまWayne Krantzのディスコグラフィをネット上で見ていたら,このアルバムが出ているではないか。う~む,全く認識していなかったとはこのことである。そもそもこのアルバムもずっと聞いていなかったものだが,Krantz参加を知って,奥の方から引っ張り出してきた(簡単に見つかったのは幸いであった)。

Leni SternとWayne Krantzはデュオ・アルバムも作っているぐらいだから,それなりの交流はあっただろうし,そもそも今はKrantzはレギュラーをやめてしまったとは言え,ずっとNYCの55Barに出演していたから,そこでLeniとギグしていても不思議はない。このアルバムも,SanbornとDennis Chambers,Don Aliasを除けば,55Bar人脈だから,やはりそうしたつながりが濃厚ではないだろうか。

演奏はと言えば,Leni Sternの音色やフレーズにはダンナのMike Sternぽさを感じさせるのが微笑ましいが,Wayne Krantzの方はというと,その後の彼の音楽性をあまり感じさせない助演ぶりである。このアルバムでは珍しくもKrantzのアコースティック・ギターが聞けるということもあるが,いずれにしても発展途上という感が強く,現在のような変態的な響きはない。だからと言って,このアルバムが平凡かというと,必ずしもそういうことではなく,Sanbornのソロもあって,久しぶりに聞いても結構楽しめた。

まぁ,私としても,結構簡単にみつかるようなポジションをこのアルバムには与えていたということだから,悪くはないと当初から思っていたのであろう。それでも,今のWayne Krantzを期待して聞くと,当然のことながら肩すかしをくらうことは間違いない。Krantzにはこういう時代もあったのだということを認識できただけでもめっけもの。ということで星★★★☆。

Recorded in December 1989

Personnel: Leni Stern(g), Wayne Krantz(g), Paul Socolow(b), Lincoln Goines(b), Zach Danziger(ds), Dennis Chambers(ds), David Sanborn(as), Don Alias(perc)

2009年12月 8日 (火)

忘年会シーズンにつき

記事のアップがままならず…。というわけで言い訳でした(爆)。

皆さま、ごめんなさい。

2009年12月 7日 (月)

The Jeff Lorber Fusion:フュージョン界の中間派?

Soft_space"Soft Space" The Jeff Lorber Fusion(Inner City→Wounded Bird)

これは懐かしいアルバムである。クロスオーバー全盛期と言ってもよい70年代後半に,今は亡きマイナー・レーベル,Inner Cityから発売されたThe Jeff Lorber Fusionのアルバムである。本作が,彼らにとっての日本デビュー作であったはずである。

そもそもこのアルバムが日本で発売になったのは客演したChick CoreaとJoe Farrellあってのこととは思うが,マイナー盤を発掘するWounded Birdレーベルから再発になって,本作が入手しやすくなって,この作品の魅力が再認識されればと思う私である。

なぜ,このアルバムがいいかというと,ハード・フュージョンでもなく,スムーズ・ジャズでもない,丁度いいさじ加減のフュージョン・ミュージックが展開されていることである。キメやユニゾンもある曲もあれば,適度なファンクも感じられて,このグルーブの心地よさは,往時のフュージョン・ミュージックのよさの典型と言ってもいいのではないかと思うのである。よって,私は彼らを敢えて「中間派」と呼んだわけだが,凡百のスムーズ・ジャズは毒にも薬にもならないし,ハード・フュージョンばかり聞いていると,はっきり言って疲れるというところもあるから,これぐらいが「いい感じ」なのである。

このアルバムが出た当時は「フュージョン」というカテゴリーはなかったはずである。そんな時代に,グループ名からしてフュージョン・ミュージックの拡大に貢献したと言ってはさすがに褒め過ぎの気がしないでもないが,それでもたまに聞くと心地よいアルバムである。その後もJeff Lorberは自身のアルバムも多数発表しているし,Michael Franksのプロデューサー業等でも活躍しているが,その原点と言ってよいアルバムであろう。いずれにしても,久しぶりに聞いてみて温故知新モードになってしまった私である。ある意味では,後のChick Corea Elektric Bandの原型のような部分を感じる部分もあったと言っておこう。固いこと言わずに楽しんでしまえばいいアルバムとして,星★★★★。収録時間の短さも当時のLPを思い出させて微笑ましい。

Personnel: Jeff Lorber(key), Terry Layne(reeds), Dennis Bradford(ds), Lester McFarland(b), Ron Young(perc) with Chick Corea(key), Joe Farrell(ss, fl), Bruce Smith(perc), Dean Reichert(g)

2009年12月 6日 (日)

ブートも売れないからバージョン・アップするのか...

CD不況の今,やれリマスターしました,紙ジャケにしました,更にはSHM-CDやBlu-Specにしましたと,再発が相次いでいる。直近ではCTIの諸作がRudy Van Gelderによるリマスタリングにより,SHM-CD化されたという,ある意味信じられないような話も出てきている。結局は音を改善する,あるいはその他の付加価値をつけないとCDが十分に売れないことを示している。

Black_devil しかし,こうした状況は何も真っ当な音楽業界だけの話ではなく,ブートレッグの世界でも事情は同じようである。ブートレッグに手を出すのは深みにはまるということで,普通の人には勧めたくないのだが,その一方で,ファン心理としては色々な音源を,少しでもいい音で聞きたいと思うのも人情である。その代表的な例として挙げられるのが,Miles Davisが死の直前にパリで行った同窓会セッションである。決して過去を振り返らなかったと言われるMilesがなぜこうしたセッションに臨んだかは不明だが,やはり,自分の死期を悟った上でのことだと考えるのが妥当である。参加しているメンツも強烈だし,そんな音源だから,ファンは聞きたいと思うのが当たり前なのである。でも公式盤はいつまで経っても出ないから,ブートに頼る以外に手はないのだ。だって,この時の参加メンバーは以下の通りなのだ。買いたくなって当たり前である。

Miles Davis, Wayne Shorter, Steve Grossman, Jackie McLean, Bill Evans, Kenny Garrett, Chick Corea, Herbie Hancock, Joe Zawinul, John McLaughlin, John Scofield, Joe "Foley" McCreary, Deron Johonson, Dave Holland, Richard Patterson, Al Foster, Ricky Wellman


Black_devil_definitive この時の音源はまずはオーディエンス録音と思しき"Black Devil"(上)ってブートが出て,その次に出たのが放送音源のエア・チェックであろう"Black Devil Definitive Edition"(中)である。これらの音的な違いは相当大きくて,DJ(司会者?)のトークが相当邪魔だという欠点はありつつも,後者が決定版だと思われていた。何と言っても,オーディエンス録音と,サウンドボード録音では音に相当の違いがあるのは事実だからねぇ...。

Devil_or_angel そこに今度は,その邪魔なトークが入っていないバージョンとして"Devil or Angel"(下)という冗談のようなタイトルでプレス盤が登場するに至り,これでこのときの音源探索も打ち止めということになるだろうが,困ってしまうのは,最初に"Black Devil"をゲットして,その後"Definitive Edition"まで買っている私のような人間である。所詮ブートなんだからやめときゃいいものを,結局"Devil or Angel"まで買ってしまったではないか。まんまとブート屋の策略に乗せられているような気もするが,まぁこれも仕方あるまい。同じようなパターンで,Milesブートの名作"Another Unity"のバージョン・アップ盤"Oriental Afrobeat"も買ってしまった私は,自分で言うのも何だが,もはや病的,というかアホである。

私を見てもらえばわかるが,やはりブートは普通の人間を闇社会へ誘うものである。よい子の皆さんはくれぐれも手を出してはいけません(きっぱり)。

2009年12月 5日 (土)

CMソングにSarah Vaughan...

Sarah 最近、TVを見ているとSarah Vaughanの"A Lover's Concerto"がよく聞こえてくる。Sarahの中では特にポップなこの曲であるから、まぁCM音楽の選択肢に入っても不思議はないとも言える。ここでもし、例の「枯葉」のスキャット・バージョンなんかが使われたら、びっくりしてしまうだろうしねぇ。

それにしても、最近のCMってのは結構古い音源を使っていることもよくある。ちょっと違うかもしれないが、OCNの「魔法使いサキー」なんて、オリジナルを歌っているスリー・グレイセスが歌ってるしねぇ(takeotさん、情報ありがとうございました)。私などはタイアップによるヒット狙いに辟易としているので、どちらかと言うと、私はそういう方が好きなのだが、それにしてもSarah Vaughanってのはやっぱり意外なセレクションであった。

2009年12月 4日 (金)

中年音楽狂 in 広島

Photo 今年は仕事の関係で広島に来る機会が結構多かったのだが、おそらくは今年最後の広島訪問である。

平和通りのイルミネーションが派手なのには驚いてしまったが、残念なことに23時で消灯ということで、大した写真が撮れなかったが、雰囲気だけということで写真のアップである。

実はこれなんか地味なもので、本当はもっと派手だったのが印象的である。

ところで、TVを見ていたらローカルの「浦上ふとん店」のCMをやっていたのだが、その「浦上ふとん店」というジングル、まんまメロディが「洋服の青山」ではないか。う~む、恐るべし、浦上ふとん店。

2009年12月 3日 (木)

よきにつけ,悪しにつけニューヨーク的なサウンド

Jonathan_haffner "Life on Wednesday" Jonathan Haffner(Cachuma)

CDショップをうろついていたら,このアルバムが目に止まってしまった。Jonathan Haffner?知らん。しかし,Wayne KrantzにCraig TabornってことはChris Potter Underground的なサウンドか?と思わせるメンツである。しかし,その一方でドラムスがJochen Rueckertって,Marc Coplandの"Haunted Heart"の人だし,もう一人のドラマー,Kenny WollesenはBill Frisellとやってたはずだということで,一体どんなことになってしまうのかという興味だけで買ったアルバムと言ってもよい。

それでもって,早速聞いてみたのだが,これがまぁなんともNYC的である。それもイースト・ビレッジあるいはブルックリンあたりを想起させるサウンドと言えばいいだろうか。轟音系と思わせる演奏もあれば,完全フリーもあり,その一方で静謐なサウンドも聞かれるということで,何とも捉えどころがないのである。この捉えどころのなさが,メルティング・ポット的NYCの感覚を想起させるのである。それがいいか悪いかはそれぞれ好みのあるところではあるが,私にはやはり取りとめがないという印象が強いと言える。

私としては,ホーンのバックのKrantzにも興味があったのだが,テーマでHaffnerとのユニゾンを聞かせたり,はたまたKrantzらしいソロを聞かせているのも事実だが,露出度はそこそこって感じだろうか。でもKrantzにフリーの演奏が似合っているとも思えず,どうやって弾いていいのかよくわからんっていう感じにしか聞こえないのは笑える。

本作のプロデュースはアルトのDavid Binney(先日,Krantzとインド・ツアーを敢行したようである)が務めており,本作はBinneyの人脈(Krantz,Taborn)と,Haffnerの人脈(Wollesen)をリンクしたという感覚が強いが,いずれにしても,Jochen Rueckertがなぜここでツイン・ドラムスの一翼を担うことになったのかは,結局のところよくわからなかった。ちゃんと評価するにはもう少しよく聞いてみてからの方がいいのだが,通勤途上で3回繰り返し聞いても,なんだかやっぱり掴みどころがないという,なかなか困ったアルバムである。ライブで聞いたら,別の感慨もあるかもしれないが,CDで聞く限りは星★★★がいいところであろう。

Recorded in September 2008

Personnel: Jonathan Haffner(as, cl), Craig Taborn(p, key, electronics), Wayne Krantz(g), Elvind Opsvik(b), Jochen Rueckert(ds), Kenny Wollesen(ds)

2009年12月 2日 (水)

硬派のピアノ・トリオである

Easy_to_read"Easy to Read" Joachim Kuhn / Daniel Humair / J-F. Jenny-Clark (Owl)

人それぞれに感じ方は違うかもしれないが,私にとって,ピアノ・トリオの中で,硬派,あるいはハードボイルドという印象が強いと言えば,この御三方のトリオがかなり上位に来ることは間違いない。大体,中ジャケに写るこの人たちの写真からして,相当強面である(爆)。

後に多くのトリオ作品を残すこのメンバーでの第1作が本作ということになるらしいが,この時点から既に彼らの印象というのは明確化しており,硬派なイメージがここでもプンプン漂っている。なぜ硬派なのかと言えば,フリーになりそうでフリーにならないぎりぎりの線での演奏がスリリングだからだと思うが,決してそれだけではない。エッジの立った演奏の中に,時折垣間見せるKuhnの美しいピアノの響きがまた心をくすぐるというところもあるのである。たとえは違うかもしれないが,Yesの"Relayer"のような感覚と言えばいいだろうか。

ある意味,サウンド的にも硬質なのが欧州ジャズらしいが,こうした硬派のジャズというのも,たまに聞くと本当に魅力的に響く。私はこのアルバムを中古で拾ったのだが,このトリオの作品では比較的安値で取引されているこの作品も,私には十分魅力的なものであり,これは私との相性がいいのかなぁなんて思うところも実はある。このトリオに関する評価には,かなり私の好みが反映しているところがあるので,やや甘いかもしれないが,この作品も十分星★★★★には値する佳作だと思う。Jenny-Clark亡き後,KuhnとHumairがTony Malabyと組んだ変則トリオもかなりよかった(記事はこちら)が,やっぱりこの人たちはいいわぁ。でも日本には来ないだろうねぇ...。

Recorded in June 1985

Personnel: Joachim Kuhn(p), Daniel Humair(ds), J-F. Jenny-Clark(b)

2009年12月 1日 (火)

こんなんもありました:McLaughlinのOfficial Pirate!

Mclaghlin "Official Pirate: The Best of the American Tour 2007" John McLaughlin & the 4th Dimension (Abstract Logix Download)

世の中,ダウンロード・ミュージック全盛で,CDの売り上げは落ちる一方である。私のようなCD派(というか現物所有指向派)としては,どんどん肩身が狭くなっているが,基本的に私はよほどのことがない限り,音楽ダウンロードというのは購入しないことで突っ張っている。しかし,そんな私にも例外はあって,先日のBrad Mehldauのライブ音源などはどうしても購入せざるをえなかったし,この音源もそうである。

このバンドの演奏は,私はベースがDominique Di Piazzaに代わった時のライブのブートを持っているし,その編成でのDVDも見ている。しかし,この音源の注目はベースがHadrian Feraudだということであろう。これは彼らが2007年に行った米国ツアーからのコンパイル音源ということであるが,これがダウンロード・オンリーなのである。実はこのメンツの演奏は,2007年10月13日,North Carolina州Durhamでのライブが"John McLaughlin and the 4th Dimension - Official Bootleg"として,CD-RながらAbstract Logixから発売されたことがあるのだが,既に絶版となっている。こちらのダウンロード音源はそれを補完すべくツアーからのベスト音源を集めて発売されたものと推定されるが,これがまたまた強烈な演奏である(但し,これが本当にベストと思わせるものもあるが...)。

このメンツであるから,当然ながらハード・フュージョンである。曲は"Floating Point"からのものが多いが,私は圧倒的にこちらの方が好きである。それにしても,まぁ全員,よくもまぁ弾きまくるものだと口あんぐりとなってしまうぐらいだが,これは燃えるわ。こういう音源なら,ダウンロードだけでもOKよと言いたくなるが,これを取り上げている人ってあまり見たことないなぁ。いずれにしても,全員強烈だが,Feraudのベースはまじで強烈にきてます。Di Piazzaも凄かったが,Feraudは輪を掛けて凄い。McLaughlinのファンはもちろん,Feraudのファンこそが必聴かもしれない。これで全8曲$14なら安いものであるが,1曲ずつも各$2.50で買える(そんな奴はおらん?)。音源は下記のURLで購入可能だが,同サイトにユーザ登録は必要なので念のため。

私はこの音源を早速iPodに突っ込んで,通勤電車で聞いて燃えてしまったことは言うまでもない。

Recorded in 2007 during the US Tour

Personnel: John McLaughlin(g), Gary Husband(key, perc), Hadrien Feraud(b), Mark Mondesir(ds)

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