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2009年11月15日 (日)

Jim Hall的と言ってもよいRosenwinkelのバラッド集

Rosenwinkel_standards_trio "Reflections" Kurt Rosenwinkel Standards Trio (Word of Mouth Music)

Kurt Rosenwinkelがスタンダードを弾くと言えば,Fresh Soundの"East Coast Love Affair"ってことになるが,今回はメンツを入れ替えつつも同趣向ということができるだろう。しかも"East Coast Love Affair"を再演するだけでなく,全編ミディアム・スロー以下というバラッド・アルバムと言ってよいものである。そうは言いつつも,Monkが2曲,Shorterが2曲というのが一筋縄ではいかないところを示す。いずれにしても前作の"Remedy"(記事はこちら)がRosenwinkelのオリジナルを「熱く」演奏していたのとはかなり趣が違う。

このあたりの違いをどうリスナーが受けとめるかが,このアルバムへの評価を大きく変えると思うのだが,私はJim Hall的な(あくまでもそんな感じであって,Jim Hallそっくりということではない)演奏というか,なんとも渋い演奏ぶりを楽しんでしまった。もちろん,これがRosenwinkelの本質かと言えば,それは違うだろうが,ここはレベルの高い演奏を楽しむことで良しとすればいいのではないかと思う。ただ,クレジットにもある通り,ヴィデオアーツに対して謝辞があるぐらいだから,日本からの打診に応じて,このアルバムがレコーディングされた可能性は否定できないが...。

それにしてもである。Monterey Quartetでも"Remedy"でもあれだけバンドを煽ったHarlandがこうしたサトルな表現もきっちりこなしているというのは大したもんだと思ってしまったが,それでもやっぱり彼は煽るドラミングの方が魅力的なように思える。ということで評価は微妙なのだが,"Remedy"が星★★★★だったのであれば,このアルバムは星★★★☆を付けるのが妥当な線だとは思う。ただ,繰り返すが,高いレベルの演奏は楽しめるので,念のため。

それにしても,このようなアルバムのライナー・ノートを轟音トリオ,Bad PlusのEthan Iversonが書いてるって,なんか不思議な感じだよなぁ。

Personnel: Kurt Rosenwinkel(g), Eric Revis(b), Eric Harland(ds)

P.S. ブログのお知り合い,crissさんからのTBが入らないようなので,記事のURLを貼り付けておきます。crissさんの記事はこちら。相変わらずTBの相性悪し...。

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コメント

ゆったりとしながらも、ギターはスゴいという感じを受けました。曲の雰囲気をこわすことなく、たまにバリバリとフレーズを繰り出すのは聴いていて、気持ちがいいですね。

彼のことだから、ジャズの先端を行ってほしいという気持ちもありつつも、こういう守備範囲の広いところを見せてくれるのも、なかなかいいものだと思います。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。

このアルバム,演奏としては好きですねぇ。Rosenwinkelのフレージングも910さんがおっしゃるようにバラッドの中にも,鋭いものがあるとともに,かなり素敵ですし。

ただ,前作と比べると...ということで,若干辛い評価かもしれません。

こちらからもTBさせて頂きます。

二日酔なのでしょうか。。

カートって、ジムホの知的な感じそのままだと思うんだけど。
テクニックとか、やっぱ、わけわからないけど。

☆はその人の好みもあるから、気にしないけど、、、。
私的にはど真ん中。やっぱ、このギタートリオも生で聴きたい。

すずっくさん,こんばんは。はい,激しい二日酔いでしたが,クライアントとの打合せはすっ飛ばすこともできず...。辛かったっす。

星はその時の感覚で付けたんですけど,演奏としてはよかったと思いますよ。ただ,Kurtへの期待値とちょっと違ったこと(あるいは前作との落差)がやや辛い評価になったかも。

多分,バラッドにこだわらなければ,もっと評価していたでしょうねぇ。

おはようございます。

たしかに"熱い"演奏を期待する部分ってのがあるのも事実ではあるのですが、でもこの盤の演奏の満足度はかなりなものがありました。
いずれにせよKurt Rosenwinkelは良いということなんでしょう(汗)

この路線(standard集)での更なる進化進展を期待しているのですが、どの程度の頻度でアルバムが出てくるか..。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。TBありがとうございます。

私としては,演奏がいいだけに,バラッドにこだわる必要はなかったのではないかという思いが強いですね~。もちろん,テンポのアップする曲もあるものの,より「普通」の構成で彼らのスタンダードを聞いてみたいです。

中年音楽狂さん、こんにちは。
日曜日ですね。お休みでしょうか。
僕は昨日から泊まりで仕事です。いま、一息ついてブログをいじってます。

僕もこの作品、バラード集にしなければもっといい作品になったのではと思ってます。でもまあ、前作が熱かっただけに、ちょっと一息つくにはちょうどいい作品かも。

この作品をつくるにあたり、実はたくさんの曲(30曲くらいだったかな)を録音し、その中から選曲するにあたり、はじめてバラード集にしようという構想が浮かんできたらしいです。ジャズライフに書いてありました。だからはハードな曲も録音はしていたようですね。もったいない気がしますけどね。

ということでこちらからもTBさせていただきます。
中年音楽狂さんからのTBは残念ながら不成功におわってしまったようですので、記事の最後にリンクを張らせてもらいました。

では、また。

crissさん,こんにちは。当直ご苦労さまです。

そんなに録音しているんだったら,2枚組にでもすればいいのにねぇと思ってしまいますが,そういうのは俗人の考えることですかね。

crissさんからのTBも入ってきません。私もリンクを記事の最後に付けておきますね。本当にTBの相性ってよくわからないです。

あれれ、、
私のトラックバックって、入ってませんでしたか?

もう一度入れちゃう。

と、みんなが困ってしまうバラード集の次は、、
やはり、みんなが困ってしまうクリスマスアルバムだなー。(爆)
そうやって、みんな鍛えられていくんだ。頑張れ。(誰が)

すずっくさん、おはようございます。返事が遅くなり申し訳ありません。

TBは当初入ってませんでしたが、今回はOKでしたので公開致しました。

しかしそんな苦行のように書かなくても…。

久々に聴いたカートでしたが、やはり何をやってもすごいです。スタンダードということで取っ掛かりができたけど、内容はスタンダードだろうがなんだろうがカート。ハーランドのドラムもおっしゃるとおり意外でした。TBうまくいきますように。

madameさん,おはようございます。TBはバッチリ入っています。ありがとうございます。

確かにうまい。やはりこの世代では頭抜けた存在の一人と言ってもいいでしょうね。これでプロダクションが私好みだったら最高でしたが。でも飽きずに何度も聞けるというのは大したものだと思います。

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