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2009年10月19日 (月)

切なくなるようなメロディ満載のPrefab Sproutの新作

Prefab_sprout "Let's Change the World with Music" Prefab Sprout(Sony Music)

Prefab Sprout久々の新作である。Prefab Sproutと言って,どのぐらいの人が反応するのかはよくわからない。しかし,80年代後半から90年代前半にかけて,彼らの音楽の魅力にはまった人は日本でも少なくないはずである。このセンスはおそらくブリティッシュ特有のものであって,アメリカ人にはなかなかその良さは理解できないだろうことは,彼らの音楽のアメリカにおけるチャート・アクションを見ていれば明らかである。まぁ,それはそれで仕方がないことであるが,このウェットさも私には捨て難い。

この作品はPrefab Sprout名義とはなっているが,実際はPaddy McAloonによるワンマン・レコーディングなので,敢えてバンド名称でリリースする必要もなかったという気がしないでもない(この状態,Greenによる宅録となったScritti Politti直近作と同じだと言ってもよい)。しかし,McAloonがライナーでも引き合いに出しているように,Beach Boysの"Smile"になぞらえているところもあるし,もともとは"Jordan: the Comeback"の次作としてThomas Dolbyプロデュースのもと制作が開始された作品らしいという経緯を踏まえれば,まぁそれはそれでよかろう。

それにしても,何と青臭いタイトルであろうか。これがPrefab Sproutでなければ噴飯ものと言ってもよいが,逆に言えば,これはPrefabだからこそ許されるというところではないか。また,ここに収められた胸を締め付けられるようなメロディ・ラインはなんだ。これは中年オヤジでもまいってしまっても仕方がないレベルである。もちろん,宅録ゆえのアレンジメントや響きのチープさは否めない部分はあり,そこは残念ではあるが,このメロディに免じて許す。最初のラップなんか結構驚くけどねぇ。

McAloonがライナーにも書いているが,本当ならこのアルバムは,元のメンバーたちと作りたかったというのはMcAloonの本音ではあろう。しかし,去ってしまったメンバーは戻らないが,曲を埋もれさせるのも惜しいから,結局自分だけで作ったということであろうが,そんな事情は置いておいても,Paddy McAloonの作曲のセンスがピークにあった頃の作品集と考えて,ここは曲を楽しむこととしたい。

こうした音楽を聞いていて胸キュン(死語!!)となってしまう私も青臭いが,それでもいいものはいいのである。歌詞もなんじゃそりゃの部分もあるのだが,それでもこれを聞けば,私と同じような感覚に陥るリスナーはきっと多いはずである。まずはこのアルバムが出ただけでも喜んでいいのではないかと思う。私としては"Jordan"の方がはるかに好きだが,それでもちょっと甘めの星★★★★としたくなるような作品である。

Personnel: Paddy McAloon (Vo, All Instruments)

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コメント

蛇尾です。

おっと、新作出ていたんですねぇ。知りませんでした。ボクはPrefab Sproutを、リアルタイムでは、知りませんでした。例の超名盤から知った次第です。80年後半以降からはダメです。

そんななか、リアルタイムのロス・プリモスの森聖二さんが亡くなりました。加藤和彦さんの自殺のニュースと悲しい知らせが続きます。

今晩は。EVAです。
ロス・プリモスの森聖二さん、加藤和彦さんの自殺等々のニュースはリアルタイムで過ごして来た私としても寂しいものがあります。
お二人ともアルバムを持っていますので大事に保管したいと思います。
さて、先日紹介頂いたアルゲリッチの’65のCDが今日届き、先ほど聴きました。凄くパワフルな演奏で最初から最後まで圧倒されまくりました。
良いものをご紹介頂き有難うございました。アップは来月上旬を予定しています。

蛇尾さん,こんばんは。

Prefab Sproutは私はMcQueenとJordanしか聞いていませんが,両方好きでしたねぇ。今回,つい懐かしくなって買いましたが,メロディのセンスはやはり一級品だったと思います。

これで演奏がもう少し良ければなぁというのはないものねだりでしょうね。

EVAさん,こんばんは。

森氏は本当に偶然とは言え,ちょっとその偶然の一致に愕然としました。

Argerichはお気に召して幸いです。記事のアップを楽しみにしております。

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