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2009年10月26日 (月)

またもやJoe Henryが放った傑作

Joe_henry_2 "Blood from the Stars" Joe Henry(Anti)

このブログを見て頂くと,向かって右側に2009年おすすめ盤というのがあって,アルバム・カバーが載っている。そこにあるうち,Ramblin' Jack ElliottとAllen Toussaintの2作はJoe Henryプロデュースによる傑作だったと評価している。そこで期待したいのがJoe Henry本人によるアルバムだったわけだが,前作"Civilians"から約2年を経てリリースされたのがこのアルバムである。このアルバムも出ると同時に入手していたのだが,随分と記事をアップするのに手間取ってしまったが,これまた,期待通りの傑作である。

今回のアルバムはブルーズがどうのこうのと書かれることが多いようではあるが,決してブルーズだけのアルバムではない。もちろん,前掲2作のプロダクションの成果を踏まえて制作されたものであるから,そうしたフィーリングは出てくるのは当然であるが,ブルーズが持つ情念的なものを表出させた音楽と言うべきなのではないかと思う。

アルバムとしてはJason Moranのピアノが印象的な"Prelude"に始まり(ここでJason Moranを登場させるというのもかなり渋い),最後は"Coda: Light No Lamp"で締めるということで,これはある意味でコンセプト・アルバムと言ってもよいが,ジャケ裏面の曲の並びの表示や,パーソネル表示のところにキャストなんて書いてあるのを見ると,Henryが目指したのは3幕の芝居のようなイメージだろうか。これをいつもHenryを支えるメンバーを中心としたバック・バンドと演じるということであるが,非常に重々しいイメージを持った音楽であり,聞いていて楽しいって感じでは決してない。よって,この音楽に対する好き嫌いは大きく分かれるはずだが,それでもこれだけの深いエモーションを感じさせる音楽ってのはあまりないということは評価しなければならないと思う。いずれにしてもこれはかなり深いアルバムであり,聞くにはそれなりの心の準備がいると言っては言い過ぎか。これは決して売れるタイプの音楽とは思えないが,非常に優れた音楽であることは間違いない。星★★★★☆。

やはりJoe Henry,恐るべしである。だいたいこんな音楽を5日で仕上げられるミュージシャンが今のロック界にいるだろうか?ある意味ありえない世界である。

Recorded during March 16 and 20, 2009

Personnel: Joe Henry(vo, g), Jay Bellrose(ds, perc), Keefus Ciancia(key, p, vib), Levon Henry(ts, ss, cl), David Piltch(b), Marc Ribot(g, banjo, cor), Patrick Warren(p, org, key), Jennifer Condos(b), Mark Hatch(fl-h), Marc Anthony Thompson(vo), Jason Moran(p)

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