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2009年9月14日 (月)

小説家としてもいけている西川美和

_book「ゆれる」 西川美和(ポプラ社)

西川美和が撮った映画「ゆれる」については,このブログでも取り上げて結構ほめている(記事はこちら)し,その後の「ディア・ドクター」についても私は絶賛した(こっちの映画の記事はこちら)。よって,基本的に西川美和という人については,映像作家としての評価は高い。そして短編集「きのうの神様」が直木賞候補となるぐらいだから,文壇でも相応の評価を得ていることはわかっていたのだが,「きのうの神様」の前に,「ゆれる」のノベライゼーションをまず読んでみることにした。

映画と小説の前後関係からすれば,映画が先で,小説が出たのは映画の後のことだと思うのだが,これが見事に映画を思い出させるものとなっているのである。私はこの小説を読んでいて,映画のさまざまなシーンが見事によみがえってきたと言っては大げさか?映像と異なり,ここでは登場人物のモノローグという形式を取るものの,「説明的」な感じはほとんどなく,映像の追体験のようになっているのが,やはり映像作家の映像作家たる所以ではないかと感じさせるものである。

映像がフラッシュバックのようによみがえるような印象が強いとは言え,これは小説だけで読んでもかなりいけているとは思う。だが,映画とセットで読むと,更にその面白さが増すように私には感じられた。西川は脚本も兼ねるので,セリフ回しに非常に力を入れているはずだが,そうした点が小説の執筆においても活かされているように思え,どう再構成するのかという楽しみを,映画を見た人間には与えるに違いない。

そもそも脚本がよく書けていたので,ノベライゼーションもそれなりのものにはなるとは思えたが,それでもここまで書ききる実力は,やはりこの人,只者ではない。買ったまま積んどく状態になっていた「きのうの神様」もさっさと読まねば。この小説については映画あってのものと思うので,映画と同様,星★★★★。

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