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2009年9月20日 (日)

MOONKSを批判する

出張から日本へ戻ってきたと思ったら,いきなり敵対的な主題である。

MOONKSについてどれだけの人が知っているかはわからない。市井の音楽好きがそのイニシャルを合成してできた音楽鑑賞集団である。はじめに言っておくが私は彼らの音楽観を否定するものではないし,いろんな音楽をよくご存知で,かつそこまで収集する時間的,金銭的余裕があるのは大したもんだということは認めざるをえない。

しかしである。最近の彼ら(あるいはその一部)の活動を見ていると,彼らが推奨する音楽が必ずしも普遍的な魅力を持っていないということはわかるし,ほかに聞くべきアルバムがあったとしても,それが彼ら(MOONKS)の耳に適わなければ無視されるというようなことがあるのではないかと思わせるのである。

音楽鑑賞なんて所詮個人の趣味の問題である。最終的にはいい悪いは自分で判断すればいい問題である。私は信頼すべきお知り合いの言葉には耳を傾けるが,某輸入盤ショップや某ジャズ喫茶と結託したような最近の彼らMOONKS(その中でも特定のイニシャル'O'という人物)のスタイルやメンタリティは,本質的にVenusレーベルと何ら変わりないとしか思えない。更に極論すれば,珍奇なアルバムを見つけてきては日本で独占販売をして注目を浴びる澤野商会とも同じである。

私は元来,MOONKSと深いかかわりを持つであろう寺島靖国が嫌いだったし,結局寺島の店に集うMOONKSも所詮は寺島と同じメンタリティだと思ってきた。そうした前提が正しいとしても,音楽を聞く場合のスタンスとしては,音楽はジャズだけではないし,珍盤を保有していることは別に自慢になることではないというぐらいの考え方は可能である。私から見れば寺島は結局押し付けがましいだけのオッサンに過ぎないが,最近では寺島だけでなく,MOONKSや彼らに媚を売るDUというショップに対しても不快感をおぼえているのはきっと私だけではないはずだ。

よしんば,今後MOONKSが使命感を持ってジャズという音楽を啓蒙すべくガイドブックを作らんとしているならば,それはそれで認めないわけではない。しかし,そこでは,ちゃんとベーシックな部分を押さえて話をするべきではないのか。MOONKSを信じれば,本来通るべき道を通らずとも,ジャズ,あるいは付随する音楽がわかったような気分になっている輩がいても不思議はない。しかし,それが私からすれば極めて不健康なのである。

音楽を聞くに際しては,まずは自らの審美眼を信じよと自分には言い聞かせてきた。それで足りなければ,信頼するに足る仲間を見つければよいと感じる今日この頃である。私が大学入学当初,ジャズ鑑賞系サークルに偵察(理念が合えば入ろうと思っていた)に行ったときに,自分はJim Hallが好きだと言った時の,上級生の反応を見て失望した経験がある。ジャズはColtraneを聞かなければならないという話ではないし,ギタリストならWesでなくてもいいはずだ。今はだいぶ変化したとはいえ,少なくとも30年前の私にとってはそういう価値観だったのである。人それぞれの価値観をゆがめることはできないし,人から押し付けられるべきものでもない。それを認められない彼らに私は失望を覚えたのである。

そうした経験を踏まえて言いたい。おい,MOONKS,くやしかったらSJ誌上でVenusレーベルや澤野商会をこてんぱんに叩きのめしてみればいいのだ。その上で君たちがVenusレーベルを評価するのだったら,あんたらの耳は節穴だし,そうでなければ真っ当である可能性もある。あんたたちは,それこそ珍しいアルバムを扱うのこそ自分の仕事と思っているかもしれないが,どんなに耳が優れていたとしても,人間としての節度が不足しているのだ。換言すればやり過ぎなのだ。

こんな記事にまっとうに反論されるとは思わんが,言わずにおけぬこともあるということで,随分と熱くなってしまった。いずれにしても海外のオペレーションは難しいよねと思わざるをえないこの一週間であったことの反動かもしれないが,我ながら過激である。

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ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。EVAです。
いきなりの勢いの凄まじさに後ずさりしてしまいました。(爆)
恥ずかしながら私は今日初めてこのグループの名前を知りました。
何も知らないでコメントを書くのも不味いと思い、先程彼らの紹介しているアルバムとか一応のメンツを見に行って来ました。
ハッキリ言って全くと言って良いほど私の知らない世界でした。(爆)・・・私自身が無知なのでしょうが。
そしてこのグループ名は彼らの頭文字で作っているのですね。何か意図的にモンクを連想させるようでこれは如何でしょうかね。
寺島さんに関しては私は全く評価出来ない最右翼な人なので論外です。
私も常々沢山の音楽を聴いて自分なりの尺度を持たなければいけないと思いつつ、未だゝ彷徨っていますが、最低限、人への決め付け、押しつけ行為に結び付くようなことは避けなければいけないと思います。
昔からオーディオでも何派と言うような特定の人が主張するモノを信じ、傾倒する人は多かったですが、皆さん幸せに過ごして来られれば良いですが、問題は他のことが認められなくなって視野が狭くなることですね。
何でも程々にしないと弊害が大きくなる悪い見本だと思います。
私は浅く広く皆さんの意見を参考にしつつ、自分の気持ちが奈辺にあるかを見極めて行くことが肝要だと思います。
朝から難しい話になってしまいましたね。(爆)

EVAさん,続けてこんにちは。

「何でも程々にしないと弊害が大きくなる悪い見本」というのはまさしく同感です。結局,彼らが珍盤を名盤だと煽って,もうけるのはDUまたはほかのショップという構図は私から見れば不健康です。

誰がどう見たって,彼らのセレクションは明らかに偏ってます。今後も信じるは自分とお仲間ということで私はやっていきたいと思います。少なくとも私は彼らと仲間になりたいとは思いません。むしろ,できるだけ入手可能なものでも陽の当らないものへの注目が高まるような努力をしたいと思っています。

それにしても私もかなり過激にやってしまいました。

MOONKSのOです。

ご指摘の点、かなり的を得ていると思います。

もともと音楽好きな仲間で、自費でフリーペーパーを作成したのがMOONKSの活動の始まりでした。
すべて自身で買った好きな作品のみを紹介するという活動で、今もそのスタンスはまったく同じです。
全員がサラリーマンであり、当然ギャラをいただいたり、サンプルをいただくこともありませんので、自分たちのペースで活動しています。
メンバーの趣味もまちまちで、経済的なこともあり、偏ったものが多いのは事実だと思います。
しかしMEGで集まることも稀で寺島さんと特別仲がいいといった感じも無く、また特定なショップなどと結託しているつもりも無いのですが・・・・・・
タワーレコードやHMVのフリーペーパーなどに寄稿する事もありますし、逆に結託しているように映ることがあれば何か改善しようと思います。

ただ廃盤・レア盤に関しては反響が大きすぎて弊害も多かったと思います。
あれは雑誌の企画でしたが、巻頭に多くのCDが復刻されることを願って・・・といった事をかかせていただいたのですが、やや違った方向に話題になったことはやや残念です。

僕はもともとブラジル音楽→ウエスとコーストから50年代ジャズにとっぷりはまり、今はフリージャズと民族音楽の間ぐらいがストライクです、
仕事で世界中に行くことも多く、現地のレコード店を回ることが最大の楽しみです。特にフランスの音楽は興味がつきない感じです。

長々とスイマセン

M-Oさん、ご丁寧にコメントをありがとうございます。先日の私の記事はかなり刺激的な内容で大変失礼致しました。せっかくご連絡を頂きましたので、私の思うところを書かせて頂きます。

私は皆さんの活動を否定しているのではなく、それに乗って、稀少盤には「MOONKS本掲載」なる背表紙をつけて販売するDUやそのほかのショップのスタンスこそが問題なのだと思います。すなわち、皆さんがショップと結託しているのではなく、彼らが人のふんどしで相撲を取っているということこそ問題でしょう。しかも値段だけつり上げるような結果につながっています。

音楽に関する嗜好など、人それぞれですが、MOONKSの皆さんが取り上げられるアルバム全てがもろ手を挙げて評価されるべきもののようにとらえられる風潮を作り出したメディアやショップこそが批判されるべきなのだと思います。皆さんが思ってらっしゃるのと違った方向に向かっているとお考えであれば、尚更ではないかと思います。

いろいろな方が価値観を共有できればいいと思いますが、私は最近のショップのやり方(MOONKS絶対主義と呼んでおきましょう)が気に食わない(特にDUなんて、異常に高い値段でCDを売っているのが更に気に入りません)ということが、筆が滑って皆さんの批判につながったと思って下さい。

私は皆さんの新定盤500+500も読ませて頂きましたが、首肯できるものもあれば、なんで?と思うのもあったというのが事実です。それは価値観の違いですし、あくまでもあの本は「新定盤」ですから、いわゆる名盤と言われるジャズ・クラシックを取り上げる必要はないでしょう。しかしながら、皆さんの活動への注目度が高まれば高まるほど、通り一遍の聞き方しかしない人々がわかったようにレア盤の話をすることが多くなっているように感じられてなりません。それが現代の価値観なのだとすれば仕方がないとしても、MOONKSの皆さんも膨大な音源を聞いた上で、現在のようなスタンスに至っているということをほかの人間に理解させることも重要なのではないかと感じられてなりません。

繰り返しますが、皆さんが音楽をご紹介されていることについては、私は一切問題は感じません。これからもいろいろな音源をご紹介下さればいいと思います。しかし、容易に手に入る音源でも、優れた音楽はいくらでもあるでしょうと私は思います。そういうものに多くの人の目を向ける力が皆さんにはあるはずだと思うがゆえの批判だったとお考え頂ければ幸甚です。

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