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2009年9月 5日 (土)

20世紀少年:冗長にしてとっ散らかった印象の最終作

20「20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗」('09,東宝)

監督:堤幸彦

出演:唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,平愛梨,藤木直人,石塚英彦,宮迫博之,佐々木蔵之介,山寺宏一,高橋幸宏,石橋蓮司,中村嘉葎雄,黒木瞳

私はこの映画の第1作と第2作を海外出張の飛行機の中で見て,まぁ3本目は劇場に行くか等と以前書いた(記事はこちら)ことがある。その宣言通り,今回劇場に足を運んだわけだが,これが全く何というかとにかく冗長であり,シナリオは未整理,かつ無理やり話を決着させましたという感覚が強い。脚本の長崎尚志は「自分で脚本を書いておきながら、ラストシーンで泣きました。第1章、第2章とものすごくたくさんの伏線を敷いてきましたが、最後の10分間で『こうだったのか!』とわかって頂けます」 なんて語っているようだが,私にとってはちゃんちゃらおかしい。こういうのをナルシズムと言うのである。

以前の記事でも書いたとおり,原作は長大なコミックスらしいから,それを3本とは言え,8時間程度に集約することには無理があるのではないかと思う。特に,このストーリーは極めて荒唐無稽であるが,どこにシナリオの力点を置くかによって,大きく感覚が異なってくるはずである。この第3作などはストーリーの骨格をどこに置きたいのやらさっぱりわからない。とにかく登場人物が多いので,シナリオの出来が映画の出来を決めてしまう部分があるにもかかわらず,それが全くなっていないのだからどうしようもない。

この映画,珍しいのはシアターの入口に「エンド・ロールの後にもストーリーがあるので,明りがつくまでお席でご覧下さい」とかなんとかいう案内板が立っていたことである。私は映画製作に携わった人への敬意を表する意味も込めて,決してエンド・ロールの最中に席を立つことはないが,席を立つ人は勝手に立っているのだから,そんな案内を立てること自体,私は野暮に感じる。あくまでも自己責任ではないのか。観客からのクレームに対応するための措置とは言え,どうもこういうのも気に入らない。そしてそこで描かれるのがタイム・パラドックスの世界なのだから何じゃそりゃという気にもなってしまう。

第2作で凛とした姿で可愛かった平愛梨も本作では印象が薄くなってしまったしなぁ。唐沢寿明を持ち上げるためには仕方ないかもしれないが,それでもねぇ。ライブのシーンなんて,本当にあれだけの時間を割く必要があったのかも大いに疑問。ということで星★。原作読んでりゃ違う感慨もあるかもしれないが,あいにく私は一切マンガ,劇画の類は読まないので。前2作はまだまともだと思ったが,本作はとにかくとっ散らかった印象しかない駄作。期待した私がバカでした。

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