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2009年8月 8日 (土)

祝!大西順子完全復活

Musical_moments 「楽興の時」 大西順子(Somethin' Else)

11年振りの新作だそうである。大西順子が長い沈黙に入る前に発表したのは"Fragile"だったが,私はそのサウンドは悪くないと思いながらも,巷では賛否両論渦巻いたのは間違いない事実である。しかし,なぜ彼女がかくも長き不在となっていたのかの本当の理由は藪の中である。いろいろなゴシップ話もあったが,まぁそんなことはどうでもよい。彼女がシーンにカムバックしてきたこと自体が日本のジャズ界にとってはめでたいと言っておきたい。

だがこれだけ長期間沈黙していると,一体彼女の音楽はどうなっているのかと考える,あるいは一抹の不安を感じるのが人情である。しかし,冒頭の"Hat And Beard"(Dolphyの曲を持ってくるところが彼女らしい)からして,ゴリゴリの大西順子は健在だったと安堵するとともに,思わず嬉しくなってしまった私である。ソロ・チューンには以前にないソフトなタッチも感じられないわけではないが,トリオでの演奏はまさしく彼女のファンのみならず,ジャズ好きが求める強烈なものであり,スリル満点と言ってもよい。

大西順子の登場とともに,日本ジャズ界には多くの女性ピアニストが現れてきたわけだが,久々のこの演奏を聞いても,彼女がいまだに一歩頭抜けた存在であることは実証されている。これははっきり言って「久々の」という要素を差し引いても,きっちり評価しなければならないかなりの傑作である。

9曲目までのトリオだけでもしっかりした演奏が聞けるわけだから,演奏はいいとしてもボーナス・トラックはなくてもよいような気がする。その方が"Smoke Gets in Your Eyes"の静かな余韻が利いてくるように思うのは私だけだろうか。まぁそれでもそんなことを言うのが野暮だと思えてくる胸をすくような快演集。大西順子よ,あなたはやはり凄かった。もう雲隠れはしないで,自分の道を突き進んで欲しいものである。星★★★★☆。

Recorded on April 30 & May 1, 2009 and Live at Blue Note東京 on September 14(⑩ only)

Personnel: 大西順子(p),井上陽介(b),Gene Jackson(ds),Reginald Veal(b),Herlin Riley(ds)

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コメント

このアルバムは良かったです。自分の中ではベスト3候補に入れたいぐらい。ただ、おっしゃるように、ラストのボーナストラックは、ちょっと異質ではありました。出来は良いのですけど。

いずれ、この演奏はDVDとか別CDとかで全貌をあらわしそうな気もするのですが、どうでしょうか。彼女の演奏なら何でも聴いてみたいたちですが、出不精なため、ライヴを観には行ってないんですよ。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。コメント,TBありがとうございます。

確かにこのアルバムはいいですよねぇ。11年待ったかいがあるというものです。本当に大したピアニストです。

こちらからもTBさせて頂きます。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

最後のライブ音源は。。。この演奏が一番好きだったので微妙です(不要とは言えない)(^^;;

11年ぶりの復活と言うことで(本人以上に)制作側が弱気になって、サービスてんこ盛りになってるってことなのかもしれませんね。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。

さて,最後のライブ音源,演奏が悪いというのではないんです。例えば"Kind of Blue"にボーナス・トラックっていらないだろうと思うように,なんでもかんでも付ければいいというものではないと思うわけです。

このアルバムは,9曲目までで十分に完結できるところに,意図のはっきりしないライブ音源が付いていることに私は違和感を覚えるということです。

910さんがおっしゃるように,ライブ音源をまとめて出してもらった方が,私としてははるかにすっきりすると思いますし,それは絶対に聞いてみたいですよね。だから微妙なんです。

お久しぶりです。このアルバムは彼女の嬉しい復活の1枚となりましたね。TBがうまくできればいいのですが。今後ともまたよろしくお願いします。

madameさん,貴ブログの復活を喜んでおります。また,まめにお邪魔したいと思います。当方ブログも引き続きよろしくお願いします。

TB問題なく入っておりますので,ご安心下さい。TBって相性があるので,うまくいったり,いかなかったりですが,Yahoo!ブログとココログは比較的好相性のようですよ。

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