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2009年8月30日 (日)

知らぬこととはいえ...

Lift"Lift: Live at the Village Vanguard" Chris Potter Quartet(Sunnyside)

このアルバムは多くのブロガーの皆さんが絶賛してきたアルバムである。しかし,タイミングというのか,縁というのか,私はこのアルバムをずっと聞かずにきてしまったのだが,その事実を完全に悔いたアルバムである。

なんなんだ,これは...というのが,私の最初の感想である。それは決して悪い意味ではない。よい意味で,私は本当に心の底から燃えてしまったのである。正直言ってこんな高揚感は久しく感じたことがない。

この作品の素晴らしいのは,参加した4名のミュージシャンがまさしく「猪突猛進」する姿を見事にドキュメントしたということである。確かに"Stella"のようなスタンダードも入っているが,全く普通ではない(あるいは尋常ではない)緊張感に包まれているではないか。もう誰も止められないというモードである。

そもそも冒頭のBill Stewartが書いた"7.5"からして変態な曲であるが,その他も好き者が聞いたら悶絶間違いなしの曲,フレージングの連発である。そしてラストの"Boogie Stop Shuffle"で昇天するのが筋だと強弁したくなるほどこれが凄い。とにかくこのアルバムには多言は無用だ。ただ聞けば私の感覚がわかってもらえるはずである。

実のところ,今まで私はChris Potterはリーダー作ならUndergroundのアルバムを聞いていればいいやと思っていたのだが,本作を聞いてそれが大きな間違いだったと反省されられた。はっきり言ってこのアルバムほど同じアルバムをリピートして聞きたくなったことは,ここ数年なかったことである(少なくとも4回続けて聞いた)。それを勘案すれば,私は少なくと過去5年の間に聞いたジャズ・アルバムの中で最高の一作と言いたくなるような超弩級の傑作と評価したい。誤解を恐れずに言えば,このハードボイルドと言ってもよい演奏ぶりにもろ手を挙げて賞賛したくならなければ,現代ジャズを聞くのはやめなはれと言いたくなるような作品である。まさしく星★★★★★では足りないぐらいだ。

思わず熱くなってしまったが,日本においてこのアルバムを評価したのはブロガーが主体であって,決してジャズ専門誌やジャズ評論家でないという事実は見逃してはならない。今や審美眼は絶対に私の知り合いのアマチュアのブロガーの方が商売っ気がない分,プロより上だと言いたくなってしまった。

とにかくこの作品を未聴の方は一度聞いてみて欲しいものである。欧州ジャズの人気が高い昨今ながら,どっこいアメリカでもちゃんとやっている人はいるし,彼らのパワーには欧州勢が束になっても絶対にかなわないということを実証した作品である。これはまじで最高だ(でも何を今さら言ってんのと言われそうで怖い)。

Recorded Live at the Village Vanguard, NYC on December 13 & 14, 2002

Personnel: Chris Potter(ts, b-cl), Kevin Hays(p), Scott Colley(b), Bill Stewart(ds)

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ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
アンダーグランド路線もいいのですが、こちらのメンバーはわたくしてきには、ずっとファンな方々ばかりで。。

このメンバーでの来日もいいよねぇ・・。。
って、クリポタ濃い、、出なくて、、来い!!

>欧州ジャズの人気が高い昨今ながら,どっこいアメリカでもちゃんとやっている人はいるし,彼らのパワーには欧州勢が束になっても絶対にかなわないということを実証した作品である。

まぁ、、でも、これに関しては、求めてるものが違うし、音楽性もかなり違うし。
わたくし的には、優等生な発言ではなく。。わたくしが気にいいれば。。よい、、と思ってます。
お金も関係ないし。
でも、クリポタがお金で買えるなら、、ちょっと考えるかも。(嘘)

7.5とか、、八木ブラや放し飼いでは、二年以上前から取り上げててたし。。。

トラバしちゃいました。

え!?未聴でしたか?それは珍しい。

個人的には前作までのUndergroundよりもこっちの方が好きでした。Ultrahangで横に並んだ感じかな。"7.5"を日本で初めて演奏したのは放し飼いトリオであろうというのが私の自慢です。

欧州勢云々という話が出ていますが、結構同意。北欧、東欧関係のピアノとベースはいい勝負だと思ってますが、サックスとドラムに関してはやはり米国の先鋭達のやっていることには全然かなわないんじゃないだろうか。って敵を沢山作りそうな発言をしてみました(笑)。

すずっくさん,おはようございます。TBありがとうございます。

「求めてるものが違うし、音楽性もかなり違うし。わたくし的には、優等生な発言ではなく。。わたくしが気にいいれば。。よい、、と思ってます。」

これについては,異論なしです。しかしながら,これは自戒を込めて言っている部分もありまして...。最近のアメリカのジャズはあんまり面白くないとか言って,欧州に走りがちな自分に対して,こういうのもちゃんと聞いてから判断しないといかんという意味も込めてと思っております。

やぎ@でかい方さん,おはようございます。

「"7.5"を日本で初めて演奏したのは放し飼いトリオであろうというのが私の自慢」

これは自慢していいでしょうなぁ。慧眼です。

「サックスとドラムに関してはやはり米国の先鋭達のやっていることには全然かなわないんじゃないだろうか。って敵を沢山作りそうな発言」

確かに。欧州の演奏レベルが極めて高いのは認めつつも,私が本文にも書いた「パワー」という点では,追いつきたくても追いつけない部分はやはりあるのではないかと思います,と私も敵を作りそうな発言。いずれにしても,本当に久しぶりに高揚感を味わわせてもらいました。

今晩は。EVAです。
これは全然知りませんでした。今早速注文しました。アマゾンでは1点だけしか残っていませんでした。coldsweats01
又聴いたらアップします、って未だ残っていますけれど...。
又紹介お願いします。(爆)

EVAさん,こんばんは。EVAさんのご趣味がいかなるものかつかみ切れていませんので何とも言えませんが,お気に召せば幸いです(ちょっと心配)。

とにかく私の感覚は記事にも書いたとおり,『猪突猛進」です。これほど勢いのある演奏は滅多に聞けません。

今晩は。EVAです。今日このCD到着しました。
今聴きながら書いています。
>『猪突猛進」
私も猪突猛進大好きです。J・C・・・ジェームス・カーターみたいで好みのタイプです。(爆)
出来れば音量を上げて聴きたい、ですね。
又この延長線上を含め、紹介を楽しみにしています。

EVAさん、こんばんは。燃えよEVAさん!なんて言いたくなりますが、是非お聞きになった後の感想をどうぞ。最高ですよねぇ。違いました?

やっと今になって聴いていますが、スタジオ録音もいいけれど、このメンバーでのライヴはかなりいいですねえ。やっぱりスタジオとライヴと、スタンスを変えて演奏しているのだなあ、と思いました。こうなると次はどうだろう、と楽しみでもあります。

クリ・ポタはまだあと3枚手元にあるので、順番に聴いていきたいと思ってます。

TBが今入らないようなので、あとで再トライさせていただきます。

910さん,こんにちは。TB不調ですか?ココログ同士なのに変ですね。

このライブはやはり燃えますよねぇ。それまでもクリポタを聞いてなかったわけではありませんでしたが,Undergroundのライブ盤とこれで彼に完全にはまりました。

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