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2009年7月 7日 (火)

ポップな選曲のJack Wilkinsの新作は???である。

Jack_wilkins "Until It's Time" Jack Wilkins(Maxjazz)

このブログでも何度かJack Wilkinsについては書いてきたが,素晴らしいテクニシャンにもかかわらず,やっぱりメジャーになれないまま,ここまで来てしまった気がする。そのJack Wilkinsはここ数年目立った新譜を出すわけでもなく,一体どうしているのかと思っていたところに,良心的なレーベルと言ってよいMaxjazzから久々の新譜の登場である。しかも今回は注目すべきことにBrian BladeのバンドのJon Cowherdが参加していることもあって,俄然期待値が高くなった私である。ジャケもなかなか雰囲気あるし。

しかし,一曲目を聞いて,何だか様子が違うことに気がつく。何てたってBurt Bacharach作"Arthur's Theme",即ちCrisotopher Crossが歌った「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」である。おいおい,何て曲をやるんだと突っ込みたくなるが,Wilkinsのギターの音色がこれまた今までと違って軽く聞こえるのである。これは一体どうしたことなのか?でもこれは私がそう感じただけで,実は大したことではなかったのかもしれないが,でもやっぱり何かが違う。軽さのもとはこの曲だけに参加するSamuel Torresのコンガだという話もあるが,それでも何とも言えない薄っぺらい感覚を覚えるのはきっと私だけではないはずだ。

続くのは珍しくも"My Fair Lady"から"Show Me"である。この曲もジャズ的感覚は薄い曲だと思う(普通,このミュージカルでジャズにアダプテーションされるのは"I've Grown Accustomed to Your Face"である)が,アドリブ・フレーズはジャズ的なのでおぉっ,こう来るかいと思いたくもなるのだが,次がまたJames Taylor作"Blossom"がプロデューサーを兼ねるJeff Baroneのアコギのイントロで始まるという具合で,一体,このアルバムは何をしたいのかがよくわからないのである。8曲目で「エリーゼのために」が出てくるに至って,この???感は頂点に達してしまったが,何とも不思議なアルバムと言わざるをえない。"Airegin"なんて嬉しくなるだけに,このとっちらかった感覚は何とも惜しい。

このアルバムを聞くに及んで,やはりこの人はプロデューサーに恵まれないのだと改めて強く思ったが,私ならもう少し違う曲を選ぶはずだ。しかもJon Cowherdも十分に活かされているとは思えないし,私はWilkinsのファンとしてもうちょっと何とかしてくれと言いたくなってしまった。彼には頑張って欲しいが,これではもうアルバムを買いたくなくなるというもの。全部が全部悪いわけではないが,裏切られたという感覚も強く星★★。困ったものである。

Recorded on October 12, 2006

Personnel: Jack Wilkins(g), Jon Cowherd(p, org), Steve Laspina(b), Mark Ferber(ds), Jeff Barone(g), Samuel Torres(perc)

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