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2009年7月13日 (月)

軽くてポップなCarla Bley

Carla_bley "Heavy Heart" Carla Bley(Watt)

Carla Bleyというミュージシャンは,イメージ的に取っつきにくいところがあって,結構多くの人にとって敷居が高いミュージシャンとなっていないだろうか。少なくとも私にとっては"Jazz Composers Orchestra"や"Escalator Over the Hill",更にはCharlie HadenとのLiberation Music Orchestraのイメージが強過ぎて,ついつい敬遠しがちなミュージシャンとなってしまった。しかし,昔ジャズ喫茶でよく聞いた"Live!"等はそんなイメージばかりではないことを示すアルバムだったと思うが,それでも敢えて積極的に購入しようという気にはならなかった。

しかし,このアルバムを中古盤屋で840円(更に200円引きセール中で640円である)という価格で見つけ,まぁそれならいいかということでゲットしてきたのだが,このアルバムは,私が彼女に抱いていたイメージを覆すようなポップな演奏集となっている。これはメンバーにもよるところが大きいとは言え,作編曲はすべてCarlaによるものだから,これも彼女の本質の一つということにはなろう。

何と言っても冒頭の"Light or Dark"からして,相当キャッチーと言ってもよいほどのメロディ・ラインがSteve Slagleによって奏でられると,今まで私が抱いていたCarlaのイメージとの落差に思わずのけぞるが,そういうことを無視すれば,これはかなり楽しいアルバムである。更に,このアルバムのポップな感覚を増しているのがHiram Bullockのギターのように思える。また,Kenny Kirklandのピアノの明るいタッチ,加えてCarla本人によるオルガン,シンセサイザーの響き等,かなりの点でフュージョン・タッチが濃厚と言ってもよいだろう。この音楽であれば,もう少しセールスが上がってもよさそうなものだが,やはり彼女の従来のイメージがこの音楽を想像させることの妨げになっていることは間違いないだろう。

いずれにしても,本作を聞いて予断の恐ろしさというのを実感してしまったが,それにしても,さまざまな音楽性をこなすこの人の頭の中は一体どうなっているのかという疑問が湧いてくることも一方では事実である。しかし,そんなことは忘れて,この音楽の軽くてポップな楽しさに身を委ねるのもよいだろう。ちなみに特に前半の響きは暑い夏にぴったりって感じで,これがまたイメージと異なるのだ(なんてまだ言っている)が,これからの季節に,この音楽をCDショップで掛けたら,意外と注目を浴びて,結構な数の人間がジャケを見に来るかもしれないなぁ。"Starting Again"なんて,スリリングな展開も聞けてこれもなかなかよい,最後のタイトル・トラックも締めくくりの曲としてはかなりいけている。Steve Slagleの吹きまくりぶりにはPhil Woodsかっと突っ込んだ上で,思わず笑ってしまうほどだが,まぁこういうのをドラマチックというのだろう。星★★★★。ということで,十分元は取れたのは間違いないので,ほかのも聞いてみようかなぁ。

Recorded in Septembr and October 1983

Personnel: Carla Bley(org, synth), Steve Slagle(as, bs, fl), Hiram Bullock(g), Gary Valente(tb), Kenny Kirkland(p), Steve Swallow(b), Victor Lewis(ds), Manolo Badrena(perc), Mihael Mantler(tp), Earl McIntyre(tuba)

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ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

Toshiyaさん、続けてお邪魔致します。

スティーブさん、カルラさん関連の記事から、恐縮ですが、一昨日の演奏会の様子をお知らせしたいと思います。

前半はスティーブさんとカルラさんのデュオで、休憩後の第2部は、サックスとギターが入ってのカルテットでした。ステージ後方に、長いスクリーンが垂れ下がっていて、演奏中に光りの映像と共に音楽を楽しむことが出来ました。影絵というのかもしれませんが、花火、滝、鳥、雨などの自然がモチーフになっていて色とりどりでとても素敵でした。

開演の一時間前に並んで、前列中央の席をゲット。ホールではなくパビリオンでしたので、スティーブさんのほぼ5mくらい前で演奏を見ることができました。席は、全て売り切れで、満員御礼です。

バスギターのソロ演奏というのが、全くピンとこなかったので、とても興味深深でした。2年前に見たロストコードのメンバーでの演奏で、スティーブさんが何処に立って何の楽器を弾いたのかも記憶がゼロでしたので(演奏後の食事回で、スティーブさんの存在を知った程度です)、今回はバッチリと集中して聞けて見れて何よりでした。

何よりもスティーブさんとカルラさん、本当にラブラブでした~♪♪ 演奏前もホール内を手をつないで歩いていたし、舞台を降りる際にもスティーブさんがカルラさんの手をとって常にリードしてました。演奏もカルラさんが楽譜に噛り付いてピアノを弾いているのを横目で見ながら、常に絶妙ななリズムをギターで刻んでいるように見受けられました。

曲に関しては、私にはとても聞きやすい、それも何処と泣く甘く切ないメロディックなものばかり。。感激しっぱなしでした。ベースとピアノのコンビで演奏を聞くのも初めてですが、マイナーだったバスギターのイメージが一気に吹っ飛んでしまいました。

今回のリーダーはスティーブさんで、演奏した曲も全て彼の曲らしいです。ところどころ、観衆に曲についての説明をしてくれました。前半では、カルラとは、1960年代にコーヒーショップで、良く二人で演奏したものだ。でも、我々のデュオ演奏が聞けるのは今回が最後。皆さんはラッキーですよ。何て言ってました。二人のデュオがすっかり気に入ってしまった自分として、え~。もっと今後もやってほしい!と望むばかりです。

後半のカルテットでは、カルラさんはオルガン。サックス奏者が中央に。スティーブさんと並んでギター奏者が横に並びました。やはりサックスが入った為、ギター二人の音量が減ってしまったような気がしました。それでも、途中、ギター2本のソロは格好良かったです!ただ、この間、サックス奏者が端に避けてくれたら、ギター二人が良く見えたのに。。と思いました。2分くらいはあったと思います。奏者はサックスを脇に抱えてただ立っていた様に見受けられたので、少し変な印象を持ってしまいました。

プログラム全体としては、ベース主体の選曲だったように思います。サックスもオルガンも音量控えめに演奏していたのが良く分かりました。

ということで、これまでのギターに関して、立ち位置にもよるのでしょうが、何処と泣く目立たない存在で、リズムを奏でる役割くらいにしか思っていなかったのですが、すっかりイメージが変わりました。次回からのジャズ演奏会では、自分なりに見方も変わりそうな気がします。

12月にスティーブさん、NDRビックバンド他で演奏があります。スティーブさんだけなら、ちょっと。。と思いましたが、アダムも参加予定なので、見に行く予定です。その際に、一昨日のプログラムで、何と言う曲を演奏したのかを是非スティーブさんに聞いて見たいと思います。

一昨日と同じプログラムでまた聞きに行きたくなるようなそんな演奏会でした。

記事にされているアルバムですが、カルラさんのポップス調なんですね♪ 何処かで見つけたら、購入して見たいと思います。

Laieさん,再びこんばんは。Steve Swallowのベースはかなり個性的です。現代のベースではどちらかというと少数派に属するスタイリストではないかと思います。

Swallowとビッグバンドと言えば,Bohuslan Big Bandとやった"Swallow Songs"というアルバムがありますが,そんな感じでやるんでしょうかねぇ。と言いつつ私は聞いたことがないですが。でもいいですよね。そんなプログラム,日本ではほとんどお目にかかれませんから。

ちなみにここで紹介したアルバム,ポップではありますが,決してポップスではありませんので念のため。禅問答みたいですが。

Toyhiyaさん、こんにちは。

御丁寧なメール、頂戴致しました。ありがとうございます。

何しろバスギターのソロ演奏のイメージが全くなかっただけに頭の中は、?マークだらけでした(笑)。翌日、ユーテューブで二人の演奏を聞いて見たものの、何と言う曲だったっけ。。という始末。曲目判明は、12月までのお預けになりそうです。

ジェリーさんのCDですが、どうぞ義務感を感じられませんようにお願い致します。私の方も何かお礼の品を考えたいと思っています。やはり、音楽CDか何かが良いかな、と思いますが。。ネットで何でも注文出来るとは言え、こちらにしかなさそうな物があるようでしたら、是非おっしゃって下さい。

明日からまた御出張ですね。本~当にお疲れ様です。

今回はホテルがビンゴだと良いですね!そうそう、飛行機の中の最初の飲み物は、必ずトマトジュースです。普段そんなに飲まないだけに、自分でも不思議な現象です。。

それでは、旅の無事をお祈りしています。

Laieさん,こんばんは。

今回の宿泊は多少は真っ当なチェーンを選んでいるので,まぁ問題ないと期待します。

トマト・ジュースは私も好物で,日頃は家でよく飲んでおります。しかし,空港のラウンジなどではトマト・ジュースと言っても,もっぱらブラディ・マリーを自作している私です。タバスコとウスター・ソースはあるのですが,本当はセロリも置いておいてほしいなんてわがままなことを考えております。

長旅は辛いですが,乗り切るしかありません。さて,次はどこからになるでしょうか。

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