最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 追悼,Michael Jackson | トップページ | Jewelによる癒しの子守唄 »

2009年6月28日 (日)

Down Beat誌でたどるMiles Davisの変遷

Miles_davis 「マイルス・デイヴィス・リーダー:ダウンビート誌に残された全記録」フランク・アルカイヤー編,上西園誠訳(シンコーミュージックエンタタインメント)

この本は米国Down Beat誌に掲載されたMiles Davis関連の記事を集成したものであり,古い記事はCharlie Parkerとの演奏のレビューを記した1946年にまでさかのぼっている。それから,Milesの死後までの長年に渡って,Down BeatにどのようにMiesが評価されてきたのか,どのようなニュースが掲載されてきたのかを見るだけでも面白い。

アルバムの評価も,どこかの国のジャズ誌とは異なり,評者の視点が明確で辛口な批評も見受けられるのは面白いし,例えば'Four' & Moreのような作品が,評者Mike Zwerinにその演奏スピードが嫌われて★★★☆となっている(評価対象はリズム・セクションだけだなんて言い切っているし...)のはへぇ~って感じである。

しかし,本書を通じて最も面白く興味深かったのは,Milesによるブラインドフォールド・テストである。これを読めば,Milesがいかに勉強熱心で,優れた聴覚を持っていたかがわかるのである。100%的中とは言わずとも,かなりの確率で言い当てているのは,これはやはり大したものである。スタイリスト,Miles Davisもちゃんと過去や同時代のミュージシャンには耳を傾けていたことがよくわかるのである。もちろん,Milesらしい辛辣な表現も見受けられるが,それはそれでMilesらしいということになろう。

私は何でもかんでもMilesならいいというクチではないし,彼の亡くなる前のAvery Fisher Hallでの演奏なんて,拍手をする気にもなれなかったというのが正直なところである。それでも,やはりMilesの業績は認めざるをえないし,私にとっても最も重要なミュージシャンの一人である。そんな彼の歴史を紐解くのにはちょうどよい1冊だと思う。さまざまな評者がさまざまな視点で語っていることは,偏りを排除するという点でもよかった。重くて,値段も安くないが,出張の暇つぶし等にはちょうどよい。でも先日紹介した「ハードバップ大学」の方が,読み物としては面白かったというのが正直なところなので星★★★★。しかし,この原書が$24.95ってのはちと高いようにも思えるな~。それを考えれば¥3,150はまぁ仕方がないか。

« 追悼,Michael Jackson | トップページ | Jewelによる癒しの子守唄 »

ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/45467276

この記事へのトラックバック一覧です: Down Beat誌でたどるMiles Davisの変遷:

« 追悼,Michael Jackson | トップページ | Jewelによる癒しの子守唄 »

Amazon検索

2017年おすすめ作