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2009年6月 3日 (水)

Bob Bergが吹きまくるポーランドでのライブ盤

Acoustic_quartet_2 "Exciting Story" Acoustic Quartet(Walk Away)

バンド名だけみるとなんのこっちゃと思わせるこのアルバムはテナーサックスの聖地,新橋Bar D2のマスターから教えて頂いたアルバムである。マスター得意の「これご存知ですか」攻撃を受け,私は「いつも通り」全く知らなかったアルバムなのだが,Bob Bergのワンホーンで,5曲中3曲ながらJoey Calderazzoもピアノを弾いているではないか。う~む,これだけで食指が動くのに,お店で聞かせて頂いた冒頭の「枯葉」からBob Berg吹きまくりである。"Invitation"も引用しながらブリブリ吹かれて思わず昇天寸前となった私であった。とは言え,ポーランド原盤らしいこのアルバムが入手できるのか心配だったのだが,時間は掛っても某サイトで意外に容易に入手できた。

このアルバムはポーランドのリズムにアメリカ人のサックス,ピアノが加わるという編成になっているが,ベースもドラムスも現地ではそれなりに有名な人たちのようである。特にドラムスのKrzysztof Zawadzkiは自らフュージョン・バンドWalk Away(本作のレーベルとは何らかのつながりがあるのだろう)のリーダーも務めているらしいし,フュージョン系の著名な連中(Scott Henderson,Bill Evans,Dean Brown,更にはMetro!等)とも共演経験豊富である。ZawadzkiのWebサイトには,この演奏のリーダーは彼だったと書いてあるので,彼が米国人ミュージシャンの招聘の責任者だったということか。フュージョン・バンドのリーダーとしての特質は2曲目"Sixth Sense"等によく表れているように思う。そもそもこの曲がDave WecklとOtmaro Ruizの共作らしいから,普通の4ビートにはならないのは当たり前だが。

いずれにしても,最初の2曲はピアノがDavid Kikoski,残りの3曲がCalderazzoという構成である。それにしても,よくもこれだけブイブイ言わせるような曲を揃えたものである。3,4曲目はベースのAndrezj Cudzichのオリジナル(この2曲がやや地味である)だが,全編を通じてのハード・ブローイング曲のオン・パレードである。

その中で,私の注目はCalderazzoのピアノということになるのだが,それよりも何よりもこのアルバムはBob Bergの吹きっぷりの方が上回るという感じだろうか。最後は何てたって"Impressions"だし。そもそも2曲参加のKikoskiもかなり激しい。一体どうなってるんだって感じである。こんな演奏を聞かせれば,Kikoskiも絶対日本でも人気が出ると思うのだが。Calderazzoは悪くはないが,もっと飛ばしてもよさそうにも思う。尚,タイトル・トラックでは珍しくCalderazzoがエレクトリック・ピアノを弾いており,Acoustic Quartetと名乗りながら,単なるバップ・バンドでは決してないことがわかる。これはKrzysztof Zawadzkiのフュージョン指向の反映と考えるべきだろう。

このアルバムはかなり騒々しいと言ってもいいぐらいのハード・ブローイングだが,全編聞けば相当の満腹感を味わえるはずである。特にBob Bergのファンは必聴,必携のアルバムだと思う。星★★★★。

Recorded in Glogow on November 29, 1996 and in Warsaw on December 5, 1996

Personnel: Bob Berg(ts), David Kikoski(p), Joey Calderazzo(p,el-p), Andrzej Cudzich(b), Krzysztof Zawadzki(ds)

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