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2009年5月23日 (土)

Ramblin' Jack Elliott:爺さんが放った大傑作

Ramblin_jack_elliot "A Stranger Here" Ramblin' Jack Elliott(Anti-)

Ramblin' Jack Elliott,1931年生まれ,今年で78歳になる爺さんである。素晴らしい新作をものにしたBob Dylanにすら影響を与えたと言われるベテラン・フォーク・シンガーが,自らも素晴らしい傑作を放った。これは無茶苦茶よい。最高である。

本作はJoe Henryのプロデュースのもと,Elliotが世界恐慌期のオールド・ブルーズばかりを歌ったアルバムである。世界恐慌と現在の金融危機を重ねたわけではあるまがい,これが素晴らしい歌唱である。人生の年輪を重ねなければ,こんなブルーズは歌えまいと断言してしまおう。

Joe Henryは先日紹介したAllen Toussaint盤も素晴らしいプロダクションぶりだったが,アルバム単位としてはむしろこちらの方が優れていると思わせるような出来である。Elliotのバックを固めるのはいつものJoe Henry一派(Henryはプロデュースに徹しているようだが...)にDavid HidalgoとVan Dyk Parksとあっては,アメリカン・ミュージック好きにとっては悪かろうはずがないのであるが,その伴奏をはるかに上回るElliottの渋い歌いっぷりこそが本作のハイライトである。この音楽に多言は無用。これこそ傑作。確実に私は今年のベスト作に推すであろう。星★★★★★以外にありえない。本作も含めて今年はアメリカン・ロック,SSW/フォーク系のアルバムは大豊作である。素晴らしいことである。こんなアルバムをプロデュースしてしまったJoe Henry,やはり恐るべし。さぁ,皆さんだまされたと思ってこのアルバムを買いましょう。知らなければ損をするような傑作。但し,渋過ぎてお子ちゃまにはお勧めできないが。

いずれにしても,Joe Henryプロデュース,あるいはAnti-レーベルからの作品はほとんどはずれがない。最も信頼のおける制作者,レーベルという地位を確実に私の中で築きつつある。これからもこの調子でやってもらいたいものである。

それにしても,80歳に近づきながら,こんな傑作を生み出せるミュージシャンというのはまさに素晴らしい職業である。ジャンルは違うが傑作"The Gran Torino"を作ったClint Eastwoodは1930年生まれであり,ほぼElliottと同年代というのが凄い。アメリカン爺さん恐るべし。彼らをみならって,私も音楽,映画やさまざまな文化とクロスしながらクリエイティブに年を取りたいものである。

Recorded on July 21-24 and 27-29, 2008

Personnel: Ramblin' Jack Elliott(vo, g), Greg Leisz(g, mandolin, mandola, dobro, weissenborn), David Piltch(b), Jay Bellrose(ds, perc), Keefus Ciancia(p, key), David Hidalgo(g, accor), Van Dyke Parks(p, vib)

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