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2009年5月13日 (水)

こんな演奏を未発表にしておいたなんてほとんど犯罪行為である

Wr "Live & Unreleased" Weather Report (Columbia)

このアルバムをiPodに突っ込んで,通勤途上で久々に聞いたのだが,やはりこれはかなりよい。このアルバムが発売された当時,私はAmazonのレビューに次のように書いているが,感想そのものは大きく変わってはいない。

「本アルバムは,70年代中期から80年代の優れたパフォーマンスを記録しており,Wayne Shorterのサックス・ソロを聴くだけでも価値はある。また,各々の時代のリズム・セクションを比較する楽しみもあり,中でもAlphonso Johnson - Chester Thompsonのファンキーな"Black Market"(の主要)リズム隊のライブは貴重。ただ,Weatherのキャリアを俯瞰するのであれば,Miroslav Vitous在籍時の初期の演奏を1曲でも含めるべきであり,その点だけが惜しまれる。」

WRと言えば,Jaco Pastorius在籍時が最もポピュラーなのはよくわかるのだが,私はJaco加入前の演奏はもっと評価すべきではないかと思っている。Vitous在籍時の鋭い演奏もよいが,特にAlphonso Johnson在籍時はポップ度を増しながらも,ChesterやNduguというファンキーなビートも叩けるドラマーとの相性もよく,かなり楽しめてしまうのである。私は「幻祭夜話」(凄い邦題である)なんて,結構好きだったもんなぁ(初めて買ったWRのアルバムが実はこれである)。

また,後期のBailey~Hakimのリズム隊は私が目撃した唯一のWRライブ時のメンツによるものであり,非常に懐かしい。ここでの演奏を聞いていても,あの時のよみうりランドでの演奏が鮮明に蘇ってくるのである。

確かにここにVitous在籍時のハイブラウな演奏が組み入れられれば,サウンドの系列に大きな違いが生じ,アルバムとしての一貫性が保てなくなるという考えがプロデューサーとしてのZawinul~Shorterの判断としてあったのかもしれない。確かにここに"Live in Tokyo"の如き演奏が差し挟まれても,イメージは違う。しかし,どうせここまでやるんだったら,年代(ベーシストと言ってもよい)別に1枚ずつの4枚組(Vitous,Johnson,Jaco,Baileyで4枚である)にでもしてくれれば,キャリア全体を回顧することができたのにと思ってしまう。それほど,この2枚組に収められた演奏のレベルは高いのである。

いずれにしても,こんな演奏が未発表のまま眠っていたなんてことが今となっては信じられないが,このようなお宝音源はまだまだ倉庫に眠っているのではないかと期待もしたくなるような快作。もっともっと探して発掘くれないものだろうか。期待も込めて星★★★★☆。

Recorded between 1975 and 1983

Personnel: Wayne Shorter(ts, ss), Josef Zawinul(key), Alphonso Johnson(b, stick), Jaco Pastorius(b), Victor Bailey(b), Chester Thompson(ds), Alex Acuna(ds, perc), Ndugu Leon Chancler(ds), Peter Erskine(ds), Manolo Badrena(perc), Robert Thomas(perc), Jose Rossy(perc)

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コメント

音楽狂さん、こんにちはWRのライブはジャコで2回日本公演をみました。こんなサウンドがライブでできるのかととても興奮しました。(特に8:30の時)
アルバムをLPで買っていたので、ずいぶん後のにでたこのアルバム確かに面白かったし、ベースの流れで見るみかたはあるのんで1アルバムで聴けるのはよかったですね。
私も聴きなおすとAlphonsoがよいのに驚きますし、ベイリーの上手さも驚きです。
ジャコはまるで別なものがあった訳ですね。
ヴィトゥスに関してはもっと別の視点で語らなければいけないかもと思います。

monakaさん,こんばんは。

このライブ盤,非常にレベルが高くて楽しめました。特にAlphonso JohnsonはJacoの陰に隠れてしまっていますが,この人がいたときのWRってポップなんだけれども,ポップなだけではない何かがあったように思えます。

続編を期待しましょう。

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