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2009年5月18日 (月)

David FriesenのInner Cityレーベル作が再発されていたようである

David_friesen "Waterfall Rainbows" David Friesen(Inner City)

私にとってDavid Friesenというベーシストは,Inner Cityレーベルの諸作と紐づいているというのが実情である。なぜならば,ちょうど私がスイング・ジャーナル誌を購読し始めた1978年頃,Friesenの同レーベル作が結構評判になっていたからである。本アルバム然り,Steve Gadd参加というのが不思議な"Star Dance"然りである。このアルバムは当時「虹の階」という邦題でリリースされたと記憶しているが,私はまだまだジャズを聞き始めだったので,このアルバムには手を出さず,その後ジャズ喫茶に通うようになって何度か聞いたことがある。しかし,その頃はこのアルバムの何がいいのかよくわからなかったというのが実態である。

だが,発売から30年以上が経過して,このアルバムが気になっていた理由としては,本作にRalph Townerが参加しているからにほかならない。と言っても,中古盤でもあまり見たことがないし,CD化の望みなんてほぼないだろうと思っていたら,何のことはない。昨年,他のInner Cityレーベルのアルバムとともに再発されていたようである。それに気付いて,"Star Dance"ともども購入と相成った。それにしてもなんでこの時期に再発になったのかは全く謎だし,一体誰が買うのかと心配になってしまう(買っている自分はさておきである)。

このアルバムを今聞いてみて思うのは,フォーク・タッチからしてOregonとの音楽的同質性ではないかと思う。もちろん,TownerやMcCandlessの参加がそういう響きを生み出していることは間違いなかろうが,それにしても70年代という時代にこうしたどちらかと言うと地味で牧歌的な音楽が生まれた理由はなんだったのだろうかと思ってしまうが,私は喧騒に満ちた現在こそ,こうした音楽が聞きたくなるのではないかと考えてしまう。

それでもってTownerの出番は2曲。冒頭の"Spring Wind"で12弦を聞かせ,6曲目"Song of Switzerland"ではクラシック・ギターでFriesenとのデュオである。どちらもTownerらしい演奏であるが,12弦の方はミキシングのレベルがやや低くて,Townerファンとしてはもう少しクリアな音で聞きたかった。まぁしかし,ここは再発されてこの演奏が聞けるだけで喜ぶべきだろう。

意外なのはタイトル・トラックでフルートを聞かせるNick Brignolaである。Nick Brignolaと言えば"Bariton Madness"である。当該アルバムでPeppr Adamsとバリトンのバトルでブイブイ言わせていたBrignolaがフルートで結構いいソロを聞かせるというのは意表を突いている(ということで,"Baritone Madness"を思い出し,eBayで買ってしまった私...。バカにつける薬はない?)。また,ドラムスがBob Mosesだったりして,なんか不思議なメンツのアルバムだなぁとは思いつつ,結構このサウンドは悪くなかった。星★★★☆。

Recorded in June & August, 1977

Personnel: David Friesen(b), Ralph Towner(g), John Stowell(g), Paul McCandress(oboe, english horn, b-cl), Nick Brignola(fl), Bobby Moses(ds), Jim Saporito(perc)

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コメント

Toshiyaさん こんばんは

最近の多方面に亘る活発な記事アップ、まさに『バリトン・マッドネス』に於けるアドリブの応酬、“怒涛”の感がありますね。

マクラフリン、ヤコブ・カールソン、マーク・コープランド、ウェザー・リポートあたりでコメントをしようかと思いきや機を逸しました。

この盤の自然回帰的なタッチですが多分に時代性があると思いますが、いつの時代でも不変なものではないかとも考えるものです。私もアナログ時代に聴きこんだ盤ですが、きょう日CD化されて聴くとまた違った感興があります。

ところで『バリトン・マッドネス』がCD化されたのですか? これも擦り切れるほど聴いた盤故、嬉しい情報です。ありがとうございました。 
山帽子拝

山帽子さん,おはようございます。

すみません。誤解させてしまったようですが,私がeBayで落としたのは"Baritone Madness"のLPです。さすがにCD化は難しいかと。これからもLPで聞いてまいりましょう。

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