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2009年5月22日 (金)

素晴らしかったBrian Bladeの歌モノ・アルバム

Mama_rosa "Mama Rosa" Brian Blade(Verve Forecast)

私はBrian Blade Felloshipのアルバム群は極めて高く評価していて,かなり好きなバンドの一つと言ってよい。そんな私でも,このアルバムを購入することに躊躇がなかったかと言えば,それは嘘になる。なぜならば,これはBrian Bladeによる歌モノ・アルバム,あるいはシンガー・ソングライターとしてのBrian Bladeのアルバムだからである。いくらドラマーとしては最高だと思い,DylanやJoniのバックすら務めるのであるから,そうした音楽性は持っているだろうとも想像し,そう言えばWoflgang Muthspielとのアルバムでもギターを弾いていたなぁなどと思い出してもである。やはりこれには不安があった。

しか~し,である。このアルバム,実に素晴らしい出来ではないか。Daniel Lanoisが絡んでいるだけのことはあって,彼のアルバムとも同質のアンビエンスさえ感じさせるが,これには正直参った。ひれ伏した。私は,アメリカン・ロック,特にSSW系の音楽も好きな人間であるが,そんな嗜好を持つ私が聞いてもこれはよい。私はFellowshipの三作目を評して「私はアメリカン・ロックやシンガー・ソング・ライターも好きだが,そうした音楽との境界を軽く越境して,素晴らしいミクスチャー音楽をデリバリーしているのがこのバンド」だと書いた(記事はこちら)が,その要因はこういう音楽もやれるBladeの特質にあったのだと思うし,その評価は間違っていなかったと思う。また,Daniel Lanoisの"Here Is What Is"を「原風景的サウンド」と呼んだ(記事はこちら)が,そうした要素もこのアルバムには強く感じられるのである。どちらのアルバムも評価している私にとって,このアルバムの評価が高くなるのは当然と言えば当然のことである。

もちろん,ドラマーとしてのBrian Bladeを期待したら,このアルバムは裏切りとしか思えまい。だが,これもBladeのミュージシャンシップの一部であるということであり,こうした懐の広さが,彼の素晴らしいドラミングを生む「もと」となっているのだと思えば,腹も立たない。トータル・ミュージシャンとしての実力を遺憾なく発揮しているのだから,これは評価すべきである。

ギターも歌も作曲も,これは大したものだと言わざるをえないし,ドラマーの余芸の範囲は越えている。よって,たとえこれがBladeのアルバムでなかったとしても,私はこのアルバムを高く評価していると思う。私にとっては今年度ベスト作候補の一つに入ってきそうなアルバムである。星★★★★★。

Personnel: Brian Blade(vo, g, ds), Daniel Lanois(g, pedal steel, b), Geoffrey Moore(g), Kurt Rosenwinkel(g), Greg Leisz(pedal & lap steel, weissenborn), Patrick Smith(pedal steel), Aaron Embry(p, vo), John Cowherd(p, org), Chris Thomas(b), Kelly Jones(vo), John Bgham(vo), Daryl Johnson(vo), Rocco Deluca(vo), Dave Coleman(MXR operator), Adam Samuels(processing), Tucker Martine(processing)

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