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2009年5月 2日 (土)

老いてますます盛んなBob Dylan

Dylan "Together through Life" Bob Dylan (Columbia)

昨日,Mike MainieriのL'Imageのことを高齢者バンドだと揶揄したばかりだが,Bob Dylanだって高齢者である。何てったって今年で68歳だ。にもかかわらず,ここで展開されている音楽のエッジの立ち方は半端ではない。同じように年を取りながら,どうしてこうも違うのか。本当にこの人の頭の中はどうなっているのか謎である。還暦を過ぎて,この人の創造力には全く衰えるところがないと感じさせるのが凄い。

冒頭の"Beyond Here Lies Nothin'"からしてまずその音圧に驚かされるとともに,かなりヘビーなロックを感じさせる曲調である。まずこの1曲を聞いただけで,傑作の予感がプンプンする。

このアルバムにはLos LobosからDavid Hidalgoが参加する一方,Tom Petty & the HeartbreakersからMike Campbellが客演し,サウンドがどうなるのかが興味深いところであるが,レギュラー・バンドの連中とも絶妙なブレンドを示しており,まるで彼らもレギュラーのメンツのようでもある。Hidalgoが参加しているからと言って,テックス・メックス的な響きは決して濃厚ではなく,ルーツ・ロック的と言った方が適切ではないかと思う。そもそも私はMike Campbellというギタリストがかなり好きなので,彼がいることによる効果もあるとは思うが,それにしてもこれはいけている。

そうしたバンドの伴奏に乗って,様々なタイプの曲をDylanが歌っているのだが,サウンドに一貫性が保たれているので,とっ散らかった印象はない。むしろ強調したいのは粒の揃った曲で聞かれるDylanの力強さである。冒頭に書いたとおり,とても70近いオヤジの仕事ではない。このアルバムを全編聞いていくと,どこから切ってもレベルが高いことがわかるだろう。シャッフルすれば特にそういうことがわかるのではないかと思う。私はBob Dylanの大ファンというわけではないのだが,これだけレベルの高いアルバムを聞かされては,やはり参りましたと言わざるをえまい。星★★★★★を謹呈してしまおう。

ところで,私が購入したのはボーナスCD/DVD付きのバージョン(レギュラー盤と価格差が大してなかったのだ)だが,オマケなしでもこれは十分楽しめる作品だと思う。

Personnel: Bob Dylan(vo, g, p), Mike Campbell(g, mandolin), David Hidalgo(accordion, g), Donny Herron(steel-g, banjo, mandolin, tp), Tony Garnier(b), George Recile(ds)

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コメント

復活

ディランの新作ですか?! 嘗てディランを神のように(?)聴いた私としては変節した信仰家のようにどこか後ろめたい感じがします。ディランを最後に聴いたのは“インフィデル”だったか? 今だ好いと思うのは“ローリング・サンダー・レビュー”、音質の難も含めその粗(荒)さ、その力量に圧倒されます。

この文章を読み是非聴きたくなりました。何十年振りのかのディラン…まさに復活。

山帽子さん,ここ何年かのDylanの仕事ぶりっていうのは素晴らしいものがあると思っています。

私としてはDylanは人生で何度目かのピークを迎えていると言いたいぐらいの気分です。とにかくアメリカン・ロック好きなら気に入って頂けるものと思います。

記事にも書きましたが,私はDylanのファンというわけではなく,正直言ってしまうとどちらかというと苦手でした。しかし,本作もそうですし,最近のDylanはそんな私ですら参ってしまうぐらいの魅力に溢れていると思います。昔とは違うかもしれませんが,これはこれで優れた作品だと思います。実は"Infidels"は好きでしたが...。

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