最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« Melvin Gibbs:分類不能音楽? | トップページ | 実は原田知世が好きな私... »

2009年4月16日 (木)

どっこい生き残っている典型的フリー・ジャズ

Gerald_cleaver "Farmers By Nature" Gerald Cleaver / William Parker / Craig Taborn (Aum Fidelity)

このアルバムを発売しているAum FidelityレーベルにはWillam Parker,David S. Ware等が所属しているから,フリー・ジャズ専門のレーベルと言ってよいのかもしれないが,フリー・ジャズらしからぬアルバム・ジャケット,またParkerはさておき,結構何でもできそうなCleaverとTabornが参加しているから,実はこれほど典型的なフリー・ジャズが展開されているとは思わなかった。

しかし,どういう世の中になっても,こうしたフリー・ジャズはしぶとく生き残っており,ちゃんと購買層も確保しているっていうのはある意味凄い事実である。これを音楽的と言ってよいのか,あるいはどういう聞き方が最適なのかというのは,だんだん加齢とともに趣味がコンベンショナルになっていく私としてもやや微妙なのだが,世界のどこかでは確実にこうしたタイプの演奏が展開されているということになる。本作もJohn Zornが音楽監督を務める"The Stone"における実況盤である。

The StoneのWebサイトには自身を称して"A not-for-profit performance space dedicated to the EXPERIMENTAL and AVANT-GARDE(実験音楽とアヴァンギャルド専門の非営利パフォーマンス・スペース)"なんて書いているぐらいであるから,この場所での演奏ならば,当然ハイブラウなフリー・ジャズであるということは容易に想定できた。そうだとしてもこれはこんな時代としてもかなり強烈なフリー・ジャズだし,ビートさえも一定感はあまり現れないというのは相当聞き手を疲れさせる。まぁNYCのイースト・ビレッジらしいと言えばまったくその通りではあるが...。

私はこうした音楽のクリエイティビティに関しては異論をさしはさむつもりはないものの,これが音楽として「美的」な要素を感じさせるかと言えば別問題である。音楽にはスリルを求めることがあるものの,スリル一辺倒ではさすがに私には厳しくなってきているのである。しかし,William Parkerなんてのは1952年生まれだから,私よりもかなり年長なわけだが,その年でこんな音楽を続けているのだからよくやるわと言いたくなる。

まぁそれでも,私も文句は言いながらも,このトリオ,レギュラーでやっているとは思えない割にはいいコンビネーションではないだろうかと感じてしまう。そもそも私が一番好きなのはこのアルバムで激しい方の"Cranes"と"Not Like Number 10"というのは私も何だかんだ言いながら好き者である。最後の"Fieda Mytlie"後半の盛り上がりもいいねぇ。でもフリー・ジャズなら私は山下洋輔のようなあっけらかんとしたところがあってもいいのではないかと思うのも一方で事実である。ということで,評価は微妙なのだが,星★★★ぐらいだろうか。だってあんまり何回も聞く気になれないもんなぁ。

Recorded Live at The Stone on June 19, 2008

Personnel: Craig Taborn(p), William Parker(b), Gerald Cleaver(ds)

« Melvin Gibbs:分類不能音楽? | トップページ | 実は原田知世が好きな私... »

ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/44650334

この記事へのトラックバック一覧です: どっこい生き残っている典型的フリー・ジャズ:

« Melvin Gibbs:分類不能音楽? | トップページ | 実は原田知世が好きな私... »

Amazon検索

2017年おすすめ作