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2009年4月23日 (木)

非常に力強いEnrico Pieranunziの新作

Dream_dance "Dream Dance" Enrico Pieranunzi(CAM Jazz)

Pieranunzi~Johnson~Baronという長年の共演歴を持つトリオによる新作であるが,録音は遡って2004年12月なので,純粋に新録音というわけではない。しかし,このトリオである。長年のファンとしては期待するのが当たり前であるが,このアルバムにはちょっと驚いた。

録音のせいもあると思うのだが,Pieranunziのピアノが非常に力強いのである。Pieranunziはリリカルな表現から,フリー的なアプローチまでいろいろ聞かせることができるピアニストであることはわかっていたのだが,やはりイメージとしては流れるようなリリカルなプレイというのが一般的な印象であり,ここまで力強い表現を示したことは稀ではないだろうか。例えば"Pseudoscope"に聞かれるような激しいトリオ表現(Baronが煽っている)というのはあまり記憶にない。

全編を通して,そういう印象が強いのだが,それをよしとするか否かはリスナーが彼らに何を求めるかによって変わってくる。私もこのアルバムを最初に聞いた時はとまどったというのが正直なところなのだが,何度か聞いていると,このアルバムはかなりいいのではないかと思えてきたのである。

全編を通してだれたところが全くないというのは50分弱という極めて適切な収録時間も影響しているとは思うが,それでもこれだけ粒ぞろいの曲に,粒ぞろいの演奏をされてしまっては文句のつけようがない。これまでのアルバムに比べると,Johnson~Baronのミキシング・レベルも高いと思わせるが,それはこのトリオのコンビネーションが非常に高いレベルまで到達したことを彼ら,あるいはプロデューサーやエンジニアが認識した結果ではないかと考えてしまうのである。

それでもやはりこの力強さ,Pieranunziではないみたいである。一体このときの彼らに何が起こったのかと思ってしまうが,いやいややっぱり驚きである。そうは言いつつ,リリカルなPieranunziを求める人にはいかにもPieranunziらしい6曲目"Nipponno Ya‐oke"があるから心配はない。この曲を聞いたら,長年のファンでも落涙必至である。但し,この曲名,どう考えても「日本の夜明け」のミスタイプ(またはPieranunziの誤解)だろう。いい曲なのにこういうことがあると冷めてしまうなぁ。だからと言ってこのアルバムの評価が下がるということはないが。甘いPieranunziもよいが,これはこれで彼の一面を見事に捉えた作品と言わざるをえまい。星★★★★☆。

Recorded on Devember 6 & 7, 2004

Personnel: Enrico Pieranunzi(p), Marc Johnson(b), Joey Baron(ds)

トラックバック不調のため,crissさんの記事をこちらに貼り付けておきます。

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コメント

あ、ついでに。。
これね、組み合わせに失敗してまだ来てないのですが、どうやら、やっと発送になりました。

でも、レーベルhpで全部試聴しちゃったので、コメントできます。
Nipponno Ya‐oke、とても素敵な曲でした。
優柔不断なので、試聴すると逆に迷ってしまうのですが、単純なわたくしはこの美しい曲で買うことにしちゃった。

すずっくさん,長年のファンとしても,"Nipponno Ya-oke"は一番彼らしいという曲になります。心の琴線に触れるというのはこういうのを言うんでしょうねぇ。美しいです。

最近のエンリコにはややマンネリ感を抱いていたので、今回のエッジのたった80年代を彷彿とさせる演奏には痺れました。

でも、今、CD棚を見たら、エンリコのCD、45枚もあるんですよね。これだけ聞けばマンネリ感を抱くのも無理もないかと、おもったりして。

ということで、こちらからもTBさせていただきます。

近日中にメールしますね。
もうちっと、お待ちを。

crissさん,こんばんは。TB入っていないようですので,リトライしてみて下さい。

45枚っていうのは凄い数字ですけど,私は一体どれぐらいあるんだろうと思ってしまいました。出張中だからわかりませんが。

ご連絡お待ちしております。ただ,GW明けは今度は海外に出張なんですよねぇ...。

なんか、取り憑かれたように聞き終わりました。
やっぱ、本物は凄くいい音で、心の底から響きました。

トラバしちゃった。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

この作品,Pieranunziを長く聞いていないと,実は違和感をおぼえるかもしれないなぁというぐらい強烈でした。全曲試聴はいいですが,いい音で聞きたいという欲求が増すのだとすれば,それはマーケティング手法としては正しいですよねぇ。

また出張から帰ったら聞こうと思います。

個人的には、久々のEnrico Pieranunzi盤だと思います。
なもんで、
当初あまり彼の個性を気にせずに聴き始めたので、ただただ演奏の強度にひれ伏した。
と言う感じでした(^^;;


この盤を再プッシュしていただきありがとうございました。おかげさまで、良い演奏を楽しむことができました。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,おはようございます。TBありがとうございます。本盤がお気に召したようで何よりでした。

PieranunziはEvans直系だけとは言えない顔を持っていると思いますが,今回のアルバムはその力強さに最初とまどったものの,どんどんそのよさが増してくるというアルバムだったと思います。

確かに多彩でかつ力強いアルバムですね。それにしてもトリオとしての一体感、完成度も高い。
本当にいろんな面をもっているピアノです。
数多い彼のアルバムの中でも上位にくるものです。

madameさん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かに近年のPieranunziのアルバムでは,本作はかなり好きな方ですねぇ。大したもんだと思います。

中年音楽狂さん、おはようございます。
4月も下旬にさしかかろうとしているのに雪です。
昨今のイタリアのJazzっていうと、フリーな方向より伝統的なハードバップ的な方向のアーティストばかりで、聴く側から見ると量産型ザクのように見えて来つつあります。
そんななかで、エンリコさんは、リリカルなものからフリーな方向ものまで振幅が広く、孤高の存在感がありますね。この作品とか"Live in Paris"とかとても気に入ってます。
TBありがとうございました。

TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。

とっつぁんさん,おはようございます。TBありがとうございます。

先日もこのブログで,結構いろいろな方からコメントを頂きましたが,「量産型」というご意見にはうなずけるものがあります。決して嫌いではないですけどね。

その点,Pieranunziの「振幅」は結構強烈で,彼がフリーに傾斜した演奏を聞いてしまうと,リリカルな演奏を好む人が逃げるのではないかと余計な心配をしてしまいます。

"Live in Paris"もいいですよねぇ。久しぶりに聞いてみることにします。

だいぶ後になってからさかのぼり聴きなんですが、’09年の発売なのに、’04年の録音だったんですね。でも、内容が良いので、そういうことはまあ、おいといて、けっこう良かったです。個人的にはメンバーチェンジ後の最新作となかなか比較ができないのですが、かなりいいです。聴いて良かったアルバムの1枚になりました。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

最新作とどちらがいいというよりも,私は違うメンツで違う個性の同等の出来の優れた作品と考えています。しかし,私はこのアルバムを初めて聞いた時のびっくり感をよく覚えています。とにかく力強いPieranunziにぶっ飛んだ記憶が強いです。

ということで追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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