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2009年4月 9日 (木)

やはり気持ちよいDeodatoのグルーブ

Deodato "Deodato 2" Deodato(CTI)

このブログでも何度か取り上げて,何だかんだと言って結構Deodatoが好きな私であるが,単体でのアルバムを何枚も買うほどの熱烈なファンではない。しかし,このアルバム,バーゲン品で安値で売っていたので,買って損はあるまいということで購入である。

Deodatoのいいところは何と言ってもRhodesの響きの心地よさである。私は彼のRhodesの響きだけでOKよと言いたくなってしまうぐらいであるが,そのRhodesの響きが今でもOKだとすれば,このアルバムでも顕著なように,ストリングスや特にブラスがかぶさると響きが古臭くなってしまうのは,リリースから35年以上経ってしまっているのだからそれは仕方がないことなのかもしれない。John Tropeaのギターも何とも時代を感じさせるしなぁ。

このアルバムはCTI第1作の「ツァラトゥストラ」の好評もあり,「ラプソディ・イン・ブルー」やら「亡き王女のためのパヴァーヌ」やらをやっているが,それは素材に過ぎないという考え方も可能である。私にとってはDeodato~Clarke~Cobhamのグルーブに身を委ねていればそれでいいのである。面白いのは"Rhapsody"でのフルート・セクションの響きで,今ならシンセサイザーで対応可能なこの音を,生のフルートで生み出しているところが,人海戦術的でいいではないか。よくよくクレジットを見ていると,ホーン・セクションにはサックスがバリトン1本しか入っていないという意外な事実を見て,Deodatoのアレンジの手段が見えてくるようにも思える。だが,ブラス偏重が響きを古臭くしているのも事実のように思えるが。

実のところ,このアルバムはクラシックのアダプテーションものよりも冒頭の"Superstrut"あるいは"Skyscrapers"のような曲の方が人気があるのかもしれないが,Moody Bluesの"Night in White Satin"なんて選曲もクラシックものだけでなく,注目してもよさそうなものである。

尚,このアルバム,ボーナス・トラックが3曲追加されているが,その中で意外なのがSteely Danの"Do It Again"の収録であろう。本来のFagenのヴォーカル・パートをおそらくはHubert  Lawsのフルートに吹かせている(響きがややしょぼい)以外は,かなり原曲に近いアレンジである。DeodatoをもってしてもSteely Danの「毒」は消せなかったということか。

今の時代にこの音楽がどういう価値を持つかは別にしても,これはこれでやはり好きだなぁ。ということで星★★★☆。

Recorded in April & May, 1973

Personnel: Eumir Deodato(key), John Tropea(g), Stanley Clarke(b), John Giulino(b), Billy Cobham(ds), Rick Marotta(ds), Rubens Bassini(perc), Gilmore Degap(perc), Hubert Laws(fl), Burt Collins, Jon Faddis, Victor Paz, Alan Rubin, Joe Shepley, Marvin Stamm(tp, fl-h), Wayne Andre, Garnett Brown(tb), Tony Studd(b-tb), Jim Buffington, Brooks Tillotson(fr-h), Joe Temperley(bs), Jerry Doddgion, George Marge, Romeo Penque(fl) and Strings

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コメント

こんばんは。
Deodato & Airto Moreira名義ですが、In Concertを聴きながら書いております。
ライブ盤ということと時代背景というのか、このCDに関して言えば必ずしもRhodes=気持ちいいという公式が成り立っていないようにも思います。

そういえば極初期のクルセーダーズなどもRhodesを引き倒しており、ひょっとするとイフェクターでもかけているのかなと思えるくらい歪む直前の音色が聞こえてきます。
このライブ盤を聴く前と聞いたあとではDeodato似たいする印象が大きく変ったことも事実です。
やっぱり面子にもよるのか、ライブだとがんばってしまうのでしょうかね。

先週後半は当地のイースターの休みもありPCを全く触らない生活を泰国にてしておりました。寸でのところで、戒厳令に引っかかるところでした。APECも延期になりどうするんだろう。イケメンの首相なんだけどなあ。

こうぞうさん,こんばんは。ご無事のご帰還何よりです。最近,あの国も激しいですよねぇ。

ライブ音源はまじめに聞いたことがありませんが,Deodatoの近年のライブ("Ao Vivo No Rio")はRhodesっぽい(Rhodesではないようです)音満載でよかったですよ。私の一昨年のベスト盤の一つです。よろしかったらお試しを。

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