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2009年3月30日 (月)

脱力王:Michael Franks

Michael_franks "The Art of Tea" Michael Franks(Warner Brothers)

私は結構Michael Franksのファンなのだが,このブログでは記事にしたことはなかった。このアルバムはそのMichael Franksのメジャー・デビュー作である。私はリアルタイムでFranksの音楽を聞いてきたわけではなく(もちろん,ラジオで掛っているのやらジャズ喫茶では聞いたことはあるが自発的ではなかった),私がアメリカ在住の頃から後追いで聞いているというのが正直なところである。但し,ライブに関しては,Dave Grusinが武道館でドリーム・オーケストラという大ライブ・イベントをやった時にMichael Franksはゲストで登場したのを見ている。あれは1982年だったはずだが,そこでのFranksはガチガチに緊張していて,とても見られた(聞けた)ものではなかったという悪印象を残した。それ以来,私の中ではFranksに対してはかなりネガティブなイメージが生まれてしまったのである。

しかし,私は米国在住中は家ではもっぱらスムーズ・ジャズのFMステーションを流しっ放しにする生活を続けていて,そこからしょっちゅう流れてくるMichael Franksの音楽を聞いて,おぉ結構いいじゃんということで,彼の音楽を見直したというのが実態である。当時は彼は"Blue Pacific"というかなりエレクトリック・ポップ色の強いアルバムを出した頃で,私はBeacon Theaterのライブにも行ったのだが,結局オーディエンスに一番受けていたのは"Sleeping Gypsy"からの曲だったことからして,やはり"Blue Pacific"のような過剰な装飾を施した音より,本作や"Seeping Gypsy"で聞かれるシンプルな音の方が彼のイメージに相応しいということになるだろう。

本作はTommy LiPumaのプロデュースにより,バックはほぼCrusadersのメンバーで固定し,そこに何人かのゲストが加わるという形態である。このアルバムが人気なのはそのゲストで加わるDavid SanbornやらMichael Breckerのソロが受けている(ちなみに本作ではSanbornの勝ち)からという説もあるが,それ抜きでもこの脱力系サウンドはくせになる。とにかく流れていても何の邪魔にならないという点では環境音楽ではないかという誹りも受けそうなのだが,気持ちよいのだから文句はない。"Sleeping Gypsy"のような人気曲はこのアルバムにはないが,それでもJoe SampleのRhodesを筆頭に何とも心地よいサウンドである。もちろん,バックのメンバーもよいのはもちろんだが,こうした曲を書いたFranksを評価しなければならないとは思うが。いずれにしても,私生活が忙しくなればなるほどこうした音楽に癒されたいと思うのはきっと私だけではあるまい。ということで,このアルバムには結構世話になっていることもあり,星★★★★☆。また,一発録りで録音されていることも特筆してよい事実だと思う。

Recorded Live on May 22, May 27 and June 9, 1975

Personnel: Michael Franks(vo), Joe Sample(key), Larry Carlton(g), Wilton Felder(b), John Guerin(ds, perc), Michael Brecker(ts), David Sanborn(as), Larry Bunker(vib), Jerry Steinholtz(perc), Nick De Caro(string arr)

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コメント

このアルバム良いですよね、私も好きです。
初来日の時大阪でライブ聴きました。
でもその後アルバム購入なし。
このアルバムとスリーピングジプシーだけ。
それでもこの人の魅力は味わえる気がします。

おはようございます。小生の場合はDragonfly Summer が取っ掛かりでした。
大好きなJeff Lorber(Key), John Robinson(Ds)がはいっていること、それからyeYellowjacktesの面子も参加しておりどちらかというと面子で買ったようなCDでした。それでそこからTiger in the Rainなどに遡ったくちです。
脱力王、言いえて妙です。但し小生の場合脱力しすぎてやる気が起こらなくなるので最近は少々遠ざかっています。近々改めて聴いてみよう。
アメリカのスムーズジャズFMですか。小生も1年間だけいたことがあるのですが、かけっぱなしにして、いろんなアーチストを聞いたり、コンサートにも安いこともあり頻繁にいきました。何せ彼らアメリカでは国内アーチストだから機会も多いしお値段もそれほどではなかったように思います。すごく懐かしいのだ。

わたくしも、このお方も、このアルバムも好きです。

わたくしは、、この人のアルバムは、労働しなくちゃ生きていけない人間は、、聴くと「毒」だと思ってます。
ホント、脱力王でございます。

こんばんは。
奇しくも私もアメリカ在住時に、Yellow JacketsのLive Wires収録のThe Dreamを聴いてFranksが気に入りました。
たしかBlue Note Tokyoにライブを聞きに行ったこともありました。
やはり貴兄とは同時代人ですねぇ。

メルセデスさん,こんばんは。なんで大阪やねんと思ってしまいますが,それはさておき。確かに最初の2枚で困りませんよねぇ。それは間違いではないと思います。

こうぞうさん,おおっ,"Dragonfly Summer"ねぇ。あれはいいアルバムでした。トンボのあれですよねぇ。あれのいいところはJeff LorberやYellowjacketsぽくないところですよね。私も好きです。

すずっくさん,「脱力王」ってこんなに受けると思わなかったっす。

理屈庵さん,こんばんは。貴兄も西海岸で同じような音楽をFMで聞いていたはずだと思います。Yellowjacketsのライブ盤なんて懐かしいですな。同時代人であることは否定しませんが,若干時代がずれても話が合ってしまう人が多いというのがFranksのいいところですね。自分でも昔なら絶対考えられなかったと思いますわ。

自分の場合、中学か高校時代に、リアルタイムかやや遅れかというあたりで、LPで買って、CDに買い直してまして、このアルバム、若い頃何枚か影響を受けたうちの1枚になっています。弾けないピアノで「Mr. Blue」の譜面を買って弾いたりもしました。脱力系ですけど、意外なところで転調も多かったりするのもまた魅力ですね。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

Michael Franksっていう人は,バックの演奏に支えられている部分は否定できませんが,結構普遍的な魅力を持っている人のような気がしています。この人の書く曲も結構魅力的ですしね。

最近はアルバム・リリースの頻度が落ちていますが,後のアルバムも結構好きなので,また新作を出して欲しいと思っているのは私だけではないと思っています。

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