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2009年3月 4日 (水)

出張中に見た映画(09/02編):その6

Photo_2 「ゆれる」('06,シネカノン)

監督:西川美和

出演:オダギリジョー,香川照之,真木よう子,新井浩文,伊武雅刀,蟹江敬三,木村佑一,田口トモロヲ,ピエール瀧

出張中に見た映画は今回は結局6本であった。ということで,今回はこれで打ち止めであるが,私が飛行機で最後に見たのがこの「ゆれる」である。

ある意味,これは心理劇と言ってもよいだろうが,これは結構よくできた映画であった。この年最も評価された作品は「フラガール」だったはずだが,「フラガール」なかりせば,おそらく各賞の1位を取っていたのではないかと思わせる。この2作を評して,新井満は「フラガール」を大衆文学,「ゆれる」を純文学に例えていたが,さすがうまいことを言うものである。

話は心理劇に近いということで,かなり地味である。真木よう子をはさんでの兄弟の微妙な心理というのはある意味ありがちな展開である。それもその兄弟を演じるのが香川照之とオダギリジョーなのだから,どういう役割分担かは最初からわかりきっているようなものである。ということで,脚本には弱点もあるのだが,そうした中で,こうした地味な映画をちゃんと最後まで見させる西川美和という監督の手腕は認めなければならないだろう。でも私は大衆文学の方が好きかなぁ。ということで星★★★★。

Photo_3 毎度,毎度のことで恐縮だが,本作を見ていて,私は憂いを含んだ真木よう子の表情にまいってしまった。決して演技がうまいとは言わないが,こうした憂いの表情は何とも言えないものがあった。この人については,今まで全く意識したこともなかった(というか全然知らなかった)が,今後も活躍して欲しい人である。

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