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2009年2月18日 (水)

一時期のフュージョンを推進したBill Evans(当然サックスの方)

Petite_blonde "Petite Blonde" Bailey-Chambers-Forman-Loeb-Evans(Lipstick)

このアルバムは誰がどう見たってBill Evansのバンドのライブ・アルバムなのだが,どうしてタイトルのように5人のメンバーのコラボ・アルバムのようになったかについては全く謎である。しかし,そんなことは抜きにして,フュージョンのカッコよさが爆発したようなアルバムである。

メンバーを見れば,EvansのBlue Note東京ライブ・シリーズの2枚に参加していたメンバーの混成チームということはすぐわかる。Loeb,Chambersは1枚目,Forman,Baileyは2枚目に参加していたから,大体,この当時Evansがどういうメンツで活動していたかが想像できる。

演奏はメンツからすれば想像のできるものなので,大きな驚きはない。しかし,このクォリティを聞けば,この当時,Bill Evansがフュージョン界をある意味牽引していたことを実証するような演奏と言えないだろうか。私はBlue Note東京でのライブの1枚目を称して,「高揚感は桁はずれ」とこのブログにも書いた(記事はこちら)と書いたわけだが,そうした感覚はこのアルバムでも似たようなものがある。冒頭の"Two Price Hit"からしてそうで,Evansのテナー・ソロには特にそうした感覚を覚えてしまう。ここではテーマはソプラノで吹いているが,ソロではテナーに持ち替えるという選択は正しかった。

ということで,全編を通じて,ハードなフュージョンを楽しむことができるのだが,ちょっと惜しいと思わせるのがDennis Chambersのドラムスがやや軽く響くところであろうか。これは完全にミキシングのせいであってChambersの責任ではないが,ここにもっとChambersのヘヴィな感覚を付け加えることができれば,このアルバムはもっといいものになっていたのではないかと思われる。これによって,もっと感じられたはずの高揚感が,やや抑制されてしまう感があるのは返す返すも残念である。

まぁそれでもこれは90年代前半という時代の中で,よくできたフュージョン・アルバムとして,私は結構好きである。ということで,トータルでは星★★★★ぐらいであろう。なんだかんだと言って,私はBill Evansのライブ盤ばかりを愛聴しているような気がするが,スタジオよりもライブの方が魅力的なミュージシャンなのだろうとつい思ってしまうのである。次は"Push Live"でも取り上げることにしよう。

Recorded Live on July 4 in Neuwied and on July 14 in Humburg

Personnel: Bill Evans(ts, ss), Chuck Loeb(g), Mitch Forman(key), Victor Bailey(b), Dennis Chambers(ds)

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コメント

こんにちはです~。
「デニチェン」で来ちゃいました
Bill Evansでのデニチェンは拝見したことがないのですが...
Liveでデニチェンを体感すると、どっと疲れるくらいスゴイですよね~。大好きです

中年音楽狂さんこんばんは。
このアルバムはもっていらっしゃいますか?ゲストが豪華で気に入ってしまい、3年前ほどお気に入りで聴いています。
http://www.amazon.co.jp/Big-Fun-Bill-Evans/dp/B000086BBF
ブルーノートにステップアヘッド(この時のドラムはSteve Smithでした)での来日を見ましたがなかなか良い演奏でした。
最近Bill Evansは結婚した。。はずです。間違っていたらすみません。彼の公式サイトはいつもブログが上がっていて、前回のブログに書いてありました。(余談)

9356さん、こんにちは。Dennis Chambersもお好きなんですね。やはり濃い〜方です。

Dennisはパワーだけでなく、微妙なドラミングもできる現代屈指の人だと思います。

rhodiaさん、こんにちは。

ご紹介頂いたCDは持っていません。まぁライブ盤だけで取りあえずはいいかなと思ってます。

濃いとか...そんな事ないですよぉ
聴いたCDの着地点が、まるっきり違う所(プレイヤー)だったりして、どんどん色んな所に広がって
行ったり、あるいはどこか戻ったりして...
くのが楽しいです。

9356さん,こんにちは。返信が遅くなりました。

確かにそういう聞き方ってありますよね。いろんな発見を繰り返しながら,どんどん増えていくCDの山...。ということで,家人からは常に顰蹙を買う私です。

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