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2009年1月20日 (火)

日本でのあまりの不人気が可哀想なJoe Lovano

Lovano "Trio Fascination Edition One" Joe Lovano(Blue Note)

Joe Lovanoがジャズ・シーンで注目を浴びるようになったのは,彼がJohn Scofieldのクァルテットに参加した頃だったが,それ以来,Blue Noteの専属アーチストとして多くのアルバムを発表しているにもかかわらず,Lovanoの日本での不人気ぶりには目を覆いたくなる。だって,「私,Joe Lovanoのファンです」という人にはお目に掛ったことはない(と言いつつ,mixiにはコミュニティがあるところが,mixi恐るべしというところ。)。90年代初頭のLovanoのリーダー作"Landmarks"を制作したのは日本の"Somethin' Else"レーベルだった(米国ではBlue Noteから)ことを思うと,どうしてなのかと思わず考えてしまう。Lovanoが2組のグループの演奏で構成されたVanguardでの2枚組ライブ盤を発表した時も日本では1枚に圧縮されてしまったし,最近では国内盤も出ていないようだから,やっぱり売れないということなのだろうか。

そもそも彼がScofieldとのバンドで出てきた時も,ScofieldにDennis Chambersとのファンク路線を期待する日本のファンからは,好意的に迎えられたわけではないように思えるが,それにしても,米国における評価とこれだけ乖離しているというのはちょっと本人には可哀想である。本国ではDown Beatでも評価されているし,グラミーだって受賞しているのに,日本では全く無視に近い状態というのは,一聴しての彼の地味さ(あるいは特異な個性の欠落)が災いしているのではないかと思う。そんなこともあって,Lovanoが日本で注目されるのはLiebman,Breckerと組んだSaxophone Summitぐらいになってしまっている(と言いつつ,私は彼らのライブを出張の合間にNYCのBirdlandに見に行ったりしているから自分も同じではないかと言いたくなるが...)。

しかし,よくよく聞いてみると,Joe Lovanoっていうのは確かに個性には乏しいかもしれないが,ちゃんとしたプレイをしていて,たまに聞くと彼のアルバムの好感度は私の中では結構高い。このアルバムではDave Holland~Elvin Jonesという重量級リズムをバックにLovanoが吹きまくっているが,曲調やテンポに起伏に欠けるように感じさせるという難点はあるとしても,Lovanoのソロにはやはり聞きどころも多い。ただ,アルバムを通しての感覚が一本調子というところはあって,それによる高揚感の欠落も日本人に受けない理由ではないかと思う。

私はどこかのレーベルのような日本のオーディエンスに媚びるような作品を作れと言いたいのではないが,プロデューサーを変えてみると,Lovanoの新しい個性が打ち出せるのではないかと思う。少なくともアルバムにメリハリをつければ,もう少し違う感覚が出てくるように思うのだが。星★★★☆。ところでこの"Trio Fascination"シリーズ,Edition Twoというのもあるが,そちらは趣向を変えてさまざまなトリオ形式で吹き込んでいるようである。ちょいと調べてみると①Cameron Brown/Idris Muhammad,②Kenny Werner/Toots Thielemans,③Dave Douglas/Mark Dresser,④Billy Drewes/Joey Baronとの組み合わせである。う~む。これでは購買意欲は高まらなくても当り前か。やっぱりプロデューサーを変えてみる?

Recorded on September 16 & 17,1997

Personnel: Joe Lovano(reeds), Dave Holland(b), Elvin Jones(ds)

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コメント

Joe Lovano、日本で人気が無いというわけでは無いと思いますよ。個人的にはジョンスコバンドの前、メルルイスオーケストラで吹いてたころから気になってました。

逆に言えば、アメリカでの人気が異常だって気もしてます。日本ではアマチュアサックス吹きのお手本って例のユダヤ系の人たちだったりしますが、アメリカだとどうもジョーヘン~ロバノだったりするらしい。決してテナーの本道をいく奏法ではないと思うんで不思議なんですが。

プロデュースに関してですが、私は米国での人気も反映しつつオーバープロデュースの気があるのかなとも逆に考えています。最新作はオーケストラモノだし、ちょっと前はハンクジョーンズとのデュオ、その前はノネットでスインギーに、あるいはガンサーシュラーでクールの誕生ネタとか、今回取り上げているトリオみたいなものとかいろんなフォーマットのCDが出ていて、なんか決定打に欠けるかなと。ちなみに私が好きなのは、ノネットとポールモチアントリオでの変態プレイです(笑)。

やぎさん,こんばんは。出張続きで返事が遅くなりました。

人気がないわけではないと思うのはtsプレイヤーの貴兄だけではないですか?ミュージシャンとしての実力は評価されていても,売れてないっていう気がしますが。

確かにPaul Motianのトリオは変態で私も好きですが,リーダー・アルバムとなるとどうなんでしょう...。結構微妙。

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