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2009年1月 9日 (金)

今更ながらではあるがDoctor 3の"Blue"である

Doctor3 "Blue" Doctor 3(VVJ)

多数のブロガーの皆さんがとっくの昔に取り上げられているこのアルバムを,私が入手したのは2008年も後半になってからのことである。私はDoctor 3については,彼らが"Sergeant Pepper's Lonely Hearts Club Band"をアルバムごと曲順通りに演奏するというチャレンジに出たJazz Italiano Live 2007の実況盤を酷評したことがある(記事はこちら)が,そこで「アドリブ・フレーズとかは結構いいから,おそらくはオリジナルで勝負した方がいいバンドなのだろうと思う」なんて書いてしまった自分の不明を恥じる一作である。オリジナルはやらなくても,バラードあるいは美旋律で勝負すればよかったのである。

このアルバムはイタリア,アメリカ(Bacharach,James Taylor),そしてアイルランド(Damien Rice)を含むポピュラー畑の曲,映画音楽("To Kill a Mockingbird":「アラバマ物語」は渋いなぁ),それに超スタンダード"My Funny Valentine"から構成されており,彼らのオリジナルは一曲も含まれていない。にもかかわらずこのよさは何だ。演奏のテンポはミディアム・スロー以下が基本のバラード・アルバムと言ってもよいのだが,とにかくこのアルバムは全編に展開される美的旋律を楽しむためのものだと言っても過言ではない。そして選曲の妙というでも言うべきレパートリー。冒頭の"Close to You"からして,私のようなBacharach好きは参ってしまうが,その後もめくるめくような美しいメロディの連続である。

このアルバムを聞くと,あのJazz Italiano Liveでの彼らのチャレンジは何だったのかと言いたくなるが,私としては完全にこちらの路線を支持するものであり,こういう演奏ならいつでもOKである。そもそもこのようなポピュラー畑の曲を演奏をする彼らのことであるから,Beatlesもその範疇の一つだったのだろうが,少なくとも私の嗜好にはこのアルバムのような演奏の方がはるかに合致している。

私を知る人間からすれば,どの面下げてこの美的感覚をほめそやすのかとか,「似合わん」とか言われそうだが,人間を顔で判断してはならない!人は見かけによらないと言うし,この音楽は実際に私の心に響いてしまうのだ。まじでこれにはまいった。こんな音楽がイタリアという国で生まれているのだから,ジャズの懐は限りなく深いと言わざるをえない。星★★★★★。未聴の方は騙されたと思って買って下さい。この世界ははまる...。

Recorded on December 21, 22 & 23, 2006

Personnel: Danilo Rea(p), Enzo Pietropaoli(b), Fabrizio Sferra(ds)

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ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
昨日の、PMG文章は悔しすぎてコメントつけられませんでした。
冗談抜きでっす。
お出かけした友達も、しみじみと初期のPMGの曲っていいなぁ、ッテ書いてました。

このアルバムは愛聴率高いです。
わたくしはこういうアルバムを聴くと、自分が女性で有ることを思いだして戸惑ってしまったりします。(似合わない!)

トラバしましたァ。

すずっくさん,こんばんは。コメント,TBありがとうございます。

このアルバム,心にしみます。世の中,まだまだ未知の世界が広がっているとしか言いようがありません。

こちらからもTBさせて頂きます。

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