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2009年1月23日 (金)

"Ashes to Ashes":小売業のBGMとして今でも健在

Ashes_to_ashes "Ashes to Ashes" Joe Sample (Warner Brothers)

現在に至るまで,小売のショップあるいはFMの交通情報や天気予報のバックでかかっていることの多いBGMとしてのユーティリティ・アルバムである。いかにもTommy LiPumaプロデュース,Al Schmitt録音,Bill Schneeミックスらしい心地よさにあふれたアルバムであるから,BGMに多用されるのもうなずけない話ではない。

実は2002年に私はAmazonに次のようなレビューをアップしている。「どこかのリテール・ショップやFMステーションののBGMで聞いたことのある曲が揃っているが,どの曲も親しみ易い佳曲ばかりである。発売から10年以上を経た今も,曲に微塵の古臭さも感じさせないことには感心せざるをえない。Marcus Millerのエレトリック・ベースとも相俟って,「虹の楽園」に始まるJoe Sampleのソロ・キャリアの中でも最も優れた演奏である。相変わらずアコースティック・ピアノの響きも美しい。強く推薦する。 」

ということで,この記事の冒頭に書いたことともろにかぶっているわけだが,Amazonへの投稿から6年以上経過し,さすがにこの音楽を街中やFMでのBGMとして聞く頻度は下がったようにも思うが,音楽としての魅力には大きな変化はない。もともとJoe Sampleはタッチの綺麗なピアニストであるから,このアルバムはその美しさをきっちり活かすための曲集だとも言える。よって,原則Sampleはアコースティック・ピアノで通していて,「虹の楽園」のようにRhodesは弾いていない。

また,この作品は当時のWarner Brothersの高級スムーズ・ジャズ路線("Double Vision"が代表的だろう)の一環と言ってもよいが,こういう音楽は時間が経過してもその魅力があまり下がらず,現在でもリピートに堪えると言うのが凡百のスムーズ・ジャズと違うところである。まぁなんだかんだ言ってTommy LiPumaのプロデュース作ってそうだよなぁと改めて感心してしまったが,いずれにしても,私としては曲の出来から言っても,これを凌駕するJoe Sampleのソロ作品はないと今でも思っている。

こういうのは肩ひじ張らずに聞けるから,ある意味非常に便利なアルバムである。それも評価して星★★★★☆(大甘)。ところで,この記事を書くために参加メンバーを見ていたら,このアルバムにはSt. Paulという名前のギタリストが参加しているのだが,いかにも変名っぽいこのギタリストの実態をご存知の方はいるのだろうか?ググってもヒットしないし。気になるなぁ。

Personnel:Joe Sample(p, synth), Marcus Miller(b), Omar Hakim(ds), Ricky Peterson(synth, prog), Lenny Castro(perc), St. Paul(g), Michael Landau(g), Larry Williams(reeds), Jerry Hey(tp, fl-h), Jason Miles(prog)

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ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
この頃のソロアルバムはどうせ似たりよったりだと思って聴かなかったのですが、中々どうして、いいですね。その辺スムースジャズ(それはそれですきなのですが)との違いは何なんでしょうね。producer、それともミュージシャン自身の能力によるものでしょうか。この面子を見ているとマーカス、オマーハキムといったメンバーをはじめ完成度の低いものになる可能性は確かに低いですね。これで駄目だったら本人の単なる能力不足を露呈するだけかな。

好みといってはそれまでだが、ジョーサンプルに関しては今でもrainbow seeker とcarmelを良く聴いています。単純にこのあたりの時代から抜け出せないという話もありますが。

こうぞうさん,おはようございます。

Rainbow SeekerかCarmelかっていうのが,私としても思わず同意してしまうところです。しかし,このアルバムを吹き込んだ頃ののJoe Sampleのアルバムは結構よかったと思います。InvitationとかSample Thisも結構好きだなぁ。

トータルな出来としてはAshesが最もよくできているとは思いますが,Sampleはそういう意味では平均点が高くて安心感がありますね(最近作はあまり聞いていませんが)。

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