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2008年11月 7日 (金)

Rip Rig + Panic:ファンクとフリー・ジャズの折衷

I_am_cold ゛I Am Cold" Rip Rig + Panic (Virgin→Progressive Line)

私はパンク・ロックというものに昔も今もほとんど関心がない。よってSex PistolsもSlitsもPop Groupも全く聞いたことがないと言っても過言ではない。例外はClashぐらいだろうか。Pop Groupについては大学時代のサークルの先輩が聞いていて,何とも不思議な音楽だと思っていた記憶があるが,それでも主体的に聞く気にはならなかった。

このRip Rig + PanicはそのPop Groupから派生したグループであり,そういう意味では私も買ったことがあるPig Bagと同系列である。Pig Bagも結局のところ,ファンク・ミュージックをベースにしていた記憶があるのだが,いかんせん何年も聞いたことがないし,もはや手許にもないので何とも言えない。このRip Rig + Panicも基本はファンクにフリー・ジャズのフレイバーを加えた音楽と言ってよいのだろうと思う。

ここまで書いて,では私がなんでこのアルバムなのかが不思議なわけだが,実はこのアルバム,先日,中古で拾ったものである。私はこのピカソによるジャケが長年気になっていたこともあるのだが,このアルバムを購入した最大の要因はDon Cherryの参加である。このグループにはDon Cherryの娘,Neneh Cherryが所属している縁でDon Cherryも参加となったものと思われるが,このDon Cherryがかなりよい。この人はECMでのユニットCodonaではかなり民族音楽的なアプローチも見せれば,このアルバムのようにファンク・アプローチにも溶け込んでしまうという幅広さを持ち合わせていて,このアルバムは結構楽しめてしまった。

私が購入したのはオーストラリアで再発されたボーナス・トラック入りのものだが,これももはや廃盤らしい。今聞いても,彼ら,あるいはA Certain Ratioのようなブリティッシュ・ファンク的な乗りの音楽は楽しめるだけに,マーケットから消えてしまうのは惜しいようにも感じるし,ここではやはりDon Cherryの演奏を楽しみたい。今の私ならば,パンク・ロックに関心がなくても抵抗なく受け容れられる音楽となっている。再発を期待して星★★★★☆としよう。

それにしてもこのグループ名があるから,その元ネタであるRoland Kirkと私はずっと縁がないまま来てしまったのかもしれないなぁ...。反省。

Personnel: Gareth Sager, Mark Springer, Bruce Smith, Sean Oliver(composers, producers), Don Cherry(tp), Neneh Cherry(vo), Jez Parfit(bs), Flash(sax), David De Fries(tp), Andrea Oliver(vo), Giles Leaman(perc), Steve Noble(ds), Sarah Sarahandi(viola), Debbile(cello), Alph Wait(tb)

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