Kenny Burrell:ジャズ界のアベレージ・ヒッターである
゛Kenny Burrell゛ Kenny Burrell(Prestige)
Kenny Burrellと言えばブルージーなサウンドと言っても過言でないぐらい,ブルース・フィーリング溢れるプレイでファンも結構多い。その一方で,突出したリーダー作がないという点では,ジャズ界のホームラン王でも首位打者でもないのだが,常に2割7~8分の打率を残しているアベレージ・ヒッターという感覚が強い。そういうプレイヤーってのは所謂玄人受けするとも言われるが,まぁそういう感じと言っても当たらずと言えども遠からずってところだろう。
このアルバムはBurrellが26歳の頃にPrestigeに吹き込んだアルバムだが,とてもその年齢とは思えない,ある意味老成したプレイを聞かせており,ここでも平均点を上回る演奏を残している。ここではバリトンのCecil Payneを除いてデトロイト出身のミュージシャンで固めているが,デトロイトのミュージシャンは結構こういうのが多いように思う。どうせならバリトンもデトロイト出身のPepper Adamsにすればいいようにも思うが,それではBethlehemレーベルの"Motor City Scene゛のようになってしまうからやめたのかもしれない。それでも私はPepper AdamsよりCecil Payneの方が好みなので,この選択はOKである。
また,本作には若き日のElvin Jonesが参加しているが,後のポリリズムをびしびし決めるという感じではない。ブルージーでリラクゼーションたっぷりの演奏だから当たり前だと言えば当たり前のことではある。
私はこのアルバム全体については可もなく不可もなくという評価が妥当とは思うが,バックではTommy Flanaganがいいフレーズを連発していて,Flanaganのアベレージの高さを実証している。さすが名盤請負人と呼ばれるだけのことはあるわ。それにしてもバリトンとギターというのはどうしてこうサウンド的な相性がいいのだろうか?これはやはりブルースの感覚が強ければ強いほどそう感じるのかもしれないが,やはりこの音は魅力的だと思う。酒の友として決して邪魔にならないアルバムであり,私にとっては使い勝手のいいアルバムである。なんかKenny Burrellの参加アルバムってそんな感じばかりだなぁって気もするが...。ということで星★★★。
Recorded on February 1, 1957
Personnel: Kenny Burrell(g), Cecil Payne(bs), Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Elvin Jones(ds)
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