Bireli Lagreneのフュージョン作:1曲目の軽さに戸惑う
゛Electric Side゛ Bileri Lagrene(Dreyfus)
結構前に入手していたのだが,アップするのに随分と時間が掛かってしまったアルバムであるが,まだ新譜扱いとしてよかろう。私はBireliのアルバムはVic Jurisとのアコースティック・デュオぐらいしか持っていないのだが,お知り合いのブロガーの皆さんが取り上げられているのにつられて購入したものである。
そのアコースティック・デュオとは全く趣の異なるエレクトリック・アルバムなのだが,このアルバム,1曲目゛Hips゛のあまりにポップで軽い乗りに幻惑されて,私は結構戸惑ってしまったのである。このメロディといい,ギターのカッティングといい,ちょいと古臭過ぎやしないか。表現は悪いが,まるで80年代のライト・フュージョンのようなのだ。この1曲が私にとってはこのアルバムのイメージを悪くしているような気がしてならないのだが,その後は持ち直してくるのでまぁいいか。
Bireli Lagreneという人は決してハード・フュージョンにはならないし,ハイブラウという感じでもない。やはり全体的な乗りが軽い。この軽さはドラムスの録音具合にもよるような気もするが,欧州系レーベルのフュージョンというのは,こういう軽い感じが多いようにも感じるなぁ。それでも皆さんも注目するベースのHadrian Feraudの参加によって,このアルバムはベースを聞いていると,ほかのことがあまり気にならないという何とも不思議な効果をもたらしている。Bireliには悪いが,ついついHadrian Feraudのベース・ラインに耳が行ってしまうのである。速射砲のごときフレーズやきめきめのユニゾンでプレイされれば,そりゃそうなるのが人情である。おそらくはFeraudの参加なかりせば,このアルバムはそんなに注目を集めなかったのではなかろうか。ベーシストが一番注目されてしまうというのはどうなのよという気がしないでもないが,このアルバムの聞き方としてはそれが一番楽しめるかもしれない。
ということで,音楽全体を聞いているのか,Feraudのベースだけを聞いているのかよくわからないが,そのせいでAndy Narrellの影が薄いこと甚だしいと言っては言い過ぎか。また,どうせDJを入れるならば,もう少し徹底してヒップホップしてもらいたかった。なんか文句ばかり言っているようだが,それでもHadrian Feraudは聞き物なのである。全体の評価としては星★★★ってところだろう。でもやはり1曲目は...と微妙な私である。
Recorded on January 9 -12, 2008
Personnel: Bireli Lagrene(g), Hadrian Feraud(b), Franck Wolf(ss, ts), Andy Narrell(steelpans), Daniel Schmitt(ds), DJ Afro Cut-Nanga(DJ, turntables, samples, FX), Michael Lecoq(key)
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コメント
TBありがとうございます。
>音楽全体を聞いているのか,Feraudのベースだけを聞いているのか
というのは、実はかなり近いものがあって(汗)
でも、そうなっちゃうほどにHadrian Feraudは良い仕事してるんじゃないでしょうか
逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2008年11月15日 (土) 07時36分
私もアドリアン・フェロー買いとはっきり明言してあるので、あとはどうでもいい、と言ってしまったら暴論になってしまうのですが(笑)、彼の参加で全体のサウンドも持ち上がってきたのではないか、と思っています。彼がいなかったら出会うことがなかったアルバムだったと思います。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2008年11月15日 (土) 09時10分
oza。さん,910さん,ありがとうございます。
やはり皆さんHadrian Feraudだったんですんねぇというのが,改めてわかるコメントですね。確かに大したプレイヤーですから,これからも要注目ということだと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年11月15日 (土) 10時46分