James Taylorのカバー集:もはや国民的歌手である
"Covers" James Taylor (Hear Music)
昨年も素晴らしいライブ・アルバムを発表して,大いに私を喜ばせてくれたJames Taylorであるが,1年を置かずに発売されたこのカバー・アルバムでも素晴らしい歌唱,演奏を聞かせる。このアルバムのバック・バンドを務めるメンツが集まってしまうという事実だけで,James Taylorという歌手が米国ポピュラー・ミュージック界においてどういうポジションにあることがわかろうというものである。やはりこれはどう見ても「国民的歌手」である。そう言う意味で先日けなしたJ.D. Southerとはそもそも器が違う。
まぁ選曲としてはどうなのよって感じの曲がないわけではないが,ソウル系,カントリー系,ロックンロール系,SSW系と幅広い中で,Taylorの個性に合わせられているのは立派である。このアルバムでカバーされている曲は必ずしも有名曲ばかりではないが,有名曲であってもTaylor色に染められていて,あたかも彼のオリジナルのように響いているのである。単なるロックンロールになりがちな"Hownd Dog゛がこうなるか!という感じである。
まぁこれがTaylorの個性ということになるのだろうが,やはりこの人は大したミュージシャンである。多分,ファンの心の琴線に触れるのは,ここにあるような選曲ばかりではないと思うのだが,ここはTaylorの選択を尊重することにしよう。トータルで言えば十分に星★★★★には値するナイスなカバー・アルバムである。演奏のライブ感も楽しめるところがまた素晴らしい。ジャケのアップ写真はもう少しなんとかなりそうなものだが...。
Personnel: James Taylor(vo, g, hca), Steve Gadd(ds), Jimmy Johnson(b), Michael Landau(g), Larry Goldings(p, el-p, org), Luis Conte(perc), Lou Marini, Jr.(fl, cl, sax), Walt Fowler(tp, fl-h, key), Arnold McCuller(vo), David Lasley(vo), Kate Markowitz(vo), Andrea Zonn(vo, vln), Yo-yo Ma(cello), Caroline Taylor(vo), Jeff Babko(p, org)
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